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触手 in クーラーボックス(仮)  作者: 一級フラグ建築士
第4章 第二階層の秘密

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「ほんのちょっと」に、いくらのお金を掛けれるのか。

 「どうだ水流、新しいクーラーボックスは…まぁ聞かなくても分かるか。」


 結局あのまま、西田にすすめられた店頭展示品のクーラーボックスを購入する事にした。部屋に置くには少し大きいのだけれども、水流が入るのであれば別だ。そもそも、一番お金稼いでるのは水流だし…。なんなら部屋に水流専用のスペースがこれだけしか無い方が、むしろ悪い気がしてくる。まだ水流の稼ぎで、直接食べている訳ではないが、いずれ水流の稼ぎによって私が食べさせてもらえる日がくるのは明白である。どっちが飼われているのか分かったものではない。


 今のところは、一応、私が主人だ。…たぶん、きっと、おそらく、メイビー。


 さて、それ以外にもいろいろとホームセンターで買って来ている。サンシェードもそうだし、前々から手を付けたかった、土流用の移動パイプもそうだ。唯一コンポスターだけ、既製品の購入を検討したが、さすがにホームセンターでは、ミミズコンポストは置いていなかった。こればかりは西田も「…流石にミミズコンポストは取り扱いしていません。申し訳ありません。」の返事。


 まぁ、ミミズという生き物を扱う以上、特殊な商品になるだろう。実際通販サイトを見ても、専用の通販サイトにあるもののほうがしっかりしている。大手通販サイトにあるものは、なんだかそれに比べると実に安っぽい。うーん。いつまでもダンボールコンポスターを使い続けるわけには行かないが、土流が使う事になる訳だししっかりとしたものが欲しい。…と言う訳で、コンポスターはじっくり考えてからどうするかを決める事にした。


 というわけで、さっそく新しいクーラーボックスをお披露目。拾ったときは十分だった大きさの、前のクーラーボックスだが、水流が大きくなった今では少し窮屈だった。新しいSHIMAN◯のクーラーボックスは、前より浅くなったものの横に広くなったので伸び伸びとできるハズだ。一応、いろいろと試してもらった。どうやっているか分からないが、中からもちゃんと蓋を開けられるし問題なさそうだ。


 前のクーラーボックスも名残惜しい…という感じもするが、今後はこちらの新しいクーラーボックスに住んでもらう事になる。前のクーラーボックスはそれはそれで、魚釣りや飲み物を冷やすのに活躍してもらおう。


 それから、裏庭の窓の前にさっそくサンシェードを取り付けた。これで、外から家の中と窓前が見える事は無い…ハズだ。そもそも裏庭だから人目なんて無いハズではあるが。まぁ裏の家から見ようと思えば見えるし、隣の家からも見ようと思えば見える。見えない…見られないに越したことはない。これで、サンシェードの裏なら水流も土流も庭に出ることができる。


 あとは土流が通るためのパイプの設置だが、クーラーボックスが新しくなったので、水を流せるように設置するのは諦めることにした。さすがにこのでかいクーラーボックスを、高い位置に持ち上げるのは無理だ。そのため窓の端から、プランターの裏を抜けてコンポストの隣まで続く経路への敷設を考えているが…。まだ考えがきちんとまとまっていないので、一旦保留にした。雨樋のパイプそのものは買ってきてはあるので、いい感じの案が思いついたらすぐに設置してやりたい。


****************************


 さて、今回ホームセンターで調達してきたのはそれだけでは無い。ヘッドライトと予備のライト、それから全身用のスーツにハーケン・ハーネス・ザイル・カラビナなどを始めとするケイビングとキャニオニング用具一式…の探索者仕様のものを調達してきた。つまりは、ダンジョン内部の洞窟探索でスキルや魔法が使えない探索者が使うようなものだ。頭部を守るヘルメットに、洞窟内部で迷わないように体につけるハーネスと、入口や分岐点に打ち込んでおく目印用のハーケン等などである。これには、靴やコンパスに水筒など、様々な道具が含まれている。


 コンパスや水筒などは、「なんでそもそも用意してなかったんだよ。」な探索者に必要な道具でもある。いままで本当に最低限の防具だけで探索してたし、ボロの釣竿なんかよりも先に用意するべきだった。ちゃんと探索者を始めるには良い機会であるし、一式用意できたのは良かったと思う。


