第11話 穴掘りって重労働!?
第10話の太朗くんはいかがでしたでしょうか?(笑)
さて、今回はいよいよ本格的に家づくりに携わって行こうと思います。
太朗の持ちうる知識と力:100、生活の知恵を駆使しながら行う家づくり!
果たしてどんな困難が待ち受けているのか!?
どうぞおたのしみください!
わ
スコップを携え、仁王立ち。元々あった土台の位置の隣に土台2つ分範囲にまずは簡易的に杭を打ち込む。そこからザクザクと掘り進める。ゼェゼェ。ザクザク。ゼェゼェ。ザクザク。
「だめだ。これめっちゃ体力使うわ・・・。」
またも直面する体力問題。そういえばまだ木苺らしきものしか食べてなかった。さっきスコップを作りに川へ行った時に見た様子ではある程度川の綺麗さは回復していた。雨雲が近付いてきてたきていた方向から見てこっちは下流なのかな。なんて予想をしながら網を持って川へ。
いつもより流れが早いからか罠の中の緩やかな流れにいつもより多めに魚がいる。ラッキーと思いつつ川魚を8匹回収。ついでに石も何個か補充し、拠点に戻る。
濡れてしまった燻製を少し炙り食べてみるもやはり味は落ちている。朝仕込んだ魚と一纏めにし、一旦葉っぱで包む。これはあとで使おうと考えていることがあるんだよね。
いつも通り内蔵を取りシンプルに串打ちをし丸焼きにする。
「土台があって柱があって、骨組み組んで屋根置いて、あとなんだろう。雨のこと考えると屋根も木のがいいよね。てことは・・・。」
焼いた川魚を食べながら家の設計図を頭で組み立てていく。こんなことなら大工になれば良かった。などと現実逃避をしつつ、イメージを、固めていく。
ステータスで体力が戻ったことを確認し、腰袋に木苺らしきものをパンパンに入れる。掘っては食べ掘っては食べ。時折『ガキンッ。』と硬い岩に当たったり、『ザクッ』と太い根っこに刺さったりするがそこは力:100のごり押しで成敗する。途中に柔らかい粘り気がある層を確認。
「これって粘土かな?なかなかの粘度だ。」
・・・・・。
なお、今後使えるかもしれないので、岩や根っこと一緒に回収もちゃんとしている。
夕暮れどきにさしかかると土台を入れるための穴が完成。高さは土台を入れて少し埋まるくらいだ。
「今日は暗くなるとあれだからこれくらいにしよう。」
そうして森へ入り、大きな葉っぱを大量に採取。帰りに木を1本切り倒し1m大にして持って帰る。これは薪にする。
新たに布団(大きな葉っぱの敷物)を敷きなおす。
先程の木を真ん中でスコーンと半分にし、さらにバコンバコンと8分割。そこからさらに鉈で細かくしていく。これで薪の完成。
薪をくべ今日はここまでにし、1日を振り返る。なかなかにハードな1日であった。よくよく考えると朝からバタバタとずっと動いていた気がする。思い返すととても疲れたと同時に欠伸をひとつ。
「明日は朝魚を取りに行って森に木材を取りにいって、と。ふぁー。考えたら考えただけ疲れたなあ。明日に備えてもう寝よう。」
深く深呼吸をし、眠りにつくことにする。
翌朝、早めに寝たからか日の出とともに目が覚めた。はて、この世界に時計という概念はあるのだろうか。いや、無人島無人島。自由に過ごすのだ。その後日課の顔洗いと魚取りに川辺へ行き、朝食を済ませる。
「さてまずは土台の続きからだな。」
昨日掘った穴にもともとあった土台を押し込む。そして土台の四隅に鑿で差込口を作る。ここに柱を差し込む予定だ。次は森に戻りできるだけ太い木を選び伐採していく。2m大に切り分け運び出す。途中で体力回復を忘れずにね。
まずは縦に『スコン』と割り、先に穴に押し込んだ土台ともう一つ同じものを作り穴に収める。先ほどと同じように四隅に差込口も作る。
続いては製材だ。石の斧で四方を切り落とし木を角材に加工。石の鉋で鉋掛けする。鉋により表面を削ると、木の表皮が薄くはがれ滑らかな面が現れる。滑らかできれいな柱が完成だ。さらに、その木材の側面に鑿で溝を彫っていく。下側には四角いでっぱりを作り、上側には土台に作った差込口を彫る。そしてでっぱりを土台の差込口に刺す。同じものを8本用意した。ふう。重労働この上なし。
「お?ここで生活の知恵先生のお呼び出しだぞ?なんだ?」
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生活の知恵
ほぞとほぞ穴:
木材同士を組み合わせるための接合方法。
「ほぞ」とは木材の端を削って出した突起部分。
「ほぞ穴」とはそれを差し込むための受け穴。
釘などを使わず木だけで強度のある組み方ができる。
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これはどうやら大成功のようだ。思い付きで崩れないようにっておもったんだけど、そういう技法があるということだな。すでに太陽は中天ぐらいの高さまで上がっているところで、土台のほぞ穴に柱のほぞが8本分収まる。第一関門突破だ。
さぁ次は穴を埋める作業だな。がんばれ太朗。
第11話も楽しんでいただけたでしょうか。
ついに家づくりが本格化してきましたね。
いつ登場しようか悩んでいましたがやっと製材にたどり着きました。
石の鉋の登場です。なんかべつにまだいいよな~こだわってないしな太朗。
とか思っていたら全然登場シーンがなく・・・・。
きれいにできて太朗も作者も大満足です(笑)
次回は家づくりも佳境に差し掛かります。
ぜひお楽しみに!




