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記憶喪失1

俺はベットの上で動画を見ながらゴロゴロしていた。

仰向けでスマホを上にして見る体勢は最高だな。

休日だから何かしないととは思うけどこの1分っていう丁度いい短さの動画だとついつい見すぎちゃうんだよな。

俺が画面をスワイプする。


「ボギャァァァ!」

「ひやぁぁぁぁ!」


ホラー系のゲームが流れてきてそれに驚いた俺はスマホを顔面に落とし落とした時の衝撃と驚きが相まってそのまま意識がなくなる。



……ここはどこだ?

僕は誰だ?

僕は体を起こし周りを確認する。

見たことない景色だな。

僕が今いる部屋を隅々まで見ていたらスマホの着信音がなる。

僕はビクッとしたがスマホを手に取る。

誠華っていう人から電話が来てるな。

これ、出た方がいいよな?

多分、自分を知ってる人だし聞くか。

僕は思い切って電話に出る。


[もしもし、私私――]


僕はすぐに電話を切った。

これオレオレ詐欺だ。

でも、名前書いてあったし知り合いからの電話で間違いないよな。

まさか! 知り合いに詐欺師がいるのか?

ということは僕は詐欺師の仲間?

警察に自首しに行かないと。

悪い事をしたんだきっと。

3億円ぐらいの金額を詐欺で稼いでしまったに違いない。

この誠華って人も警察に連れてかないと。

するとまた、電話がかかってくる。

僕はまた電話に出ることを決意する。


[もしも――]

[詐欺はダメですよ!一緒に自首するんで反省しましょう]

[……は? まぁいいや。今から遊びに行くんだがお前も来ないか?]


遊び?

詐欺師仲間と遊びになんて行くか?

もしかして、老人を狙った詐欺のことを遊びって言っているのか?

こいつはグレートですよ。


[そんな事する訳ないだろ! あなたを詐欺罪でうったえます!理由はお分かりですね?]

[待て待て。いつ私が詐欺をしたんだ? ていうかどうした?いつもの竜じゃないぞ?]

[詐欺をするぐらいならいつもの自分なんて思い出さなくてもいい!]


僕はそのまま電話を切る。

きっと僕は生まれ変わらないといけないんだ。

神様が僕にやり直すチャンスをくれたんだ。

新しい人生を送ろう。

そうしよう。

ていうか、僕の名前竜って言うんだ。

インターホンが鳴ったので外に出ていくことに。


「はい、どちら様ですか?」

「竜、心配になったから来たぞ」


さっきの誠華って人と同じ声だ。

もしかして、訴えられないように始末しに来たんだ。


「すいません、訴えないと誓うんで殺さないでください」

「本当にどうした? あっもしかして、記憶喪失のフリをしてるな。子供だなぁ、竜も」


笑ってる?

もしかして、殺しに来たんじゃないのか?


「殺しに来たんじゃ?」

「長すぎだろ。早くいつも通りに戻ってくれないか?」

「詐欺をしてたような僕に戻りたくないです」

「詐欺ってどういう事だよ。テスト終わったしカラオケにでもと思ってたんだが」

「老人を狙った詐欺をするんじゃないんですか? 」

「????」


誠華はかなり困り果てた様子で僕の事を見る。


「……お前本当に記憶喪失になったのか? 竜ならこんなしょうもない真似してもすぐに止めるしな」

「ところでここどこです? 僕の家ですか?」

「よし、急遽予定変更だ。お前の家に上がるぞ」

「えっあっはい。どうぞ?」


星奏は僕を押しのけて家に入ってくる。



雫って人も家に来て僕の部屋で話し合っている。

誠華は詐欺師ではないみたいだ。


「じゃあそうしよう」

「おっけ。竜」

「はい」


僕は雫って人に呼ばれそっちの方を向く。


「私が誰だか覚えてる?」

「雫…ですよね。すいません、覚えてないです。僕のあなた達2人はどう言ったご関係で? もしかして、交際相手? 2人と同時に付き合ってただなんて僕やばいな」

「大した、自信だね。私達みたいな美女と二股かけてたって思うなんて」


あ、違うんだ。

ていうか、自分で自分のことを美女って言うんだ。


「私は誠華の眷族、南根雫。訳あってこの世界に来てしまって帰る方法を探すために星奏の眷族になったんだ。ちなみに君との関係はただの友人だぞ」

「……厨二病ですか?」


誠華と雫はまた2人で話し合う。


(百合感出せば元に戻るかもって言ってたのに全然戻らいじゃん)

