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触手 in クーラーボックス(仮)  作者: 一級フラグ建築士
第4章 第二階層の秘密

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湖の先、階層の先、恨みの先、行動の先、考えの先。

 「いらっしゃいませ。探索者カードのご提示をお願いします。」

 「はーい。よろしくお願いします!」

 「これです。」

 「神埼様と裏野様ですね。…入場歴が複数回ありますので、当ダンジョンの説明はご不要ですね。入場処理が完了いたしました。探索者カードをご返却いたします。」


 神埼に連絡を取り、葦附ダンジョンへと訪れた。出張所がおかれている比較的、設備が小さいダンジョンのハズだが、今日は砂塚でも橘さんとも違う、知らない受付担当者に受付をしてもらっている。おそらくこの人が三人目の受付担当者の人だろう。今日も誰もいないダンジョンに…と思っていたら、私達以外にも何名かの探索者の姿が見える。それでも片手に数える程度だが。


 「…今日は人がいるんですね?」

 「そうですね。二階層までのルートが開拓されたので、徒歩でも降りられるようになったんですよ。そのため二階層以降の情報に、それなりの報奨金がでます。本部からのクエストになっているので、ご確認ください。」

 「…もう工事がおわったのか?」

 「そうです。崖を削って徒歩で降りられるようになってますよ。」

 「それはよかった。」


 話には聞いていたが、本当に打開ルートの工事が完了したようだ。


****************************


 「本当に坂道になってますねー。湖も一部埋め立てられて、湖に入らなくても二階層に侵入できるようになってますね。」

 「おどろいたな…。この間来た時には影も形も無かったのに。」


 水流がこの湖で暴れまくってから、まだそんなに日数は経過していない。それにも関わらず見事に湖の一部は埋め立てられ、険しい崖は削り取られて、陸続きになってしまった。まあたらしい坂道は崖を削っただけではなく、しっかりと舗装までされている。湖側にはフェンスが建てられており、しっかりとルートが出来上がっている。


 そうやって到着した崖下から、崖の上を見上げるとかなりの高さがあった事を実感する。まちがいなく、このルートがないと登って帰るのはしんどいだろう。私の腕力では、登り切る自信はまったく無い。というか、水流はこの高さを落ちて、そしてまた跳ねて登ったのか…。すごいな。切り身になった魚も、この高さを打ち上げられていたんだな。


 横の湖を見ると4名の探索者が、ルーキーシュレッダーを陸上に釣りあげてはこれでもかと、袋叩きにしている。釣りあげられた魚は激しく抵抗し魔法まで使うが、探索者の数の暴力でなますに息絶える。探索者達は、モンスターだった魚肉をバケツにしまうと、また次の魚を釣りあげて同じく袋叩きにしていく。倒すだけなら問題ないが、なんというか、これでもかこれでもかと執拗に一匹一匹を、囲って倒しているので、おそらく相当の恨みがあるのだろう。…おそらく湖におちて犠牲になった探索者の、仲間だったとかその辺なんだろう。


 そのまま進むが、湖より先はほとんど第一階層と似たような風景だ。ながれる小川に湿原、そこで育つアシツキノリモドキと、それをたべるトミヨニ。…あの湖だけが難易度が明らかにおかしすぎるな?これなら確かに、わざわざ湖を越えて第二階層を探索する意味が無い。というか、なんであの湖にだけルーキーシュレッダーが出現するのか意味が不明過ぎる。


 「第一階層と全然変わりませんね。どこまでいっても藻と小魚しかありません。」

 「そうだな。わざわざ崖下に降りて来た意味がないな。」

 「このまま第三階層にでも行きますか?」

 「…いや、せっかくだからもう少し第二階層を探索してみよう。」


 だんだん神埼の事が分かってきたのだが、前々から言っているように『行動力の化身』だ。静止をすれば聞いてくれるのだが、それが無い場合に突っ走る傾向にある。今回のこのやりとりも、おそらく神埼一人なら「そうだ、第三階層に行こう!」と思いついたらそのまま進んでいたはずだ。つまり、私がいることで神埼の行動を制限しているとも言える。


 「もっとこう、ダンジョン探索ってわくわくするようなイメージがあったんですよね。」

 「お前はダンジョンに夢を見すぎだ。」

 「そうですか?」

 「まぁ夢が無い訳では無いが、冒険っていうのはもっと地道で泥臭いものだぞ。ダンジョン探索もそれと同じだと思っている。」

 「未開拓のダンジョンだろ?このまま第三階層に進むのは、なんの準備もせずに、未開のジャングルに飛び込むのと同じだろ?」

 「そんなもんですかねぇ。」


 たぶん分かってないな。


 「ま、長い事過疎ダンジョンで、第二階層より先が探索されていないダンジョンだ。アイテムや資源が第二階層に無いとは限らない。もし、そういうのがあれば、そっちをまず狙ってみたい。第一階層と環境が変わらないなら、ベースででてくるのはトミヨニばかりだから、安全なはずだ。」

 「他にもモンスターがでてくると?」

 「出てこないとは限らないだろ?」

 「いえ、私は出てきてほしいんですけどね。」


 あと、結構、戦闘に対して前向きだ。スライムのときも物足りないとか言っていたし。意外と暴力的なのか…いや、今の言い方は語弊があるな。なんて表現すればいい?

別作あり〼

愛用のクッションがどうもなにか変

https://ncode.syosetu.com/n4475kl/


青空設置しました。

https://bsky.app/profile/sternjp.bsky.social

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― 新着の感想 ―
100話おめでとうございます。 ダンジョンの深い階層にはどんなモンスターが楽しみです。 新しい仲間()もでてくるのか楽しみです
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