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触手 in クーラーボックス(仮)  作者: 一級フラグ建築士
第5章 越冬準備と家から引きずり出されるニート(前編)

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それは人生に必要な物ですか?食べられる物ですか?知的好奇心を満たす物ですか?楽しめる物ですか?

 表彰されるからと神埼と砂塚より、『見た目をちゃんとしろ』ということで髪の毛と髭だけではなく、服装と装備もなんとかしろと言われた。ただ、現状の装備が、『戦闘スタイルにあっていない』との指摘はごもっともなので、そちらは甘んじて更新すべきだろう。それはそれとして、髪の毛は最近禄に切りに行っていなかったし、髭は生えっぱなしだ。探索者だから別にそんなもんどうでもいいだろうと思わなくもないが…。


 「この髪、どうしたらこんなボロボロになるんですか。」

 「髭、いつもどうやって処理を?」

 「この服、ぼろぼろのよれよれですけど、アイロンは?」

 「先輩、このジーンズ、穴空いてません?」


 はい。写真撮影があるので身なりぐらいは小綺麗にって事で、身だしなみについてボロクソに言われています。どうしてこうなった。


 「…髪は普通にボディソープで洗ってる。」

 「シャンプーは?リンスは?」

 「面倒くさいから。全部ボディソープでやってる。」

 「髭、最後に剃ったのは?」

 「覚えてない。」

 「あー!もう!まず散髪です!」


 まず、そもそも、散髪とひげ剃り…って話だったのだが、髪の毛をチェックした途端に「えっ何コレ!?」から始まった。シャンプーとリンスを使うのが面倒くさいので、全部ボディーソープを使っているのだが、どうやら駄目だったようだ。と言うか、髪の毛洗うの面倒臭いから切ろうとは思ってはいたんだが、切りに行くのも面倒くさいので放置が続いていた。正直、スキンヘッドにしたい。提案してみるか。


 「どうせ散髪するなら、面倒くさいから髪の毛全部無くしたら駄目か?」

 「「駄目です!」」

 「髪とか別にどうでもいいだろ。」

 「「アホなんですか!?」」


 酷い言われようだ。


 「えっ、仕事してた時からこんなんですか?」

 「そうだが?なんなら、学生の時からこうだが?」

 「えぇ…。どんな感じにしてたんです?」

 「高校は短髪の必要があったから坊主で。中学の時は目が隠れるぐらいまでほったらかしだったし、大学の時も長期休暇の時ぐらいしか切ってなかったな。あぁ、仕事してたときは『身だしなみ』があったから、とりあえず数カ月ごとに清潔感がある感じにしてくれって、千円カットに丸投げを。」

 「髪型を選んだこと無いんですか!?」

 「別にどうでもいいから。」

 「「良くない!!」」


 だって、髪型とか生きるのにも仕事にも関係無いからな。アフロとかリーゼントとか極端なアレは許されないだろうけど。そのため、千円カットでは毎回『数ヶ月ぐらいは平気なぐらい短く、また、清潔感が出るように。なんならバリカン使ってください。眼鏡掛けるんで、前髪はギリギリまで短く。』とオーダーして短く処理。そして上司に注意されるぐらい長くなる前ぐらいで、千円カットに行って処理していた。


 「砂塚ちゃん、これ今からやらないとこの人、絶対自分でやらないです。」

 「同感です。今からショッピングセンター連行しましょう!」

 「別にどうでもいいんだけどな。」

 「「良くない!!もう抵抗するな!!」」


 二人の絶叫と同時に、両手をがっしり拘束されて引きずるように連行される。私って、リーダーじゃなかったんだっけ。なんで部下二人によって、強制連行されてるんだろう。これって拉致じゃないんだろうか。あの。


 「あの、分かったから離してもらえ無いかと…。」

 「離しません。」

 「大人しくしててください。」

 「逆らったら許しません。」

 「お金は出しますので、黙って従ってください。」

 「拒否権はありません。OK?」

 

 えぇ…。


 「…私、なんかしたか?」

 「何もしてないのが問題なんです!」


 解せぬ。


****************************


 「アレルギーあります?」

 「トマト。それ以外は未確認。あぁ、ただ肌は弱いかな。」

 「なら、天然素材のがいいですね。」


 結果、神埼によって簀巻きにされた上で車に詰め込まれた。連行先は、いつものショッピングセンターだ。千円カットに連行されるがその間に、神埼と砂塚で役割分担して必要なものを買ってくるらしく、あれこれ聞かれてる。服のサイズとかアレルギーとか。あと、靴も普段遣いのが穴が空いているのを確認したらしく、靴のサイズも聞かれた。


 「大穴あいてるじゃないですか靴。」

 「別に履ければいいだろ…。」

 「それを履けているとは言わないんですよ。」

 「シャツとジーンズ、それから靴。サイズは?」

 「知らん。安いジーンズをその場でサイズ合わせてもらってるから。靴は、たぶん中敷きにサイズが。シャツは、高校の時から着てるヤツだから分からん。」

 「他に服は?」

 「ひきこもりだから、一着あれば事足りるし…。」

 「家では?」

 「寝間着で十分だろ。」

 「…。」


 正直、服とか胸ポケットがあって変な色でなければ別に。ズボンもジーンズ一択だし。ベルトは工事現場でも使われる丈夫なやつだから、もう数年は同じヤツをつかってる。なんなら靴も一時期は安全靴を使ってた。丈夫なやつがやっぱりいちばんなんだよな。


 「おしゃれって知ってます?」

 「男には関係ないだろ?」

 「化粧水は?」

 「化粧なんてしないぞ?」


 別に、私の人生に関係無いし。おしゃれとか。


 「神埼さん、絶対に逃さないでください。」

 「了解。」

 「まるで犯罪者みたいな扱いはやめろ。」

 「先輩、黙って今日一日、付き合ってください。反論は認めません。」

 「裏野さん。これ以上抵抗したら、手錠と猿轡です。」

 「なんでそんなもん持ってんだよ。分かったよ。従えばいいんだろ。従えば。」


 どうやら今日は、酷い一日になりそうだ。だが、抵抗したらもっと酷いことになりそうなので、このまま黙って連行される方がよさそうだ。…面倒くさいんだけどな、服選びとか。まぁでも、このままされるがままの方が、結果的に色々早く終わる気がする。黙って従おう。おしゃれとか、絶対私の人生に必要無い部類の問題だから、正直何も分からないし。

別作あり〼

愛用のクッションがどうもなにか変

https://ncode.syosetu.com/n4475kl/


青空設置しました。

https://bsky.app/profile/sternjp.bsky.social

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― 新着の感想 ―
触手たちがいなかったらもっとやばい状況だった?
想像以上にやばい状態だった。。。 むしろいままで会ってたひとよく普通に話せたなあ
ファッションどうでも良い派ではあるけど、生きるには他人の印象ってのは気にしないと…ほぼほぼ浮浪者やんけ。仕事以外にもその場その場での「身だしなみ」は存在するのに。髪と髭は剃るか整えるかはしないとそれだ…
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