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触手 in クーラーボックス(仮)  作者: 一級フラグ建築士
第5章 越冬準備と家から引きずり出されるニート(前編)

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かしこまった話程、実は当人たちにとってはどうでも良い話である。

 なんか微妙な空気になったけど、私がリーダーをやることになった。まぁ…責任は取れないけど、二人が私が良いと言ったのだから文句は無いだろう。一応、チーム報酬の取り分が多めになることで納得した。お金は欲しいけど、なんというかそんなもの等分でいいだろとは思うが、『無敵の人』と言われてしまってそれで納得せざるを得なかったし、確かに欲しい具体的なメリットも報酬も思いつかなかったのでそこで折れるしかなかった。


 まだ、今日集まった本題を話してないんだけどな。


 「はぁ、まぁリーダーはやろう。たぶん名目上だけになるぞ。言っておくがそんな能力無いからな。」

 「能力より資質ですよ。」

 「それも無いぞ?」

 「無自覚系主人公かなんかですか?」

 「私は主人公の器じゃないぞ?」

 「ま、いいです。それより、ようやく本題ですよ。」

 「まぁ、確かにその話を進めないと駄目か。なんだかんだ、パーティーの話に時間を割きすぎたな。…で、なんの話だっけ?探索者協会絡みの要件と、プライベートな要件と、真面目な要件だったか?」

 「で、探索者協会絡みのはアレです。パーティー全員で本部に顔出しに行きます。ついでにパーティー登録ですね。」

 「本部に顔を出すのは聞いてるが、その詳細は?それにパーティー登録って何だ?」


 正直、いろいろ面倒くさいとは思っているけど、本部への顔出しは断れないだろう。断った事によって非協力的だと目をつけられたくないし。


 「探索者救助の表彰と、模範探索者としての表彰ですね。」

 「今からでも断れないか?」


 前言撤回。必要ないぞ、そんな表彰。


 「職員側として助言するなら、黙って表彰されてください。正しい事をした人が表彰されないと全体の士気と品質が下がります。ただでさえダンジョンと探索者周りで、最近ガタゴタしてるので黙って生贄になってください。あと断る選択肢は無いです。」

 「お前今、生贄って言ったな!?ガタゴタって何だ!?」

 「最近、ダンジョン内での探索者の闇討ちやら、探索者同士の抗争やら、ようするにPK行為をやってる連中がいるんですよ。」

 「馬鹿じゃねぇの。普通に犯罪だろ。殺人罪だろ。」

 「そうです。犯罪です。ですが捕まらないんですよ。」

 「ダンジョン警察はどうした。」

 「返り討ちにあって、死亡者が出てます。」

 「まじかよ…。」

 「先輩、ニュースとか見ないです?」

 「TV(オールドメディア)はとっくの昔に粗大ごみにしたぞ?」

 「…あー。新聞は?」

 「なんで金だして、新聞(燃えるゴミ)を購入しなきゃいけないんだ?」

 「あっ、はい。先輩はそれでいいです。」


 なんだか、面倒事の気配しかしないな。PKやるとかアホだろ。


 「というわけで、この間の葦附の件で『探索者の相互扶助』を身を以て実践し、その上でダンジョンの異変情報を持ち帰ってきた功績で、表彰して『探索者』のクリーンなイメージを探索者協会の内外にアピールしたいんですね。」

 「背景は分かった。でも人目につきたくないんだが、どうにかならんか?」

 「無理です。諦めてください。」

 「…まじかよ。」


 なんで正しい事をしただけで、表彰されるんだよおかしいだろ。もっと偉大な業績を残したなら、分かるけどさ。成り行き上、他の探索者を救助しただけだろ。それで表彰って、おかしくないか?どうなってんだ、この世の中。…あぁ、コレも全部PKなんてやってるアホが悪いか。世の中クソだな。


 「まぁ要件は分かった。断れない事もな。…やりたくないが、出ざるを得ないんだろ。なら、次。次の要件。」

 「では次です、真面目な要件ですが、『乾燥アシツキノリを混ぜ込んだ衣で作ったトミヨニの甘辛揚げ』が、本部の食堂と提携の飲食店でメニューになります。というか、もう売り出されてます。」

 「あぁ、その話か。勝手にじゃんじゃん売ればいいだろ。レシピは公開だし。」

 「それが思ったより好評で、本部食堂にいたっては利用率が向上してまして。」

 「うん?」

 「他のダンジョンからも、『特産品で新メニューを考えてくれ!』って要請が。」

 「却下。私は料理人じゃない。」

 「そう言うと思いました。」

 「まぁ、思いついたら作ってみるぐらいならやるけどさ。主にあれは自分の為の料理だ。」

 「でしょうね。」

 「まぁ砂塚と神埼が食べたいなら、作ってやらん事もないが…。」

 「「…天然~。」」

 「食べたいのか?」

 「食べたいですが、その話はまた今度で。」

 「分かった。」


 なんかよく分からんが、まぁ話が完結したなら、それでいいだろう。


 「じゃぁ、次。プライベートな要件だったか?」

 「はい。そうですね。裏野さん。配信に出ませんか?」

 「断る。写真や動画を見るのは好きだが、撮られるのは嫌いなんだ。」

 「…おや?そうなんですか?」

 「そうだ、卒業写真すら撮らせなかった。集合写真でも私が映ってるのはレアだぞ。」

 「…ま、そういう事なら無理強いはしませんが。」

 「なんか含みの有る言い方だな。」

 「今度の表彰で、絶対死ぬほど写真撮られますけど?」

 「…。」


 その視点がすっぽり抜け落ちてた。やっぱ嫌なんだが、断れないか?…断れないのか。そうか。そうかぁ。…世の中クソだな。


 「と、まぁ、そんな感じですね。問題なければ表彰の前に、裏野さんは散髪とひげ剃り。それから、装備の更新をお願いします。装備の更新はパーティーとしての戦力強化も兼ねてるので、これから全員で検討したいと思います。当然神埼さんの装備もです。」

 「あー、そうだね。砂塚ちゃん。」

 「特に今の装備は、お二人共、戦闘スタイルにもあってないので。ミスマッチです。」

 「…もしかして、それが本当の今日の本題だったりするか?」

 「そうですね。というわけで、これがカタログです。必要があれば、三人で店舗にいって実物を見に行きましょう。この後でも良いですよ?」

 「砂塚ちゃん、私剣が欲しい~。」

 「「神埼(さん)には必要無い(ありません)。」」

別作あり〼

愛用のクッションがどうもなにか変

https://ncode.syosetu.com/n4475kl/


青空設置しました。

https://bsky.app/profile/sternjp.bsky.social

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