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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第4章 本格物作り【序】

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第33話 シゲノブ来訪の訳

燻煙処理法いかがでしたか?

そんな簡単にできるかい!というあなた!

すみません。許してください。

さて!(笑)

今回は桂屋さんがきますよ~!お楽しみに!(笑)

 翌日、朝の日課を終わらせ燻煙処理を行いながらシゲノブを待つ。とりあえず拠点の近くに5本切り倒した丸太をそのまま用意してある。

「シルくん。昨日も行ったけど今日はお客さんがくるからね。どうやってくるかわからないけど人がいたら警戒しなくていいからね。」

「ワフ!」

 いつもボディーガードをしてくれてありがとうと伝えつつ手持ち無沙汰なので木彫り細工を行っていると、グリーンドラゴンの影が見える。シルクも一度見て覚えたのか今回は吠えなかった。

「タロウさんどもッスー!」

「おう。邪魔するぞ。」

 そういって挨拶をしてくれる二人。そうかなとも思っていたけどユウキが連れてきてくれたようだ。こちらも挨拶を返す。

「それで桂屋さん。今日は追加をという事でしたが。」

「ああ。まあなんだ。2メートルくらいの丸太を4つほど用意してくれたらいい。」

 ん。それだけのためにわざわざ来てくれたのか。そう言うとシゲノブはシルクを構いに行く。

「おやっさん犬好きなんすよねー。シルくん見たかったのと、あと森の生活が気になってた見たいッスよ!どんなとこなんだってあれから根掘り葉掘り聞いてましたもん。」

「緑坊いらんこというな。」

 そういってユウキは笑っている。気にかけて下さってたんだな。シゲノブはどこか恥ずかしそうにシルクを撫でている。とりあえず私は言われた丸太を用意してユウキのインベントリに入れてもらう。

「タロウ。あれはなんだ?」

 依頼分の作業を終えたあとシルクを引き連れたシゲノブが燻煙処理している煙を指さす。

「あれは木材を防腐加工しているところです。タズナさんに依頼されてる家具があって、商品にするならと思いまして。」

「防腐加工なんて魔法でできるぞ。」

 なんですと。じゃあこの作業意味無いのか。あからさまに落胆しているとシゲノブからその心がけは大事だわなあ。と慰められた。次からは普通に棚を組み始めよう。

 それからもあれはなんだとかこれはなんだとシゲノブの質問攻めにある。この人意外と興味津々なのか、家の壁を叩いたり建築方法を聞いたりと動き回る。

「これ全部この森の木なんだよな?」

「そうですね。」

「森に住もうとは思わんかったんか?」

「え?」

 質問の意図がわからず呆気にとられているとユウキからこんな言葉が。

「おやっさんツリーハウスが夢なんすよね。」

「緑坊!」

 また恥ずかしそうにするシゲノブ。ツリーハウス憧れますよね。と笑いながら返しておいた。

「そんでタロウ。このあからさまにやりかけでほったらかしてるこれはなんだ?」

 シゲノブの指さす先には挫折して放置している粘土及び粘土層の土とかまどの残骸。説明すると何やら考え込むシゲノブ。ユウキは飽きてしまったのかいつの間にかグリーンドラゴンとシルクと一緒にはね回っている。元気だなあ。

「数日中に人を寄越す。また緑坊に依頼するからそのつもりをしておけ。」

 ひとしきり拠点の探索を終え、せっかくなのでと森で手に入る食べ物を使い昼食を取ったあと帰り際にそう言って去っていった。人をよこすってどういう事だろう。それから3日間は特に何も起きることなくタズナからの依頼分を全て組み上げ、せっかくだからと彫刻刀でいろいろ模様を掘っていく。その過程で掘り方にも名があることを生活の知恵先生に教えてもらう。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 生活の知恵

 浮堀←new

 沈堀(ちんぼり)←new

 透かし彫り←new

 装飾彫刻←new

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 4日目の昼前に再びユウキがグリーンドラゴンに乗って現れる。ユウキの後ろには2人の人影。

「タロウさんこないだぶりッスー!」

「ユウキ君こんにちは。」

「こちら2人がタロウさんの力になってくれる人っす!おやっさんと付き合いある方々なので安心してもらって大丈夫ッスよー!」

「ハジメマシテ!クロードとイイマス!」

「・・・・リュウ。」

 明らかに欧米人な様相のクロードは設計士。スラッとした高身長と同じくスラッとした鼻筋。言葉は転移者の恩恵で通じるという事らしい。まさに西欧風と言うような服装で髪も綺麗なブロンドだ。

 クロードと並ぶと尚更小さく見える小柄な少年(?)。黒髪を鼻まで垂らし片目しか見えていない。オーバーサイズの灰色のパーカーに身を包みフードを被っている為か尚更小さく見える男の子(おそらく年下)である。ジョブは加工士というらしい。

「加工士?」

「・・・うん。」

 無口なのか寡黙なのかよくわからない。

「リュウは大工系のジョブの人から依頼されて素材や資材を加工するのを仕事にしてるッス!」

 いまいち掴みどころがないなと首を傾げているとユウキが補足してくれる。これはシゲノブからなんか頼まれてるな。目を逸らし今にも立ち去りたそうなリュウは近付いてきたシルクにビクッとするとそそくさと離れていってしまった。

「ココ二家ヲタテルデスヨネ?」

「あ、そうですね。そのつもりなんですけどそもそも図面の書き方とかもわからなくて。」

 家にする予定の粘土層の土を掘った跡地からクロードの声がするのでそちらに向かい返事をする。クロードは跡地を測ったりなにやら立体的なビジョン(と言うらしい)で伸ばしたり縮めたりを繰り返す。仕事モードになると無言のようだ。リュウを見ると無言で色々と物色している。 手持ち無沙汰な私はユウキに話しかける。

「桂屋さんは一体なにを頼んでくれたの?」

「なんか困ってる風だったんで助けになればって言ってたッス!あ、手紙預かってるッスよ。」


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 タロウ 殿

 先日はいきなりで失礼した。

 タロウの助けになると思い2人を紹介する。

 癖はあるが信用できるやつらだ。

 なんでも聞くといい。


 追伸

 またシルクに会いに行くのでよろしく頼む。


 桂屋


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「桂屋さんいい人だね。」

「おやっさんは無愛想ッスけど気に入った人にはめっちゃ親切ッスよね!俺も助かってます。」

 シゲノブが寄越したクロードとリュウ。シゲノブには感謝してもしきれないな。それにしても本当に犬好きなんだな。とユウキと2人で笑っている太朗であった。

さあ新たに2人の新キャラが、普通の人間の太朗はどうしても1人では出来ないことが多いので人に頼ることにしました!

出てきすぎ?仕方ないんです!話が進まないので!(笑)

次回はこの2人にもう少し絡んでいきます!

お楽しみに!

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