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亡者の行進

亡者の行進


私は歩くのが遅い。

精神障害者になる前までは人並みの速度で歩いていたつもりだが、現在はどこにいこうともほとんどの人間が私を追い越して歩いていく。

私はは追い越される度に「この世界でお前はビリだ」と言われている気がして精神障害者三級の原因である鬱病状態となり無気力の発作が起こり、恥も外聞もなく路上で胎児の姿を思わせる格好で何度か座り込み、そのまま数分休憩してから目的地へと何とかたどり着く、というのがいつものことなのである。

そんな牛歩の歩みのような私が追い越せるのは、老人や子連れ、または歩きスマホをしている人だけだ。


鬱病の薬を処方してもらいに地元の総合病院へと歩く。すると、私の遅い歩き方でも何人か追い越すことができた。

総合病院へ行く人たちは、病気、怪我、老い、その他何らかの理由で歩く速度がおそくなっているのだろう。

そういう意味では私の歩く速度が遅いのは先に書いた人のようになんらかの鬱病に因を発する障害があるのかもしれない。


私が精神障害者である。それは私が神聖な聖所のような総合病院に向かって歩くために他の何らかの患者またはその付き添い、見舞いの人が自然と足が重くなるように、私の歩くように総合病院の精神科に行く以外に行動ほとんど外出する目的がないためき私の歩みはおそくなるのであろうか。


私には、私を含めた総合病院へと向かう人の大部分がなんだか亡者たちの行進のように思われた。


失礼なことを書いているのは承知の上です。

御気分を害された方には申し訳ございませんでした。

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