 前にも言及したが、明かりは必ず予備のものも用意しておく。それから両手がフリーになるようにヘッドライトであること。前は知らなかったが、こららの探索者仕様のヘルメット・ハーネス・靴等には、防具の役割もある。その他、ヘッドライト等細かなアイテムも含めて、これら全て探索者協会が販売している探索者用の装備だ。故に、ダンジョン産の素材も使われていてかなり丈夫だったり付加機能があるものもある。そうそう、ハーケンを打ち込むハンマーも、ダンジョン産の金属で出来ていて、武器としても使用可能だ。


 更に高額になるとスキルがついている魔道具のものもあるが、お値段が…うん。


 探索者として経験を積めば、熟練度とやらが上がることで探索用・生活用の便利な魔法や、探索用スキルを覚えられるらしいが…。今のところ、そのような魔法もスキルもまったく覚えていない。具体的には『ライト』の魔法や、『暗視』『無呼吸』『地図作成』などのスキルだ。私も早く魔法やスキルを覚えたいが、無い物ねだりをしても仕方がない。無いなら無いで、このような科学に基づいた道具を使えば良い。


 もろもろ一式で、結構なお値段にはなったが…。さらに慎重に装備・道具等を揃えるのであれば、酸素ボンベなんかも検討にはいるが、今度はそこまで揃えるとそれらを持ち運ばなければならないという問題がある。荷物が多くなると、今度は身軽さを失う。プライベートダンジョンで今のところ攻撃的なモンスターは…一匹だけいたが、不意遭遇の時の柔軟性と素早さを殺すのは逆に命を縮める。つまりは本当の意味で、『高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応する』事ができる、『即応体制』が必要になるのだ。それで考えると、酸素ボンベは流石にやりすぎで、柔軟性を失う。そもそも予算が…うん。


 準備しすぎな感じもするが、私はあの暗闇の先を知らない。複雑な地形が広がっている可能性もあれば、大穴がある可能性もある。モンスターが徘徊している可能性もある。そういう場所に、「なんとなく」で突っ込むことはしない。すくなくともザイルを繋いでいれば、入口までは引き返せる。私は自分の居場所をスキルでわからないし、暗闇は見通せないし、戦闘はド素人だ。例えあの洞穴の先が、「実は数メートルで行き止まりでした!」だったとしてもだ。


 それに、今回の装備が無駄になったとしても、それはそれで他のダンジョンに行くときに使える。これは決して無駄な買い物では無いはずだ。…16万ぐらいしたけど。流石にちょっと支払う時に吐きそうになったけど。


 まぁ、もっと安いのも当然だがもちろんある。だがそれらは、簡素で本当に必要最低限だったり、予備のライトが無かったり、ヘルメットじゃなくて布製の帽子だったり、ザイルもナイロンとかじゃなくて安い糸みたいな細さのヤツだったり、カラビナも耐荷重がもっと低いやつだったり、靴も防水や鉄板が無くスパイクもなかったり、非常用の道具や救急セットが付属して無かったりする。そもそも、スキルや魔法が使えれば、いらなかったりする。スーツや手袋だって、全身強化や保温のスキルや魔法が使えるならば不要な人もいる。まぁその代わり、全部が全部魔法だよりだと今度は魔力管理が必要になるけど。


 まぁ結局は、ダンジョン探索の防具や道具なのだ。例えば、このハーネスはただ体に装着するだけじゃなくて、ダンジョン産の素材をつかっているので、自動で伸縮して体にフィットする。また、内部にはこれまたダンジョン産の金属が入っていて、斬撃を防ぐ。つまりちょっとやそっとのことでは切れない。水筒はほんのちょっとだが、浄化・殺菌効果がある。背中に背負うリュックはちょっとだけ、見た目よりちょっとだけ物が入るし、ちょっとだけ重さの負担が軽くなる。全身用のスーツは防水だけど動きやすくて、ほんのちょっと体温を保ってくれるし、当然丈夫でとがった岩程度では破けない。


 その「ほんのちょっと」で値段が大幅に違う訳だが…。だからこそ多少高くても、その「ほんのちょっと」がついている一式を選んだ。…値段はほんのちょっとじゃなかったけど。

別作あり〼

愛用のクッションがどうもなにか変

https://ncode.syosetu.com/n4475kl/


青空設置しました。

https://bsky.app/profile/sternjp.bsky.social

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