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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第3章 異世界生活〜出会い編〜

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第29話 魔導冷蔵庫!?

魔女っ子タズナ再登場!

果たして冷蔵庫とは一体!

第29話もお楽しみください!

「冷蔵庫って電源・・・?」

 ファンタジーだって言ってるだろう。とぼけたことを言っているこの男。太朗である。

「正確には魔導冷蔵庫だねー!魔力箱・冷をつかって冷やすんだよ!タロちゃんに分かりやすく言うと冷気専用の電池だよー!」

 なるほど魔力。異世界らしい仕様になっているらしい。

「僕、魔力ないんですけど。」

「そうだよねー。でもね、冷なら魔力を溜め込むものだから魔力がなくても大丈夫だよー!熱とか電とか風とかいろいろあるんだけどそれは魔力を込めないといけないからタロちゃんは使えないかな。」

「なるほど。さてはタズナさんコレ売りつけるために来ましたね?」

「売りつけるは人聞き悪くないかい?ボクは良心的な行商人だよ?まあタロちゃんは見つけると思ったけどねー!」

 なるほど。よく考えられている。しかしこれはありがたいな。詳しく話を聞けば大体1ヶ月で魔力は切れるらしいが魔力箱を交換すればいいだけとのこと。魔力箱単体での販売もタズナが行ってくれるようで実に商売上手な魔女っ子である。あと、冷凍庫も付いている優れものであるという説明もうけた。

「でももうお金そんなにないですよ?」

「待ってました!そこは物々交換も承りますよー!」

 物々交換だと。タズナに渡せるものなんてあるかな。この間の木材はどう考えてもシゲノブが高値で買い取ってくれている。売れるもの、ねえ。

「さっき物色させてもらったけどあの棚とか作業台はタロちゃんが作ったんでしょ?」

「あ、そうですね。基本全て自作です。」

「じゃあとりあえず掛けでいいよー!その代わり、棚を5個とテーブル大中小を2つずつ作って欲しいな!」

「え?」

 タズナの言い分はこうだ。魔境の森の木で作った家財なら一定数以上需要はある。その上プロの職人が作った家具だと異常に値段も跳ね上がる。そこには手が出ないけど、という客に売るのだ。とのこと。とはいえプロの職人が作る家財とは出来栄えに差があるのであまり高い値段は付けれないが出来栄えによっては色を付けるので買取価格はその時決めるという理屈らしい。

「タロちゃんとシルくんのためにも、お客さんのためにもできるだけ凝っている方がいいよねー!」

 と無責任なことを言っていた。納期は約1ヶ月後。魔導箱を取り替えるタイミングで査定するように取り決めた。

 こうして今日の買い物を進める。まず魔導冷蔵庫。それから頼んでおいた生活用品だが、これもなかなかに頭を抱えることとなった。

「この、刃の色の違いはなんですか?」

「それはねー、素材の違いってことはわかるよね?鉄もそうなんだけど、銀製のと、赤いのは銅だね。黒いのは黒曜石だよ。」

 黒曜石だと。なんだその胸が踊るワードは。いやしかし、ただそれだけの理由で選ぶのは違う気がする。

「シルくんもいるから銀製のも捨てがたいな・・・。銀は毒に反応するっていうし誤って毒を口にするリスクも最小限に・・・。でも黒曜石・・・。」

「バラ売りもするよ。」

「なんですと!?!?」

「ぷっ。くくく・・・アッハハハーーーー!」

 ブツブツ決めかねている私を見てかバラ売りを提案してくるタズナに対し渾身の驚きを見せると反応が面白かったのか腹を抱えて笑い転げている。だって、選べなかったんだもの。

「じゃあ黒曜石のセットと銀の菜切包丁とフルーツナイフにします。黒曜石のセットからそのふたつを抜くことは可能ですか?」

「ハァーハァー・・・。うん!できるよー!毎度!」

 笑い疲れて息が上がっているタズナにもろもろ確認をとる。他にも腰にまくポーチのような形をしている革の包丁ケース、鉄製のまな板、ボウルとザル、そしてお皿を何枚か購入することに。

「あ、タズナさん。種ってないですか?」

「種?なんのー?」

「野菜を育てたいんですけど。」

「あー、野菜の種かー。うーーーん。あるにはあるけどタロちゃんはなーーー。うーーーーん。いいや、はい!」

 こうして出てきた種。種とはいかに。1つはヤシの実のように大きく、1つは8本の触手に見える根が生えた赤い種。もう1つはタマムシ色のような虹色のようなつるんとした種。手のひら大だ。

「・・・これは?」

「グレートバナナリーフとタコワッサーと不思議な木の実の種だよ。」

「この話は無かったことに。」

 タズナはだよねー。と笑っていた。ちょっと育てるのにはハードルが高そうだ。次は普通のお野菜の種を持ってきてあげると約束してくれた。

 その他にたまたま在庫があった食べ物類、主に肉と野菜を冷蔵庫に入る分購入。

 本日のお会計は86万。ある分だけ払うというと、

「いいよいいよ!家具期待してるねーっ!貸し1だからねーーーーーー。」

 と言って帰っていった。

 嵐のような魔女っ子に上手いこと借金を背負わせられる。さらに今後すごく高くつきそうな恩を売られてしまう。ちゃっかりした商売人が消えていく空を唖然と見上げる太朗であった。

嵐のような魔女っ子タズナは慌ただしく去っていきましたとさ。

作者のイメージでは落ち着きなくニコニコ、バタバタって感じだけどしたたかっていう強キャラなんですタズナちゃん。

さて、次回は第3章最終話となります!

第3章はどのような結末を迎えるのか、乞うご期待です!


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