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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第4章 本格物作り【序】

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第32話 燻煙処理法

太朗が思いついた方法とは!?

っていってもタイトルに書きましたね(笑)

燻煙処理法とはいかに。

今回もお楽しみください!

 倉庫を完成させた翌朝、いつものように川へ向かい魚を取る。帰りに森と川の衝突点へ行き木を5本伐採して拠点に運ぶ。大木を担いでの往復がなかなかつらいが数歩で息切れしていた最初のころと違い、なんとか往復できるようになった。なお、体力の消耗を鑑みて途中で朝食をとっている。

「さて、正しい方法かはわからないけど、やりますか。」

 昨日消費した分の木も運び終え、いざ防腐防虫加工にとりかかることに。また開墾していない開けたスペースにまずは1メートル四方に穴を掘る。深さも1メートルくらい。穴の底に薪や落ち葉や製材したときに出た端材などを入れる。次に穴の上に格子状に台を作る。さらにその上に防腐加工したい木材を並べ、大きな葉っぱで覆う。大きな葉っぱで覆う理由は煙を逃がさないため。念のため端を石で固定して風で飛んでいかないように気を付ける。あとで火をつけるので一部は開けておく。

「とりあえず軽い密閉状態はつくれたかな?」

 あまり強い火にならないように願いながら火種を投入。長い棒で穴の底を少しかき混ぜ火柱が上がらないように注意する。火の状態を確認し、残しておいた落ち葉を追加して煙の量がちゃんと出ていることを確認し、開けておいたところも密閉する。葉っぱで覆っているので完全に密閉されているわけではなく、少し煙が漏れている。

「ゴホッ。うえー。煙吸っちゃったよ。」

「ヴォフ!」

 密閉する際上がってきた煙を吸ってしまいむせていると遠くからシルクが吠えてきた。どうやら近寄ってはこないらしい。煙くさいもんね。

 煙が出なくなるまで放置することにし、その場を離れる。ちなみにだがむせている間に生活の知恵が反応していた。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 生活の知恵

 燻煙処理法:

 穴で湿った木や草をいぶし、

 出た煙で木材を長時間燻すことで防腐・防虫効果を得る方法。

 直火に当てず煙をこもらせるのがポイント。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「よし!きた!先生ありがとう!!!」

 燻煙処理法っていうんだな。なんにせよ生活の知恵先生のお墨付きが出たのでこれでいいだろう。久しぶりに大成功だ。大げさに喜んでしまう。なにしろかまど作りで失敗を何度もした後だ。煙でどうにかするってなんかで見た気がしてたんだよね。

「ヴォフ!ヴォフ!」

 昼食を終えた後、燻煙処理法が終わるまではすることがないので残りの木材を製材していたときシルクがまた空に向かって吠え始めた。比較的木の低い川側に向かって吠えている。目を凝らすとすごいスピードで小さな影が近づいてくる。

「ピィーーーーーーーーー!」

「ヴウウ、ヴォフ!」

 声高な鳴き声とともに、物干し竿に停まる影。それに向かって吠えるシルク。よく見ると首に緑色のスカーフを巻いている鷲?鷹?のようだ。なかなかに大きい。瞳と嘴は鮮やかなエメラルドグリーン。そこで記憶になにかがひっかかる。

「君、もしかしてユウキ君のグリーンイーグル?」

「ピィ。」

 返事がきたところでシルクに警戒を解くよう促し、さらに質問を投げかける。

「なにか用事かな?」

「ピッ!」

 軽快に返事をすると嘴で自分の背中を差す。背中には小さな鞄を背負っている。開ける許可を取り、中を拝見。中には手紙が1通入っている。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 タロウ 殿


 今お前の前にいる鷲は緑坊の使役獣だ。

 気概は加えん。安心してほしい。

 思いの外早く買い手がついた為追加で

 丸太を用意してほしい。

 せっかくなので明日私も出向こうと思う。

 急で申し訳ないが、よろしく頼む。


 追伸

 帰りに魚でも犬用のジャーキーでもいいので

 少し食わせてやってほしい。


 桂屋 


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 手紙はユウキからではなくシゲノブからだった。明日来るんだな。了解です。グリーンイーグルに返事がいるか確認すると首を横に振るので追伸にあったように焼いた魚を1匹渡すと落ち着いて食してから飛び立っていった。なんだろう。ものすごく気品のある雰囲気だった。魚の食べ方もすごくきれいに食べていた。種族の特性なのかあの子の性格なのか。

 グリーンイーグル来訪という一幕も終え、半日くらいたった頃煙も収まり燻煙処理法が終了。燻煙処理法で思い出したのだが燻製機に改めて挑戦するのもありかもしれない。あの雨でダメになっちゃったしね。

「それにしても燻煙処理法は時間がかかるなあ。」

 商品にするものなので少しでもいいものを作りたいという思いから取り組んでいるので、今更妥協するつもりはないが、計画的にやらないといけないなとしみじみ。処理を終えた木材を一度倉庫にいれ、新たに製材した木材を準備する。火を入れるのは明日にしよう。

「1日1回でいいかな。夜の間にやってもいいんだろうけど見てないと火は恐いからやめとこう。」

 安全第一。火事にでもしちゃったらとんでもないことになりそうだ。

 そのあとは燻煙処理法に使う落ち葉や枯れ木などを森へ取りにいき、夕食を経て寝るとにする。

 明日はシゲノブがやってくる。なんのお構いもできませんが、ゆっくりしてもらえるといいな。


家の回以来でしょうか。

やけに専門的な内容でしたね。

ええそうです。お気づきでしょう。

思い付きがたまたまちゃんとあったパターンです(ドヤ

煙でいけそうじゃね?ただこれだけです(笑)

さぁ次回は再び桂屋さんがやってきます。お楽しみに!

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