第35話 リュウからの手紙
みなさん!お待たせしました!
今回で遂にかまどが完成します!
かまどに何話使ってるんだって?
だって1人でなんの知識もなくかまど作れないでしょう?
作者は作れません!(笑)
以上です!本編に行きましょう!(笑)
リュウとクロードとの出会いから翌日のこと。私はリュウが万能接合で組み合わせてくれた粘土の前にいる。
この粘土は私が混ぜた失敗作とは別で、粘土層の土を水と配合して作った私作の粘土に、灰・落ち葉・枯葉が混ぜられている。粘土だけで作ると乾燥した際ひび割れが起こるが、落ち葉や枯葉が緩衝材となって繋ぎとめてくれるとのことだ。
縦横1メートルくらいを目安にまず半円状の小山を作るところからやり直し、大体20センチくらいの分厚さが残るように中を掘っていく。
「イメージとしてはちょうど子供が入れるくらいなんだよな。」
中が掘れたら頂点部に10センチくらいの穴を開け、掘り進めたかまくらの入り口を掘り出した粘土で補強し埋めていく。最終的に30センチくらいの入口を作る。これで後は乾燥を待つだけだ。
「ひび割れの原因はリュウ君が突き止めてくれたし、これでできるといいんだけど。」
「ワフ!」
不安を口にするとパタパタと尻尾を振るシルクに一吠えされた。大丈夫だよ。と言ってくれている気がした。
次は家の建設だ。まず最初に用意するのは礎石。柱を支えるためのものなので出来れば大きいのがいいとの事。あと壁の間に等間隔で入れる柱の下にも礎石がいるとのこと。さらに、床を支えるための束柱という支えの下にも束石という礎石がいるらしい。という事でインベントリを一旦空にし、川辺へ石を取りに向かう。とりあえず大きいものや小さいものを大量に広いインベントリを埋めていく。
帰りに木を切って帰ろうと伐採ポイントへ。
「切る場所変えてから切りすぎじゃない?」
「ヲフ?」
「いや環境問題にならないかと思って。」
「ヲフ?」
「わからないか(笑)」
今度ユウキが来た時にでも空から森全体を見せてもらおう。と思いながらシルクが止めたりもないのでとりあえず1本切り倒す。
拠点に戻ったら土倉庫(ただ並んでるだけ)の空いた場所に石をばら撒く。その中から大きいものを4つインベントリに入れ直し建設地のとりあえず四隅に置く。これは隅石というらしい。家全体を支える柱の礎石だ。
大体広さは10メートル×10メートルくらい。二階は作らず木造平屋を目指すことをクロードに伝えるともっと広くてもいいと言われたので昨日クロードがいるうちに拡張した。
「次はなんだったっけ。」
作業の工程を確認するべくインベントリからクロードの指示書を漁るも見つからない。
「あ、さっき全部家の中にぶちまけたんだった・・・。」
そそくさと家に戻り必要なものをインベントリに入れ直す。ベンチにもどり指示書を確認すると、次は
「わあ。次も礎石じゃん。その後も束石。え?なんで石出した?」
先に骨組みだと思っていた。痛恨のミス。プラモデルとかも思い込みでやっちゃうんだよね。説明書はちゃんと読まないとな。
気持ちを切替えるために早めの昼食を済ませ、土倉庫から石を選別。インベントリに入れ直し建設地で並べる作業に移る。
まず、礎石を隅石から2.5メートルくらいの間隔で置いていく。外壁部ぐるりなので、隅石の間に3つ並ぶ形で計12個の礎石。そして礎石から伸びるように等間隔に3つずつ並ぶ束石が9個だ。ちなみに束石は礎石よりも小さいものを選ぶらしい。
「だいたいこんな感じかな。石が全部で25個。並べただけだけど。あとは石全部にほぞ穴だな。」
ほぞ穴を開け終えたところで夕暮れ時に差し掛かる。
「ワフワフ!」
「ピィー!」
「あ、グリーンイーグルくん。」
警戒よりも友好に近い吠え方をするシルクの方を見るとユウキのグリーンイーグルが飛んでくる。シゲノブからの返事かな。と思いながらご褒美と手紙を交換する。グリーンイーグルくんはすぐ飛び立って行った。夜になる前に帰るのかな。
「なんだろうね。手紙。」
「ヲフ?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
タロウさんへ
リュウです。昨日はお邪魔しました。
言い忘れたことがあったのですが、
今日はドラゴン便は使えなかったので
ユウキの鷲に頼みました。
かまどですが、
大体1週間を目処に乾かしてください。
1週間乾かしたら、
1時間くらいチョロ火で中を乾燥させる。
↓
ひび割れを補修してまた2~3日乾かす。
↓
チョロ火
↓
補修
これを繰り返して、
ひび割れが目立たなくなったら強火。
昨日接合した粘土だけなら2週間あれば
完成すると思います。
ちゃんとすればそのかまどでレンガが焼けます。
リュウ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
まさかのリュウからの手紙だった。かまどって時間がかかるんだな。外側が乾いたら火を入れてみようと思ってたから危ないところだった。
「リュウ君不器用なんだろうけどいい子だね。」
「ワフワフ!」
リュウという名前を聞いたシルクは嬉しそうに尻尾を振っている。昨日川に行った時何かあったのかな。そうして2週間、家の建設を行いながらかまどの管理を並行して行い、かまどが完成した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生活の知恵
焼成窯:
高温にも耐えられる陶器やレンガを焼くための窯。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後は足早に2週間進みましたがご安心を!
この2週間の太朗の頑張りは次回!
乞うご期待!




