第15話 塩文明、爆誕!
ワンチャンに寝床を取られ夜を明かした太朗。
今回はより一層ワンちゃんを深堀りしていきます。
ワンちゃんの特徴をおさらいしましょう!
肩の高さが腰のあたり届くほど大きい。雪のように白い毛。目は穏やか。まるで大きなぬいぐるみに抱きついているかのような安心感。です!
さあ!ワンちゃんをご堪能ください!
『ハッハッハッハッ』
翌朝、聞き慣れない音と共に目が覚めた。うっすら寝ぼけながら目を薄く開けると、目の前に大きな影が。慌てて目を開けると、昨日急に訪れた白い犬が目の前でお座りをしている。
「おはよう。どうしたの?」
おはようと挨拶をするのを随分久しぶりだと感慨深く浸りながら、何を待っているのか聞く。
「ヲフ。」
低く唸りながら外へ出ていくので着いていくことに。すると、昨日魚を包んでいた葉っぱを咥えて持ってくる。
「お腹すいたの?」
「ワフ!ワフワフ!」
なるほどね。確かに昨日川魚2匹しか食べてないもんね。こんなに大きかったらもっと食べそうだし。
「じゃあ魚取りに行ってくるよ。」
そう伝えていつもの網や荷運び用の大きな葉っぱを準備する。すると、白い犬君も新しい大きな葉っぱを1枚咥える。
「君はいいんだよ(笑)ついてくる?」
「ワフ!」
なんだこれ癒しすぎる。圧倒的な可愛さに心打たれつつ。川へ向かう。そこから顔を洗ったりといつものルーティンを済ませていると、白い犬くんは川を覗いている。そこから2度3度前足で水面をバシャッとやる。 特に何も起きない。3秒ほど水面を見つめ、私の横でお座りをして一言。
「ヲフ。」
うん。捕れなかったんだね(笑)いつも通り罠に溜まった川魚を網で掬い、それを確認し上機嫌な白い犬君と家に戻り、下処理を始め串焼きにして食べる。白い犬君の分は串を抜いてあげる。刺さったらあぶないからね。
「調味料なー。君、塩とかハーブとか知らない?(笑)」
そろそろ味付けなしも飽きてきたと思いつつ、そんな突拍子もない事を白い犬君に伝えると首をかしげ欠伸をした後森へ入っていった。お腹いっぱいになったし帰ったのかな。また来るといいなー。かわいいし。
家も完成したし、今日は何をしようかなあ。などと考えながらベンチで木彫り細工で犬を掘っていると、大きな葉っぱを器用に袋にし咥えながら白い犬君が帰ってくる。
「ワフワフ!」
嬉しそうに尻尾を振りながら持ってきた大きな葉っぱを突き出してくる白い犬君。中身を確認してみると、いろいろな形の葉っぱや、木の実や花が入っている。その中でも石っぽい白い塊が一際目を引いていた。
「これ、全部取ってきてくれたの?僕の為に?」
「ワフ!」
「食べれるの?毒とかないやつ?」
「ワフワフ!」
「ありがとう!いい子だね君は。」
本当にいい子だ。そう伝え頭を撫でる。
「ヲフ。」
低く唸り、先程目を引いていた白い塊を突き出してくる。
「これを食べろって?」
「ヴォフヴォフ!!」
怒られた。怒ると恐いなこの子の声。そしてどうやら違うらしい。少し舐めて見たがやはり塩味がする。岩塩?
「これを魚に使うの?」
「ワフ!」
言われた通りまだ焼いていなかった川魚を串に刺し、白い塊もとい塩を少し砕き振りかけ、焼いてあげる。
「はい、どーぞ。」
焼けた川魚を白い犬君に差し出すと首を振る。食べていいのかな。食べようとしても怒らず見守っている白い犬君を横目にお先に、と告げていただく。
口に含んだ瞬間、唇に触れてくる程よい甘みと塩味、身と一緒に噛み進めると川魚の脂をこれでもかと引き立ててくる。淡白な川魚の旨みを最大限に引き出してくる。これが塩か。塩。この世の歴史上1番重宝さらていると言っても過言では無いだろう塩。この5日間、まだ5日間、されど5日間の疲れが全て吹っ飛んでいくのでは、そう思わせてくれるほどのミネラルが口内を襲う。粗めに砕いたまばらなサイズの岩塩が身を飲み込んでなお口に残る。これは、文明だ。塩文明、爆誕である。
「ヴォフ!」
おっとしばらくトリップしてしまっていたようだ。白い犬君の声で我に返る。怪訝な顔で首を傾げている白い犬君にも味わってもらう。
「半分食べな。ありがとうね本当に。」
今度は食べてくれたが、心なしかしょっぱそうだ。その後味付けをしていない焼き魚を焼いてあげると今度は嬉しそうにしてがっついていた。さてさて、いろいろ確認だな。
食べれるという白い犬君の言葉を信じて、一通り齧ってみることに。苦いものや香りが凄いもの、どこか懐かしい味がするものなどバラエティに富んでいた。本当に賢すぎないかこの子。いろいろ種類分けをし、湯のみのつもりで作った石の器に分けて入れていく。ちなみに今は木の器を使っており、石の器が湯のみじゃなくなった理由は石なので飲む時の食感?触感?が悪いからである。
その間も家の周りを、ウロウロしたりゴロゴロしたりしている白い犬君。
「君はもしかしてここに住むの?」
「ワフ?」
「森に帰るわけではないの?」
「ワフ!」
どうやらここに住むらしい。え、嬉しいんだが。でも餌とかどうしようかな。でもな、ここに住むならまずは・・・。
こうして太朗と白い犬君との共同生活が始まるのであった。
共同生活が始まるようですね。
えー、ワンちゃんかわいいですねー。
何の犬種の設定か、気になりますか?(笑)
いずれ公開する予定をしてます!楽しみにしていてください!
次回もワンちゃん回です!
作者と一緒にかわいがりましょう!!




