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触手 in クーラーボックス(仮)  作者: 一級フラグ建築士
第3章 野良猫狂想曲

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見てない、見えてない、見ていません。…見たくはあるかも?

 「砂塚ー、家だぞ。」

 「先輩、私がやりましょうか?」

 「いや、送ってもらった上に、砂塚の世話まで神埼に押し付ける訳にはいかんさ。私が運ぶさ。」


 砂塚の家に到着する。意外にも結構良いマンションに住んでいる。やはり、出張所とは言え探索者協会の職員か。それなりに貰っているのかもしれない。砂塚の肩を支えながら、砂塚の部屋まで連れて行く。


 「心優しい私は、裏野さんに自室まで運ぶ権利を…。」

 「いいから無理に喋んな。鍵は?」

 「物理もありますけど指紋認証です。ハードウェアは近くにあるだけで認証するので、とりあえず部屋前まで行けば問題ありません。」


 …それ、電子キーと物理キーと組み合わせか?もしかするとかなりレベルの高いセキュリティじゃないのかそれ?電子キーを持ってないと解錠されないやつだろ?


 「…こんなことは聞くのはアレだが、なんでこんなセキュリティガッチガチのマンションに?」

 「オーナーですから。正確にはオーナーの娘ですね。親の持ち物です。」

 「…もしかしてお嬢様だったりする?」

 「そんなもんじゃ無いですよ?」


 なんでそんなやつが、酒クズVtuberなんてやってんだよ…。


****************************


 「ただいま我が家…!ビール!」

 「大人しく寝ろバカ!」


 家についた途端、冷蔵庫に向けて突撃していく酒クズを制止してベッドに転がす。意外と部屋の中は整理整頓されているが、思い出したかのように、空き瓶や空き缶が転がっていたり、部屋の棚には、アルコール類がずらっと並ぶ。冷蔵庫の中はたぶんビールで溢れてるんだろうな。そして、配信用のPCとトラッキングシステム…。専用ブースとフルトラじゃねーか!!いくらするんだこれ!?


 「おまえ…フルトラッキングじゃないか。」

 「あ、見て分かるんですね。」

 「伊達にショート動画見まくってないからな。」

 「そうですか。」


 一見、整理整頓できている様にみえるが、細かいところでズボラさと酒クズさがにじみ出る部屋だと言えばいいだろうか。あまりジロジロ見るのもあれだけど、嫌でも目に入ってくるから仕方がない。部屋の端に干してある下着とかも、なるべく目に入らないようにする。


 <<カシュッ>>


 少し目を離した隙に、ベッドの横にある小さな冷蔵庫からもうビールをだしてるし…。


 「はぁ、とりあえず送り届けたから問題ないな?」

 「あら?女性と密室に二人きりなのに、お帰りに?」

 「冗談が過ぎるぞ。お前分かってて言ってるだろ。」

 「まぁ裏野さんですし。ちなみに、防音ですから何をしてもバレませんよ?」

 「いい加減にしろ。」


 砂塚は私をからかいながら、ビールを飲み干す。


 「…ぷはぁ。送っていただいてありがとうございました。」

 「それは神埼に言ってやれ。」

 「あとでメールしておきます。」

 「そうしてやれ。じゃぁ、私は帰る。」

 「はーい、ありがとうございました。」


 <<バタン>>


 「…駄目かー。」


****************************


 「待たせたな。」

 「いえ、大丈夫です。砂塚さんは無事家にたどり着きましたか?」

 「あぁ、大丈夫だ。帰って即、ビール開けるぐらいには元気だぞ。」

 「…そですか。」

 「申し訳ないが、ここから家まで頼む。」

 「はーい、それぐらいはいくらでもしますよ。先輩。」

 「…ところで、いつまで先輩呼びなんだ?」

 「まぁ、なかなか抜けませんよね。こっちのほうが呼び方しっくり来ますし。」

 「まぁいいけどさ。」


 あぁ、こりゃいつまで経っても先輩呼びが治らないやつだな。ま、いいけどさ。


 「また、近い内に葦附行きましょう。今度は2階層まで降りてみたいですね。」

 「危険だぞ?」

 「先輩が入れば、襲われないでしょ多分。」

 「…まぁそれはそうなんだが。装備が要るぞ?」

 「準備してます。あれぐらいの崖ならなんとでも。」

 「行動力の化身~。」


 となると、私も装備を準備する必要があるんだが、どうするかな。あの崖を降りるのか、帰りは登るわけで。本格的になにか考えないと不味いな。ま、買うにしたって魔石の売却代金待ちか。振込でまとめてはいってくるし、それぐらいの装備を買う余裕はできるかな?いくらになるかしらんけど。


 知らんけど。


****************************


 「…さて、砂塚はうまくいきましたかね?せっかくお膳立てしたのに、結局は神埼さんの車で帰る事になるとは。まったく。ま、あの様子なら二重の意味で多分失敗ですね。やれやれです。」

 「モンスターから狙われないという特異体質者の時点で、十分に要注意人物なんですけどね。その上でこれだけの魔石を持ち帰ってきて、あれだけ目立つとは馬鹿なんですかね?…いや、待てよ?わざと持ち帰ってきたのかも?なんのために?」

 「ま、直ちに警戒が必要って程ではなさそうですかね。本部に報告しますか。」


 <<ガチャッ>>


 「あ、本部ですか?橘です。実は——」

別作あり〼

愛用のクッションがどうもなにか変

https://ncode.syosetu.com/n4475kl/


青空設置しました。

https://bsky.app/profile/sternjp.bsky.social

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