一日目
ここは幻想学園。外の世からやってきた建造物を有効活用しようという話になり、博麗大結界の持ち主の先代博麗の巫女と幻想郷を守るスキマの持ち主、八雲紫が話し合い、その結果外の世の知識を幻想郷に取り込むことを決定した。その外の世からやってきた建造物が、幻想学園である。
桜舞う春、霊夢と魔理沙は幻想学園 中等部に入学するのだった。(入学式の日は私服っ♡)
「入学式ね。」(小等部6年から入学)珍しく早めに登校中、《学園の素敵な巫女》博麗 霊夢は言った。
「そうだな。」(小等部6年から入学)こちらも珍しく早めに登校中、《高成績の魔法使い》、霧雨 魔理沙は言った。
そして、二人は中等部の門へと歩いて行った。
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長い長ーい校長の話を乗り越え、無事1-Bに決まった二人。担任は八雲 紫。
「自己紹介。はい、霊夢から。」
「私は博麗 霊夢。博麗の巫女をやっているわ。」
「私は霧雨 魔理沙。普通の魔法使いだぜっ!」
二人の後ろにはーひらひらの帽子をかぶった、銀色の髪、小さい羽がついた、ワンピースに身を包んだ少女がいた。
「わたくしはレミリア・スカーレット。レミリアでいいわ。吸血鬼よ。」
「なっ、なんでだよ!?」魔理沙はレミリアに耳打ちした。
「なんでもなにも、小等部からずっといたわよ。」
魔理沙とレミリアがそんなことを言い合っている間にも、どんどん自己紹介は進んでいく。
「私は射命丸 文。新聞記者天狗です。ネタ募集中!」
「アリス・マーガトロイドよ。アリスでいいわ。よろしく。」
「私は魂魄 妖夢です。よろしくお願いいたします。」
「古明地……さ…とり……」
「河城 にとりっす!河童っす!」
「わたし、蓬莱山 かぐや。よろしく~」
「鈴仙・優曇華院・イナバです!」
「藤原 妹紅。よろ。」
「東風谷 早苗でーす!よろしくです!」
「八意 永琳。」
そして最後の自己紹介が終わった。後、普通の授業がはじまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほうかご・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「さ、帰りますか。」
霊夢はカバンを片付け、立ち上がったのだが。
「うち、来なさいよ。」
レミリアが話しかけてきた。
「まあ、いいけど…」霊夢は戸惑いながらもうなずき、ついていこうとした。だが。
魔理沙が突進してきた。
「私もいっくぜぇぇぇ!!!!」
ドン!
「いったぁぁ…わかったわよぉ…」
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霧の湖を超え、ようやくついたのはー紅魔館。レミリアの家だ。
「あら。レミリアお嬢様。霊夢と魔理沙まで引き連れて。どうしたんです?」
すると、幻想学園中等部生徒会長にして紅魔館のメイド長、中等部二年、十六夜 昨夜が話しかけてきた。
「あら。昨夜。お客よ。後、美鈴がまた居眠りしていたわ。」レミリアはそういった。
「こんーにーちわー、れーいむさーん、まーりささーん。」間延びした声でそう呼び掛けてきたのは、小等部六年、「超問題児」として知られている、レミリアの妹、フランドール・スカーレットだ。
「フラン。」
「よう、フラン!」
そして、豪華な紅魔館の中に入れられ、ささやかなお茶会が開かれた。
「ずず一っ、美味しいわね。やっぱ」霊夢。
「そう言ってくれると嬉しいわ。」昨夜。
「ぐ~っ」フラン。
「パチュリーは…仕事か。」レミリア。
「数少ない先生だものね。((笑))」霊夢。
「そだなぁ。そーいや、部活どーするんだー?」魔理沙。
「帰宅部ね。私は。魔理沙もでしょう?」霊夢。
「まあな。レミリアは?」魔理沙。
「私は昨夜と同じ吹奏楽部ね。」レミリア。
「光栄です。」昨夜。
「もう外も暗いし、そろそろ帰りましょ。」霊夢。
「ああ。じゃあなっ!レミリア、フラン。昨夜。」魔理沙。
ーこうして、霊夢と魔理沙の入学一日目は終わった。ー