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触手 in クーラーボックス(仮)  作者: 一級フラグ建築士
第5章 越冬準備と家から引きずり出されるニート(前編)

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結論は最初から決まっているが、「話し合った」という事実を作るのが会議の役割。

 「ところで、探索者協会絡みの要件と、プライベートな要件と、真面目な要件だっけ?その前に、パーティーの話をしたほうがいいか?」

 「まずパーティーの話ですね。パーティー名とリーダーってどうなってます?」

 「特に何も?」

 「まぁ、そうですよね。」


 そもそも、新人同士なんとなく一緒に活動してたって程度だったからなぁ。元から知り合いだったし。おそらくあの試験会場で会ってなければ、今頃ソロで活動してどこかでドジってたんだろう。実際この間は、砂塚がいなければ怪しかったし、神埼がいなければ地上から救助部隊を呼べなかっただろう。ソロ探索がどれほど危険な行為かは身にしみたので、今後も外のダンジョンを探索するならばこのまま正式にパーティーを組んだ方が良い。


 問題は砂塚が、探索者協会の職員って事だが。問題ないのだろうか、内部倫理やら法的に。


 「まぁそれを決めるとしても、先に砂塚の加入の話になるぞ。探索者協会の職員ってのは、パーティーを組むにあたって問題にならないのか?」

 「なる事もありますが、所詮、内部規程がザルなのでどうにでもなりますね。最悪辞めればいいので。」

 「それ言っていいやつなの?あと、辞めていいの?」

 「大丈夫ですよ。どうにでもなるので。


 ヤバい気しかしないけど、それ、本当に大丈夫か?機密保持とかさ、色々あると思うんだが。たぶん駄目だろ。こんな風に暴露したら。


 「それに、これは前にも言った事ですが、ルーキー二人は自殺行為ですよ。」

 「それは…身に染みてる。」

 「…うん。」

 「それにパーティーを組むなら、最低三人は必要です。二人だと余裕がありません。理想は四人以上ですね。」

 「うっ。」

 「どこぞの馬の骨を加えるより、知り合いの私を加えたほうが絶対に良いですよね?」

 「…それは、そうだ。こっちにはメリットしかない。」

 「では決定で。」

 「いや、お前は何を企んでる?」

 「…ん?」

 「お前のメリットが無い。それでも自分から言い出すなら、何かあるんだろう。」


 そうだ、確かに砂塚の言い分は正しい。だが、それはこっちのメリットしか無い。砂塚がうちに加入するメリットが無いのだ。


 「ありますね。まず、私も一緒に組むなら知り合いが良い。」

 「Cランクだろ?今まで組んでいた仲間なり知り合いなりが、絶対に存在しているはずだ。」

 「転勤のために解散しましたので、不可能ですね。」

 「なるほどな。だが、反論としては弱いだろ。受付嬢だった砂塚は、他にも探索者の知り合いがいるはずだ。つまり、もっと良いメンバーを組むことだってできる。戦力的にはその方がいいはずだ。」

 「それに、私が加入しないで、あなた達二人だけでダンジョンに挑んで死んだ場合、私は知り合いを二人見殺しにした後悔で死ねますけど?」

 「同じパーティーで行動しないでも、気に掛ける事はできる。」

 「逆になんで、そんなに私が加入するのが嫌なんですか?」

 「嫌ではない。だが、私の第六感がお前は嘘をついていると言ってる。お前も知ってるだろ。私の第六感は当たる。」

 「論理的ではありませんね。裏野さんの第六感はまぁ、一応、それなりに信じてますけど。仕事していた時に嫌と言うほどに当てになりました。ですが、…えぇ、論理的ではない。コレに尽きます。」


 まぁ、そうだな。論理的ではない。結局この点で、言い合っても平行線だろう。ちなみに私の第六感は特に『起きたら嫌なこと』とか『不運な事』の方面でよく当たる。この間の『頭が疼く』も、そのシグナルのうちの一つだ。実際これで切り抜けたピンチがいくつも有る。だが、論理的ではないと言われたら、反論の方法が無い。それに、こちらとしては砂塚の加入を断る理由がない。


 「では私の加入になにか異論はあるんですか?」


 そう、その一言に尽きる。戦力で勝つ、経験者で、知り合いで、人格に問題は…問題はあるな。だが、どう考えても砂塚の加入を断る理由が、私達には無い。それどころか、両手を上げて歓迎したいメンバーである。結局、そこを論点にされると結論は決まっている。


 「…異論は無い。」

 「神埼さんは?」

 「無いですね。」

 「では、裏野、神埼、砂塚の三人パーティーでいいですね。」

 「…あぁ。」

 「はーい、これからもよろしくね!」

 「よろしくお願いします。」


 結局こうなるか。まぁ、結論ありきだしな。


 「ではリーダーとパーティー名は?」

 「リーダーは先輩でいいですよね?」

 「私も異論ありません。裏野さん。よろしくお願いします。」

 「ちょっと待てい。勝手に決めるな。」

 「いえ、他に選択肢はありません。」

 「いや、経験者の砂塚がリーダーのほうが、対外的にもしっくり来るはずだ。」

 「分かってないですね。リーダーは男の方が良いんですよ。」

 「私も先輩がいいですね。」


 まじかよ。もう責任が必要な役割、やりたくないんだが?社会不適合者にこれ以上、重たい荷物を背負わせるの勘弁してくれよ。

別作あり〼

愛用のクッションがどうもなにか変

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青空設置しました。

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