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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第3章 異世界生活〜出会い編〜

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第23話 桂屋

さて、ユウキに続き新たに新キャラが登場します!

次はどんなキャラクターなのでしょうか!

新章は目まぐるしいですね。乞うご期待!

 広い庭に隣接した木造平屋から醸し出すなんとも言えない安心感を感じていると、引き戸の上に看板がかかっている。

「桂屋?」

「ここの素材屋の店名っすね。」

 呼び鈴もノックもなく、ユウキが引き戸をガラガラっと開ける。

「おやっさーん!こんちわっす!お客さん連れてきたっすよ!」

「なんだ緑坊(みどりぼう)。うちは一見お断りだってつってんだろう。」

 ユウキを緑坊と呼ぶ、おやっさんと呼ばれた男。これぞ職人といった風体をしておりなかなかに大きい身体を揺らしながらのっそり現れる。歳は60くらいだろうか。デニムのオーバーオールにワッフル地の長袖のTシャツを肘までまくり上げている。首にはタオル。おじさんベタすぎない?とは口に出さなかった。

「そんで、そっちの人がお客さんかい。みたところ碌な素材も持ってなさそうだが。」

 初期装備の私を怪訝な表情で観察している。まあそうだよね。初期装備だもんね。

「いやいやこの格好には理由があるんすよ。ねっ!タロウさん!」

 ユウキに促され挨拶をする。

「初めまして、太朗と申します。この度はこちらのユウキさんにご紹介いただきまして伺いました。」

「なんだ緑坊の紹介ってわりにはやたらと常識人じゃねぇか。一応話は聞いてやる。どういった要件だ?」

「あ、そうそう庭のがいいっすよ庭行きましょう庭!」

 やたらと興奮気味のユウキに気怠そうにブツブツ文句を言いながら、先ほど外から見た杭の中のスペースへと向かう3人。庭につくや否や、ドカドカとインベントリから魔境の森の大木を13本切り落とした形のまま取り出す。ちなみに13本と中途半端な理由は、インベントリにも重量制限があったからだ。それでもユウキのインベントリは容量としては大きい方らしい。

「お前この木は・・・魔境の森のか!?」

「ね!すごいでしょ!凄いんすよタロウさん!」

 おじさんは13本の木を何やら1本ずつタップしている。ユウキの呼びかけにも応えず黙々と続けている。

「あれは、鑑定?」

「そうっすね。おやっさんのスキルは鑑定っす。」

 もはや言わずもがなだろう。鑑定いいな。などとのんきなことを考えているとおじさんが近付いてくる。

「さっきは悪かったな。俺はシゲノブだ。桂屋さんとかおやっさんとか呼ばれてることが多い。よろしく頼む。」

 そう言って握手を求めてくるシゲノブ。軽く握り改めて挨拶を返す。

「そんであんたはこの木をどこで手に入れたんだ?」

「切りました。」

「切った!?」

「はい。切りました。」

「タロウさん転移してきたときから力:100らしいんすよー。すごいっすよね。スコーンて一撃っすもんねー。」

 ユウキも言っていたが切り倒すのは余程の作業らしく、とても驚かれた。森の横に住むことや、転移して来てからのあれやこれやの話も聞かれ尋問のような時間を過ごしつつ少し打ち解けてきたところで話の流れもあり、残りの製材した分や木彫りの人形もユウキに出してもらうと、

「加工もしたってのか・・・。こいつはすごいな・・・。」

 とさらに驚かれることに。

「桂屋さんにはこの木もろもろを買い取っていただけると伺っているのですがいかがでしょうか?」

「買い取るのはいいけどよ、これすぐは売れねぇからな。次から次へとは無理だぞ。」

 貴重な木材なのに売れないのかと思い尋ねると理由を教えてくれた。そもそも加工の手間がとてもかかる。さらに加工できる技術者が少ない。つまり、買い手が少ないのだ。それでも一定数需要はある為在庫として抱えてはいただけるようだ。

「ここにある大木の方切り分けてくれんならちょっと色つけるぞ。」

 なるほど願ってもない。なにせ無一文だ。よし早速・・・。しまった。道具を持ってきていない。桂屋さんにも置いてないようで、後日改めて製材させてもらう事にする。ひとまず今ある分の買取だが、

「そうだな、76万ってとこか。今度製材までやってくれたら24万渡すわ。」

「えっ!?しめて100!?この木そんなになんスか!?」

「あ?まあ当面の生活費もいるだろうしな。しょっちゅう買い取ってやることは無理だから色つけてそんなもんだろ。」

「それって結構な大金なの?」

「100ゴールドだったら日本円で100万っすね!単純に考えたらっすけど。」

 ポンっと100万稼げちゃったってことか。当面の生活費って言ってくれていたしだいぶ色もつけてくれているようだ。強面だが優しい方なんだろう。一応断ったが返事はこうだ。

「出したもん引っ込めるわけには行かねぇだろ。それにインベントリ買ったら半分は消えるんだ。街に住むわけじゃねぇならない訳には行かねぇしな。」

 ということなのでありがたく甘えることに。それにしてもインベントリ買わないといけない理由はなんだろう。別に不自由はしてないんだけど。次は買い物かな。シゲノブに感謝しつつ次の予定に胸躍らせる太朗であった。

おやっさんどうでしたか?

ユウキもおやっさんもいい人ですねぇ。

え?ありえない?

ありえるんですよ!いい人の知り合いはいい人なんです!

ということで、実は次回も新キャラ登場します!

お楽しみに!

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