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触手 in クーラーボックス(仮)  作者: 一級フラグ建築士
第5章 越冬準備と家から引きずり出されるニート(前編)

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いままでそうやって生きてきたから。これから先もきっとそうなんだろう。

 <<ぺしっ>>

 「ぐえっ。」


 ぺしっと、頭を叩かれた衝撃で目が覚める。ぼやけた目をこすリながら眼鏡を探す。というか、座ったまま寝てしまったようで、机につっぷして寝ていたようだ。眼鏡が見つからなかったので、これまた手探りで机の上に有るはずのカップを探す。確か中にコーヒーが入っていたはず…。


 カップの方は見つかったので、そのまま一気に中のコーヒーを飲む干す。飲んですぐ目がぱっちりという訳にはいかないが、寝起きに飲むと美味いんだなこれが。ついでに、眼鏡が見つかったので着ける。… 私の頭を叩いたのは、水流のようだ。よく見ると外がもう暗い。液晶モニターの時刻表示は、夜7時を少しすぎたぐらいの時間である。


 新入りの名前を考えながら、そのまま寝てしまったようだ。周りに注意を向けて、新入りや土流が巻き込まれない事を確認してから、背筋を伸ばして立ち上がる。しばらく置きっぱなしだったスマホの画面が光っているので、画面を確認する。数日放置していたので、充電が残り27%とかになっているがそれはどうでもいい。砂塚からの着信履歴が残っている。どうやら寝ている間に、電話をしてきたようだ。


 今から電話を返すべきか、それとも、明日にするべきか。微妙に悩ましい。水流もスマホの方を見ているので、私を起こしたのは、スマホの着信があったからのようだ。うーん。今から電話を掛けていいものか。基本的に電話をもらうことがないから、掛け直すこともなかったんだよな。今までの人生。あと、あんまり電話を使いたくない派閥。今は平気だけど昔は苦手だった。


 そもそも、ハローワークとエージェントのせいなんだが。就活をしている時に、早朝だろうが真夜中だろうが関係なくかかってくるし。メールで送ってくれと言ってOKしてもらったのにも関わらず、全部電話してくる。PDFで送ってくれるはずだった資料を電話を掛けてきて、「今から取りに来い」と無茶振りする。それでいてこっちから電話をしたら電話に出てくれない。


 かれこれ十数年前の事だから、今はもうちょっと違うんだろうが、そういう思い出しかない。平気で嘘つくし、約束を反故にするからな。エージェントもハロワも。


 「まぁ、ただ、電話だしなぁ。…今日は砂塚は配信してないはずだし、電話してみるかぁ。」


 駄目だったら、電話には出ないだろう。


****************************


 「もしもし。裏野さん。デートのお誘いですか?」

 「…そっちから電話してきたんじゃないのか?折り返しで掛けたんだが、何か用事がある訳じゃないなら切るが。」

 「ノリが悪いですねぇ。」


 そう言いながら、話の合間に何かを飲む音が聞こえる。まぁ十中八九缶ビールだろう。ぶれないな。


 「ぷはぁ。はぁ。まぁ良いです。要件なんですけど、探索者協会絡みの要件と、プライベートな要件と、真面目な要件と3つあるんですけど、どれから聞きます?」

 「…話長くなるか?スマホ、かけ放題じゃないもんでな。同じキャリアじゃない場合は、掛けただけ通話料がかかるんだが。」

 「あー、なら明日、会って直接話をした方が良いかもしれません。ちょっと長いんで。なら、その予定の打ち合わせと、どうしてもな要件だけ。」

 「分かった。それぐらいなら大丈夫だろ。」

 「んじゃ、どうしてもな要件なんですけど、近い内に探索者協会にパーティー全員で顔だす必要があるので、予定を空けておいてください。」

 「砂塚がパーティーに入るのは確定か?」

 「パーティーメンバーですよ。酷いですね。」

 「…確かにそういう方向の話にはなっているが、私はまだ何も聞いてないからな。」

 「リーダー、裏野さんじゃないんですか?」

 「…神埼じゃないのか?」

 「神埼さんは裏野さんだって。」

 「…。」


 そう言えば、明確に決めてなかった気がする。パーティーつっても二人だったし、なぁなぁでやってたしな。流石に呆れられているのは分かる。いやぁ…。うん。これはこっちが悪い。


 「…明日、神埼さんも呼んで、一回ちゃんと話し合いましょうね。」

 「…はい。」


 流石にこれは弁解の余地がない。


 「で、明日なんですけど、神埼さんの予定次第ですけど、昼頃…そうですねぇ…。12時…だと遅いですね。11時30分ごろ、お昼を兼ねて集まりましょう。裏野さん家はどうですか?」

 「すまん。私の家は無理だ。」

 「では私の家は?」

 「それなら。」

 「では、神埼さんに連絡をとって、またこっちから電話しますね。よろしくお願いします。」

 「分かった。」

 「要件は以上ですね。さて、ところでなんですけど。」

 「…うん?」


 要件は一応終わったと思ったが、まだ何かあるのか?


 「私の下の名前って覚えてます?」

 「…。」

 「まぁ、そんなことだろうと思ってました。」

 「すまん。」

 「舞です。覚えてくださいね。」

 「善処する。」

 「そこは、YESというんですよ。そんなんじゃ女性からもてませんよ?」

 「構わない。そもそも、女性というか、他人と仲良くできるとは思っていない。」

 「…寂しい人ですよ。それは。」


 そうなんだろうか。


 「自分が他人だったら、こんな人間と付き合いたいとは思えないからな。」

 「…とにかく、明日、よろしくお願いします。」

 「あぁ。」

別作あり〼

愛用のクッションがどうもなにか変

https://ncode.syosetu.com/n4475kl/


青空設置しました。

https://bsky.app/profile/sternjp.bsky.social

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