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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第3章 異世界生活〜出会い編〜

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第26話 シルクのご馳走

三大都市のひとつセンタープレストを堪能した太朗。

舞台は魔境の森へ戻ります!

街でいろいろ手に入れた太朗にどのように作用するのか!

お楽しみください!

「シルくん今日はお留守番ありがとうね。」

「ヲフ?」

 街の散策を終え帰宅した私は今日の慌ただしい1日を振り返りながらシルクの頭を撫でる。

「そうだ。お土産をね。買ってきたんだよ。お披露目会といこうか。」

「ヲフ?」

 終始首を傾げているシルクを横目にインベントリから1つ取り出す。それを両手で持ち、シルクの首に回す。

「まずは首輪だよ。首輪には役所でもらったタグをつけてあるんだ。これを首輪につけておいて触るとだれのペットかわかるんだって。つまり、正式に家族になるってことだよ。わかるかな?」

「ワフ!」

 首輪をカリカリと触りながら、家族という言葉に反応するシルクは嬉しそうにしてくれている。ひとしきり首周りを気にしたあと、首をのばしこちらに向き直ると一吠え。少し誇らしげに胸を張っている。

「ふふ。似合ってるよ。」

 そういってまた頭を撫でる。シルクが来てくれてから孤独感も無くなったし、生活に活気が出るようにもなった。ありがとう。

「さて次にっと。」

 私は巨大な肉塊を取り出す。なんとこれは魔物の肉らしい。名前はなんだったかな?とにかく味は牛肉との事だったので購入。5キロの肉塊は中々のインパクトだ。ちょうど真ん中辺りを5センチくらいの分厚さに切り分ける。

「ワフ!ワフワフ!」

「まだだよ。魚も焼いた方が美味しかったでしょ?ちょっと待ってね。」

 肉塊を見たシルクは立ち上がり尻尾を振っている。私はそれを制し、下準備だ。まずは石の包丁の(みね)で繊維を潰すように叩く。裏返して更に叩く。ここであまり薄くなりすぎないように注意。

 叩いた肉に薄く切込みを入れる。隠し包丁ってやつだ。切込みを入れたらまずは普通に焼いてみよう。

 フライパンを火にかけ、先程下処理をしたお肉をドン。フライパンいっぱいに広がる厚切りステーキに思わずヨダレが出る。両面をしっかり焼き、ここで街で手に入れた便利アイテムその1、アルミホイルの登場である。両面を焼いた厚切りステーキをアルミホイルで包み放置。シルクはアルミホイルの前に陣取りクンクンと匂いを嗅いでいる。

 街のペット用品店で聞いたのだが、味付けは基本しないらしい。塩分を摂りすぎるのはよくないとのこと。川魚の塩焼きもしょっぱそうにしてたもんね。

 厚切りステーキを余熱でしっかり火を通している間に自分の分も調理する。肉は薄切りにカット。フライパンに街で手に入れた新調味料の醤油、酒と水を入れフライパンの半分に薄切りの肉を入れる。さらに白菜をカットする。なお今日使い切るつもりだったので8分の1サイズを購入。ついでにタラの芽も余ってたので入れる。全体に満遍なくこちらも新調味料の砂糖を入れて火にかける。そう。これは紛れもなくすき焼きである。

 さらに汁物も用意する。器に水を入れ、椎茸を入れ出汁をとる。余った白菜と里芋を入れ、アク処理も忘れずに行い、これまた新調味料の味噌を入れる。ちなみに味噌は3種類を購入している。赤、白、そして合わせ味噌である。今日は白味噌をチョイス。理由は1番好きだからだ。

 シルクの肉に木の串を刺し、しばらく待って抜く。肌に当て温度を確認する。よしよしちゃんと火が通っているな。

「さあ、今日はご馳走だよ。こないだは僕だけご馳走を食べちゃったからシルくんが食べれるものいろいろ買ってきたんだ。」

「ヲフ?」

「まずはお肉ね。あ、それからこれ。」

 インベントリからシルク用に買ってきた大きめのお皿を取り出し、その上に肉を乗せる。お皿はおかず用の広い場所が1つと小鉢サイズの丸い場所が2つ、さらにドッグフードを入れる場所が1つ付いている。

「シルくん専用のお皿だよ。今度からご飯はこれで食べようね。」

「ワフ!」

 パタパタと尻尾を振っているシルクの前に出し、インベントリからドッグフードを出す。店員さんいわくちょっと高級品だそうだ。お値段も1万した。確かに高級だ。

「ヲフ?」

「これはね、ドッグフードって言ってシルくんが美味しく食べられるように作られたシルくん専用のご飯なんだよ。」

「ワフ!」

「それからね、まだ終わらないんだよ!」

 そしてインベントリからシルクのために買ってきたお土産を2つ出す。それを石の包丁で6等分にカットし、中心の種やヘタを落とす。

「これはね、りんごと梨だよ。白いのが梨で黄色いのがりんごだよ。シルくん果物好きだよね?どうぞ、いっぱい食べてね。」

「ワフワフ!」

 果物と聞いて嬉しそうに返事をするシルク。りんごと梨をそれぞれ小鉢スペースに入れてあげる。食べていいよと促し肉にかぶりついたのを確認。やっぱり肉なんだ。と思いながら自分のご飯も用意する。

 まずは白味噌の味噌汁。

「ああ。これだよ。すまし汁も美味しかったけどやっぱり味噌汁だよね。」

 1日街で疲れた身体を癒してくれる白味噌のほのかな甘みを喉に流し込み、香りも楽しむ。赤味噌のしょっぱい味噌汁も好きだが、好んで食べていたのは白味噌の味噌汁だ。上品な味噌の味と天然の椎茸の出汁の香りがなんとも言えない。

「あ、そうだ。」

 次はすき焼きを、と思ったところでインベントリに手を入れる。取り出したのは生卵。ちなみにこれも使い切りの1個だけ。新しい木の器にパカッと割り切れる。

「ヲフ?」

「あーこれはね、卵っていうんだ。今日は生で食べるけどシルくんに生は良くないんだって。」

「ワフ。」

 卵をあげる場合はゆで卵とかにしてしっかりと火を入れてあげないとダメらしい。食べれないよと伝えると軽快に返事をして自分のご飯に戻るシルク。聞き分けがよくて助かる。

 まず肉をを卵に通してから口に運ぶ。ああ。これは牛肉だ。適度に脂の乗った魔物の肉は紛れもなく牛肉の味がする。甘辛く煮込まれた懐かしくもあり、贅沢なすき焼きの味にここが異世界であるということを忘れそうになる。味が染みた白菜が肉の油を中和してくれる。タラの芽もネギの変わりのように苦味と甘味をもたらしてくれる。ふとシルクをみるとすき焼きのお肉をガン見。

「明日は薄切りにしてあげようか?」

「ワフ!」

 いつの間にか完食し、すき焼きを私から奪う代わりに梨を1つおかわり。翌朝、約束通り薄切りのお肉を平らげ満足顔のシルクであった。

「ヲフー。」

さあ、久しぶりにご飯回となりました!

作者は書いてて梨が食べたくなりました(笑)

そして街での購入シリーズがいくつか!

今後も登場しますよー!

それではまた次回もお願いします!

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