(かもって言っただろ。確信もないに決まってる。ていうかなんだ、眷族って。百合感出すなら恋人ってことにしといた方が良かっただろ)

(ぐうの音も出ない)


なんか凄い話し合ってる。


「まぁさっきのは嘘で誠華とはその……恋人っていうか」

「まぁそんな所だ。それで、お前はただの友人だ」


なるほど、恋人か。

てことはイチャイチャしたりするんだろうな。


【「あ、誠華。こんな所で」

「なんだ、外でキスするのは嫌か?」

「だって周りの人達に見られるじゃん」

「そんなの関係ないだろ」

「でも――」

「私とキスするのはそんなに嫌なのか?」

「別にそれは嫌じゃないけど」

「じゃあ……」

「あっ…」】


「うっ!」


鼻血が沢山出てきた。

やばい、ティッシュ。


「どう? 思い出した?」

「全然」


また、雫は誠華と話し合う。


(無理そうだな)

(私が渾身の演技をしてやったのになんで無理なの)

(鼻血出した勢いで思い出すと思ってたんだがな。無理だったか)

(百合厨向け作戦は失敗か。じゃあ後は時間経過で見ていくしかないな)

(了解)


2人ともしょうもなさそうな顔してどうしたんだろ。


「そういえば、カラオケに行くんでしたよね? 僕も一緒に行っていいでしょうか?」

「別にいいけど」


この2人と遊びに行けば何かが分かるはず。



僕達はカラオケに来た。


「点数勝負しよ」

「雫の圧勝が目に見えるから嫌」

「そんな事言わずに」

「僕、その勝負に乗ります。雫、僕が勝ちますよ」

「いいね、そう来なくちゃ」

「…そういえば、敬語使ってるのに私達にさん付けとかってしないんだな」

「したらいけないような気がして出来ないんですよね」

「失礼だね」


僕とこの2人の間に何があったんだろ。

僕は自分の番が回ってきたので歌う事に。


「……音痴なのは変わらないんだね」

「雫、手加減してやれよ。前のあいつならともかく、今のあいつはなんか可哀想に感じる」

「苦手な曲で行くとするよ」


なんかバカにされてる気がする。

見覚えがあるようなないような。

僕は歌い終わったので自分の点数を見る。


「68点…って凄いんですか?」

「……まぁまぁって所だ。気にするな」

「私、全く聞いた事ない曲にしよ」


なんか気を使われてる気がする。

雫は歌い始める。


「僕、勝てるかな」

「そうだな……まぁ、神様が雫の喉をぶち壊したらいけるかな」


僕は神に祈ると突如尿意を催す。


「すいません、お手洗いに行ってきます」

「いってら」


僕は急いで部屋を出る。

僕はトイレに着き急いで便器に向かう。

すると掃除したばっかりなのか床が濡れており足が滑って頭から床にぶつける。

すると、忘れていた記憶が一気に蘇ってくる。


「思い出したぞ!ってやばい漏れる」


俺はすぐに出すものを出し部屋に戻る。


「2人とも、俺記憶戻った」

「つまんないの」


誠華がちょっと残念そうな顔をする。


「竜、私、86点だったからなんか奢って」

「俺は記憶失ってる時にやったからもう1回やらせろ」

「じゃあ私も今度は得意曲でやってやる」

「そんなの勝てる訳ないだろ。手加減しろ」


さっきまで気を使われていたのが嘘みたいだ。

でも、こっちの方が楽しいかな。

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