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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第2章 異世界生活再スタート

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第18話 森の中の恐い冒険

シルくんの憩いの場所とも言えそうな神秘的な泉で探索前半が終わりましたね。

食べ物いっぱいあってよかったです。

今回は森の奥について少し触れてみる予定です。

この森に隠された謎とは。

是非おたのしみください!

 森の探索に出た私とシルクはシルクの水浴び場で休憩を取ることに。

「さて、食べれるものはっと。」

 収穫したものを入れていた大きな葉っぱを広げ中身を確認する。いつもの木苺らしきものは食べれるとして、あとはなにがあるかな。

「うーん。キノコ類はアウトだとして、野草もなあ。かじるのはちょっとな。とりあえずクルミを食べてみよう。」

 現世にいた頃はクルミを手で割るなんて絶対無理だったけどそこは力:100よろしくってことで簡単に割れる。とりあえず1つ口に入れ味わってみる。

「うーーーん。さっきシルくんが普通に食べてたからと思ったけどやっぱり渋いな・・・。」

 あとは、果実系かな。ヤマモモとこの緑のはなんだろう。まずはヤマモモ。甘酸っぱい果肉が口内を満たしてくれる。一体いつぶりの甘味だろうか。塩とは違った味わい。まるで全身の疲れが流れ出しているようだ。甘みの中にある酸味も食欲を掻き立ててくれる。(実際はまだ転移5日目である)まるでつられるように2つ目のヤマモモに手を伸ばしたところで我に返る。

「いかんいかん。食べ尽くしてしまいそうだった。」

 一体なんのために収穫に来ているのか。そこで私は名も知らぬ緑色の果実に手を伸ばす。石のナイフでとりあえず半分にカットすると、中も緑色で円を描くように種子が見えている。これってキウイじゃないのかな。いやでもキウイって周りは茶色の毛むくじゃらだしな。シルクは食べれると言っていた(?)ので恐る恐る齧ってみる。

「これは・・・キウイだ。」

 思わず目を見開く。この世界のキウイはこういう姿なのだろうか。濃縮された甘酸っぱさが私の味覚神経をこれでもかと刺激してくる。ヤマモモとはまた違った味わいに心が揺れる。そういえば弟は毎日健康の為にキウイを食べていた。そんなことはどうでもいい。懐かしい味わいだ。過去のキウイの記憶が自ずと蘇ってくる。

 もう一度言うがこの男、転移5日目である。ちなみにこの果実、本来はサルナシという果実であるが太朗は知らない為今後サルナシはキウイと呼ばれることとなる。

 ヤマモモとキウイを堪能しているとシルクが戻ってくる。身体は綺麗になっている。器用だなこの子。などと思いつつ呆けているとシルクが全身をブルブル振りたくる。

「うわあ!!ちょ!シルくん!!」

 全身を振り終えたシルクが首を傾げながらこちらを見る。ビショビショになってしまった。そうだった、濡れた犬はそうなるよね。油断していた。

 水浴びの後のシルクは日向ぼっこのターンのようで、陽の当たっているところで寝そべる。ちなみにこの泉エリアは芝生が生い茂っている。私も濡れてしまったので同じように寝そべることに。陽の光と風が心地よい。なんて落ち着く場所なんだろう。この子はこうやって生活していたのかな。そんなことを考えながらしばらくゆっくりした時間を過ごす。中天を回ったくらいだろうか。嵐に襲われたり家を作ったり慌ただしく過ごしていたのでとても穏やかな時間だ。

 しばらくすると満足したのかシルクが立ち上がる。危うく寝るところだったのは秘密だ。

「何か食べる?」

 そう伝え大きな葉っぱへ促すとクルミを割り中の身を食べる。

「それだけでいいの?」

「ワフ!」

 パタパタと振る尻尾がかわいい。もういいようなので大きな葉っぱを包み直し、移動の準備。

「せっかく綺麗にしたから帰りは汚れないようにしながら戻ろうね。」

「ワフ!」

 いい返事だ。ふと森のさらに奥が気になりそちらを歩を進めると、シルクが前を塞ぐ。

「ヴォフ。」

 低く唸り、首を横に振るシルク。

「この先は行っちゃダメなの?」

 確かに少し暗いし、転移した時に奥に見えた山に繋がっているのだろうか。少し傾斜も出てきているようだ。

「この先には何があるの?」

「ヴォフヴォフヴォフヴォフ!ヴォーーーー。」

 この先の道のことを問いかけると声を荒らげたり、大きな身体を起こしたり、精一杯の身振り手振り(足振り?)で教えてくれる。

「この先は危険ってことだね?シルくんはこの奥から来たの?」

「ヲフ。」

 伝わったからか冷静になったのか落ち着いて返事をしてくれる。すると、何かに反応してシルクが後ろを振り向く。その後すぐ少し遠くでなにやら音が鳴る。

『ピーーーーー。』『バキバキバキバキ。』

 何かの鳴き声とも知れない不思議な音の後に木が倒れるような音が聞こえる。

「ヴォフ。」

 シルクが低い声で家の方角を促す。どうやら戻った方がいいらしい。探索はここまでにしよう。

 なにやら不穏な様子の森を後に家に戻る太朗とシルクであった。

一体森の奥にはなにがいるんでしょうか。

シルくんは森の奥から来たようですね。

今後森はどのように展開するのか、作者にもわかりません!(笑)

さあ、次回は久しぶりに料理回です!

そして第2章ラストを迎えます。

ご期待ください!!

次回もよろしくお願いします!

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