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生徒会

俺達3人は今学校に向かっている最中である。


「そういえば今日って生徒会選挙だよね?」

「そうだな」

「つまり誠華が皆の前に立つという訳だ」

「もちろんだと思うがお前らは私に入れるよな?」

「そういえばあの2年の宮風有輝って人、人気がありすぎて1年で生徒会長だったらしいぜ」

「え、1年って普通生徒会長になれないよね?どれだけ人気があったんだよ」

「あのー2人とも、もちろん私に入れるよな?」

「「...」」

「黙るなよ。なんか言ってくれよ」


俺達は誠華から目を逸らしながら黙り続ける。


「泣きそう」

「まぁ安心しろって。俺は演説中は基本寝てるし」

「私はボーッとしてるし」

「それはそれで安心できないんだが?まぁいいか。これで2票獲得だ」


こいついつか賄賂とかしそうだな。


「あっ誠華、私醤油ラーメンが食べたいなぁ」

「うっ」


雫のやつ、ここぞばかりにたかってやがる。


「俺、豚骨」

「竜まで」


まぁ俺もなんだけどね。


「そういえば学食のチーズエビ天カツ唐揚げステーキカレーが美味いらしいぜ」

「食べてみたいなぁ」

「太りそうだな。ってなぜ私の方を見てる」

「そういえば俺今日全く眠くねぇな」

「あ、私今日はすっごく真面目な気分なんだよね」

「お前ら...」

「「食べてみたいなぁ」」


誠華にとんでもない程の圧をかける。


「銀行行くから待っててくれ」


誠華はそう言って近くの銀行に入る。


「なんか悪い事してる気分だね」

「半分ぐらいは分けてやるか」

「たかる前提なんだね」


せっかくあの誠華に頭を下げされるチャンスなんだし仕方ない。

少し待つと誠華は銀行から出てくる。


「…通帳持ってきてなかったわ」

「ガチで取りに行ってたのかよ」

「安心してよ。流石にそんな事を本気で言うわけないじゃん」

「俺達はとりあえず寝とくからいい感じにやってこいよ」

「お前ら…」


なんか少し本気で言ってた俺が恥ずかしい。



生徒会演説も終わり休み時間の教室でくつろいでいる。


「腰が痛くて寝れなかったな」

「体育座りさせるなよな」

「腰が痛くなって集中して聞けないからやめて欲しいよ」

「後は結果を待つだけだ」


誠華はウキウキしながら席に着いている。

ネットショッピングで欲しいものを買って待ってる時みたいだな。


「とりあえず誠華に投票したけどいけるかな?」

「大丈夫である事を信じるしかないね」

「藤原生徒会長…ふふふ。かっこいい」


誠華も厨二病であることはよーく分かった。


「生徒会長!どうしたんだ?生徒達が生徒会室前で反乱を起こしてます!任せな!そして完璧な演説を即興で披露し、流石会長ですぅ(爆乳美少女)流石皆の憧れの的の会長です(高身長イケメン)会長だーいすき(美少女ロリ)…ぐへへっへへへっへ」


