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自殺少年と救済少女  作者: 立花
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プロローグ

こんにちは。はじめましての方は初めまして。そうでない方は普段から読んでくださりありがとうございます。今回から名前を立花へと変更しお送りさせていただきます。

少し欝な展開や恋愛系統のものを自分が思いつくように書いてみました。まだまだ拙い文章ですが読んでいってくださると幸いです。

今日ほど誰かを憎んだ日はないだろう。

高層ビルの屋上に立ちながらそう思った。



通学路の途中にある墓地。

普段は閑静な住宅街だが今日は普段と違った。


今日は両親が交通事故でこの世を去ってから丁度一年が経つ。

僕は嬉しいことがあれば毎回ここを訪れては両親に向かってそれを教えていた。

今日も嬉しい事があった。それをすぐでも伝えたい気持ちを抑えて学校の授業を受ける。

そして、終わりのショートホームルームが終わると同時に一目散にそこへ向かった。


なんてたって今日は今年最後の実力テストの返却日だったのだから。

そして僕は上位10位という良い結果。当然嬉しいものだ。

前までは、上位100位に入るのが関の山だったのだから。

まぁ逆にいうと僕が上位に入ったことでそこから落ちる人もいるといいうこと。

しかし、それが誰かというのは僕には関係の無い話なのである。


そして墓地の入り口についた。閑静な住宅街の中にあるとてつもなく広い墓地。

空から見ればその異質さがより際立つ。

そんな墓地の一角に僕の親のお墓がある。

今日は前回から一ヶ月なので新しいお花も用意していた。

お墓の前に着くと、両親の墓石に僕と両親に対してと思われる罵詈雑言が書かれていた。

僕がこれほどまで、一度に怒りと憎しみを抱いたことはないだろう。

僕は最初墓石の前側だけに書かれているのかと思いポケットに入れていたハンカチで拭こうとしたがその瞬間に見えた後ろ側が表側よりもより酷かった。その時は、やっとの思いで表側をきれいにした。

空を見上げると、墓地にきた時は青かった空も夕焼けの赤色だった。

でも僕には、夕焼けの赤色ではなかった。


両親のお墓が誰かによって汚されていたことに気を取られすぎていた。

家に帰らなければ。

そう思い足ばやに墓地を後にした。


しかし、誰が一体僕の両親の墓に落書きをしたのだろうか。

思いたる人物がいない訳ではないが、僕の両親が事故で亡くなったことは知らないはずだ。

それを考えているうちに眠くなってきてしまった。

今はこれ以上何かされないのを祈ろう。


しばらくして、僕の両親のお墓にイタズラをした犯人がわかった。

ついこないだのテストで11位だったクラスメイトだった。なんでも、前は三桁台だった僕が急に10位になったことで、親から怒られてしまい妬んでいたそうだ。幸い墓石が壊れるといったこともなく、平和に終わったので良いとは言えないがまだいい方にまとまったのではないかと思う。最悪の場合、僕が相手に手を出していたかもしれない。


しかし、やってきた相手がわかったからと言って平和な日々が続くなんてだれも言っていないのである。

むしろ逆だった。親に怒られて、無理やり謝罪させられたヤンキーグループはどんどんイライラが募っていたようだ。僕には何の非があるわけでも無いのに。

要するに世の中には理不尽という言葉が存在している意味もいやになるほどわかる。

そんな中僕の精神はだんだんと限界に近づきつつあった。

ある日のことであった。ヤンキーグループが家まで押しかけてきたのである。

当然僕は帰ってほしいと言ったのだが、庭側の大きな窓を割って入ってきた。

僕は咄嗟のことで混乱していたのか、包丁をキッチンから取り出してヤンキーグループへと突き立てたのだ。当然なにもできるわけないとヤンキー達もタカを括っていたのだが、人間限界を超えると何をするかわからないものである。そこからのことは僕自身もよく覚えていないが、気づいたときには高層ビルの屋上に立っていた。




読んでくれてありがとうございます。

最近は暑くなってきてやる気が失せてきています。気長に書いていこうと思うのでよろしくお願いします。

基本的に短めの話が多いと思うのでちょくちょく更新すると思います。

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