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触手 in クーラーボックス(仮)  作者: 一級フラグ建築士
第5章 越冬準備と家から引きずり出されるニート(前編)

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人間の味覚が「不味い」と判断するのは、それ相応の理由がある。

 「そもそも、ポケットに何が入ってるかわからないと、不安じゃないか?いきなり、ナイフ突きつけられないかとかさぁ。」

 「先輩、もしかしてスラム街で生活してました?」

 「いや、小学校・中学校と、クラスメイトにアホが多かったってだけだな。」

 「この辺の地区って、そんなスラムでしたっけ?」

 「いんや。スラムではないな。」


 いくら地方都市とは言え、スラムは無いだろ。っていうか、お前らも住んでるだろ。…あー、砂塚はマンションだけど。まぁ、正直、若干言い得て妙ではある。客商売すると最悪だしなこの辺の住民。まぁ、でもやっぱり、スラムは無いな。


 「そんなナイフを持ち歩くような、殺伐とした学校なんですか?」

 「そうだな。ナイフは無かったけど、殴る蹴るあたりは日常だったな。あぁ、もちろん私がされる側だな。」

 「…。」

 「ま、いいさ、所詮、知識も教養も無い猿が喚いてるぐらいの可愛いものさ。」

 「裏野さん、今度遊びに行きましょうね。」

 「…だから、どこにも行きたくないって言ってるだろ。」

 「行きますよ。いいですね?」

 「アッハイ、ワカリマシタ。」


 砂塚、お前が本気で言うと怖いんだよ。勘弁してくれ。こうなると、どんな手をつかってでも、つまりは、私の家に突撃してでも、遊びに連れ出そうとするだろう。家にだけは入ってもらいたくないんだよな、素直に従うしか無い。


 「砂塚ちゃん、先輩が変な理由、ちょっとだけ分かった気がする。」

 「たぶん、幼少期の人格形成に悪影響が…。」

 「聞こえてんぞ。」


 本人を前に、変だとかなんとか言うんじゃない。丸聞こえだぞ。


 「そんなことより、いつになったら席を立っていいんだ?」

 「もうちょっとで、制圧予定です。このまま続行でお願いします。」

 「ちなみに、どうやって職員とやりとりを?」

 「専用端末の専用回線で。職員なら持ってますね。」

 「ま、そりゃそうか。」


 今時、仕事用の端末1台ぐらいは、皆持ってるか。ちょっとだけ興味はあるけど、それやぁ部外秘の類だろうな。聞いても答えてくれないだろ。…しかし、喉乾いたな。でもこのお茶不味いしな。自販機行きたいんだけど、離席を許してくれないし。正直このまま束縛されるんなら、捕獲とか別に失敗していいから、神埼にGOサインだすんだけど。


 「やります?」

 「人の心を読むな。」


 ま、流石に表彰の後でそれは却下だな。よくない。しばらくは模範的に振る舞っとくべきだろ。うん、神埼の手綱はうまく握っとかないといけない。にしてもなんだかな、二人共、仕事で一緒の時はこんなキャラじゃなかったんだけどな。


 「先輩、喉乾いたのでそのお茶もらっていいですか?」

 「まぁいいけど…。不味いぞ?」

 「別に、お茶ですし多少ぐらいは。」


 断ろうとしたが、次の瞬間には神埼の手にお茶が握られていた。一応それ、私が口つけたやつなんだけど気にしないのかお前。…気にしなそうだな。神埼なら。あぁ、もう飲んで——


 「ぶはぁ!まっずッ!」


 ——盛大に口から吹き出す。おい、やめろバカ。何やってんだ。だから、不味いっていっただろ。おーい、机の上に吹き出すんじゃないよ。何してくれてんだ。


 「砂塚しゃん、こへ、舌がしbkfl;」


 …おい、神埼?…おいっ!!まじかよ!


 「砂塚、これ用意したヤツ誰だ。…なんで私は無事なんだよ!」

 「うちの職員のハズですが、こんな馬鹿な。」

 「おい、その職員、本当に職員か?」


 たぶん職員の格好した、偽物なんだろうな。そう思って、ちらりとストーカーの方を見てみると、見張っていた男がジャケットの内側に手を入れながら近づいてくる。


 「あー、そのための見張り…。」

 「武器も何も無いぞ。周りにいるのは一般人だよな?」

 「応援の職員を…。」

 「もう遅い。それに全員が味方だと思えん。」

 「それもそうですね。どうします?」


 よりによって、近接格闘の前衛が無効化されたしな。…あのお茶は私が飲む前提で用意されたもののハズだから、本当は今頃私がそこで、動けなくなってる神埼みたいになってる予定だったんだろうな。問題は、一口含んで吐き出した神埼にはばっちり効いてるのに、一口飲み干した私は無事な所か。だが、今それを考えても仕方がない。とりあえず、どう考えても犯罪者なヤツが近づいてきてることだ。


 「なんとかなれー!」

 「結局ちい◯わですか。」

 「それしか無いだろ。神埼を引きずって逃げられん。」

 「同意です。素手は苦手なんですけどね。人相手に戦えます?」

 「愚問だな。学生時代、一方的にいじめられてた訳じゃないぞ。」

 「ちょいちょいヤバめな話を挟んで来るの、やめてもらえます?」


 そっちから聞いてきたんだろ。…っとツッコミを考えたところで、案の定、ストーカーが私の方にむかって突っ込んでくる。なんで私なんだよ。いやぁ、まいったな全く。まぁ、探索者の講習で、『犯罪探索者にダンジョン内で襲われる可能性がある』ってのは教わったけどさ。ここダンジョンの外だぞ、私が何したって言うんだ。

別作あり〼

愛用のクッションがどうもなにか変

https://ncode.syosetu.com/n4475kl/


青空設置しました。

https://bsky.app/profile/sternjp.bsky.social

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― 新着の感想 ―
ダンジョン産の魚とか水とか日常的に摂取しているのも関係あるのか
実は本人が知らないだけでほんとはやばいスキルをもっていたのか 水流か土流がなにかエンチャントしてそう
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