…厨二病が進行し過ぎだな。

現実を見せるか。


「誠華」

「ん?どうした?」

「お前1年だから書記とか会計だろ」

「いやこれは2年になった時の――」

「誠華、2年になった時でも宮風有輝って人がいるでしょ」

「じゃあ3年生」

「前期しかできないじゃん」


誠華が唖然としている。

現実を見てくれてこっちとしてはありがたい限りだ。

流石にずっと妄言を聞き続けるのはしんどい。


「でもでも――」

「そろそろ諦めろ」

「いや諦めない!有輝っていう人だって2年生になっても前期しかできないはずだから1年近くは私だってなれるはず」


クソ!盲点だった。


「それに書記とか会計でも青春はできる!」


その信じて疑わない純粋な目は…


「うわぁぁぁぁ!」

「誠華、やめて!竜の体力はもうゼロよ!」

「まだ私のバトルフェーズは終了してないぜ!速攻論破発動!」

「お前がよくある青春を謳歌(おうか)出来るわけ――」

「それってあなたの感想ですよね?なんかそういうデータあるんですか?」

「ぐわぁぁぁ!」


俺はそのまま机に倒れる。


「あ、死んじゃった」

「闇のディベート対決だから負けたら死ぬしかない」

「そんなルールがいつの間に適応してたの?」


あぁいい人生だった。

でも最後に言わせてくれ…


「童貞のまま…死にだぐながっだ」

「遺言しょぼすぎでしょ」

「まぁ恋人いない歴イコール年齢だからなこいつは」

「お、LGBTQに対処してて偉いね」

「今の時代、これぐらい対応しておかないとネットでぶち殺されるからな」

「ネットでっていう所がリアルだからやめて」

「そんな事より俺が死んだ事をもっと気にしろよ!」


俺はさっと起き上がり誠華達の話に乱入する。


「いや、本当に死ぬ訳ないじゃん」

「普通に考えろよ。馬鹿だなお前は」

「そこまでボロカスに言うことないだろ!」

「じゃあどう言って欲しいの?」

「うーんそうだなぁ…」

「どうせ、きゃあ竜様!竜様になんて事を!許さないわ!プンプンこの私、タールタリア・デミキシミロ・ラーユがお相手させてもらいますわ!とかだろ」

「俺なんだと思ってる。普通に心配してもらうだけで充分だ!」

「普通って何を基準にしておられるのですか?メガネクイッ」

「めんどくさい意識高い系じゃねぇか。自己啓発本買ってその気になって明日から頑張るぞとか言っておきながらスマホでヂッグドッグしか見てなさそうだな」

「ボロくそ言うじゃん」


なんていうか…意識高い系を見ると無意識に手が出ちゃうんだよな。


「ていうか今思い出したんだけどさ」

「ん?」

「お前以外に生徒会の会計とか書記に入りたいってやついたっけ?」

「…1人いただけだな。書記と会計は別々だから…当選確定か!」

「なーんだ。つまんないの」

「それなー」


俺と雫はスマホを取り出し弄り始める。


「そうだ個体値厳選しまくって作ったパーティーがあるから勝負しね?」

「おっけー。ガンガンのバンバンのグチグチにしてあげるよ」

「擬音語独特すぎんだろ。ガッタンガッタンのバッコンバッコンのグッチャグチャっていうのが普通だ…いやそれも多様化か」

「だる絡みされるの分かってるからって友達のネタを回避しないでよ」

「流石に意識高い系の絡みは見てるこっちがなんかキツくなる」

「ちょっとはおめでとうって言ってくれ!」

「はいはいおめおめ」

「今日はお白ご飯だやったね」

「竜は適当に言うな!雫はお赤飯みたいに言ってるけどただの白ご飯じゃないか!」

「ったく分かったよ」


俺と雫は立ち上がり誠華を見る。


「お、やっとやる気になったか」


俺と雫は手を叩き始める。


「おめでとう」

「おめでとう」

「おめでとう」

「おめでとう」

「おめでとう」

「おめでとう」

「おめでとう」

「ありがとう!じゃないだろうが!どっかのロボットアニメの最終回をしろって言ったんだ!」

「あれロボットじゃなくて人造人間らしいぜ」

「へぇそうなんだ」

「どうでもいいわ!」


俺達は席に着く。


「これもダメかぁ」

「普通におめでとうって言えよ」

「はぁ…分かったよ。当選おめでとう」

「おめでとう。今回特別にあなたのお母様からのビデオメッセージをもらって――」

「え、本当か?」

「ないです」

「ないなら言うな!」


全く、めんどくさいやつだな。


「ていうかお前の厳選パーティーボコしていいか?」

「お前はやめろ。PvEをやる時はともかくそれ以外はお前が強すぎて勝てねぇんだよ」

「竜の厳選はその程度って事か」

「何を言うだァ!絶対ボコしてやる」


誠華がタブレットを取り出そうとした時、チャイムが鳴る。


「勝負はまたの機会ということで」

「あ、逃げた」

「逃げざるおえないだろ」


流石に授業中にはいじれんよ。

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