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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第1章 田中太朗新たな人生の始まり

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第1話 ステータスを確認!

改めまして、田中太朗のスローライフが始まります。

今回はまずステータスの確認から。

田中太朗がどんな人物なのか、少しずつ伝わればと思います。

気軽に楽しんでいただけたら嬉しいです。

 少し遠くに森、遠くに山が見える。今私がいるのは風が心地よい草原の真ん中だ。私こと田中太朗は転移者としてこの草原で目が覚めた。

「さて、まず何からしようか。」

 見渡す限りの大自然を堪能しながら新たな人生のスタートを噛み締めている。今まで、普通の生活を何不自由なく、しかし何も特筆することが無く歩んできた人生の転機を迎え華やかな気持ちを抑えきれずにいる。

「どういう世界なんだろう・・・。他に人っているのかな。」

 今私の目の前には広大な草原と森と山が広がっている。少しばかり不安が込み上げてくるが、大きく深呼吸。

「そうだステータス!スキルもあるって説明書には書いていたぞ。ワクワクしてきた。念じるだけなんだよね?」

 神様からの説明書というものには本当に必要最低限のことしか書かれていなかったが、普通じゃない環境に心が躍りつつステータスと念じてみる。


 ―――――――――――――――――――


 体力:30

 力:100

 かしこさ:30

 運:20


 ―――――――――――――――――――


「力が100!?すごいじゃないか!…すごいのかな?あとの数値は少し低いけど今はこれじゃなにもわからないかも。あとはスキルもみてみないと。」


 ―――――――――――――――――――


 スキル:なし

 特技:生活の知恵


 ―――――――――――――――――――


「スキル・・・。ないじゃん神様・・・。」

 驚愕の出来事だった。転移者にはスキルがあるって書いてたのにまさかのスキルなし。これにはどうしても落胆してしまい、不安が込み上げてきた。

「スキルないと生きていけない世界だったらどうしよう。でも普通の人もいるはずだし、せっかく転移したのにって思うけど・・・。生活出来ないほどじゃないよなきっと。あ、そうだ!」

 スキルはなかったが特技があった。ステータス画面で内容も確認ができるようなので見てみることにする。


 ―――――――――――――――――――


 生活の知恵

 生活する上で必要な閃きがあったとき、

 頭の中で効果音が鳴ります。


 ―――――――――――――――――――


「これってつまりどういうこと?」

 頭の中でOとRとZが並ぶ。何ひとつとしてわからない。この世界のことも、スキルのことも、ステータスがいいのか悪いのかも何ひとつわからない。

 だがしかし私は幸運(?)にもこのような事態には慣れているようだ。

「ま、今まで通りか。普通の代表みたいな人間だからな。それに力は100なんだし、むしろ期待持てるし!」

 私は普通に慣れている。結論何も無い何も変わらない私の特技みたいなものだ。特技普通。うん、自分で言ってて少し悲しくなってきた。でも突出している力100だけはポジティブに捉えることができた。

「さあ!前向きに!とりあえず探検から始めよう。街が見えるかもしれないし食べるものも探さないと。森の方にいくと水場がないかもしれないからとりあえず逆方向に。」

 私は少し歩くことにした。水って大事って聞くしまず定番だよね。こうして私の冒険が始まった(?)。


転移者・田中太朗。

まさかのスキルなしスタートでした。力100はちょっとしたサービスです(笑)

スローライフを楽しむ物語にしたいので、この設定にしています。

「生活の知恵」も今後ちゃんと活躍してもらう予定です。

次回は探索。生活の基盤作りを始めていきます。

まだまだ手探りですが、一緒に楽しんでいただければ嬉しいです。

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