7話 ~戦力アップ!~
一日1500文字前後を書くといいらしいのでとりあえず小説始めたのですが、結構頭使って眠くなりますね。投稿はできる限り続けるので是非見ていってください
私たちは薬草採取の依頼を受けることにした。本当はユラちゃんはお留守番の予定だったのだけど、一緒に依頼を受けることになった。
いつどんな危険に遭遇するかわからないからユラちゃんの装備品をはじめに整えよう。
「ユラちゃんはどんな装備がいい?」
『ご主人~。シロの装備はないの~?』
「シロちゃんは十分強いからいらないでしょ! どうせなら猫用のかわいいお洋服を探してみよっか」
『わかった~。お洋服楽しみ~』
予定が立て込んでるなぁ。今日中に薬草集めはできるのかな……。
「で、ユラちゃん短剣とかどう?」
「お姉ちゃん。どんなのを選べばいいかわからないよ。」
「そうだよね……。こういうのはお店の人に聞くのが一番だよね。とりあえずどこか装備品を買える店探そうか!」
装備品のお店沢山あるしどこがいいんだろう。自分達の命に直結してくる物だからなるべくいいものを選びたいな。
てか、私最初にゴブリンを倒したときにドロップした錆びた剣持ってたっけ。猫ちゃんに預けたまんまだったから忘れてたな。あれ結局売れるのかな??お店に行ったら聞いてみるか。
ドン!
「うっわ、びっくりした」
路上から女の子が飛び出してきたのだ。私の少女センサーが反応した。年齢はユラちゃんより少し年上くらいかな。かなり幼いね。髪の毛は赤色でウルフヘアー、身長は150㎝はないね。日本ではなかなかお目にかかれない美幼女だよ。
そんな女の子は大事そうに何かを抱えていた。
「ごめんなさいです」
急いでいたのか、そう言って去ろうとした。
ちょっと気になったから私は呼び止めた。だって小さな女の子が必死に走ってるんだもん。私は気になるね!幼くて可愛かったからじゃない。ホントダヨ。
「まって!どうしてそんなに急いでいるの?」
ビクッ!として赤髪の幼女はその場で止まった。
「急いでお師匠様のところに戻らないとです。遅れたら怒られちゃうです」
「お師匠様って、なんの?」
「鍛冶師です」
ほほう。私がこの子とお近づきになるためにはそこに行くしかないということが分かったよ。
そこで装備を見てみるのもいいかもね。
「私もついて行っていい? 私たちが呼び止めたから遅れたって説得してあげるから」
「ほんとです?」
「うん。いいよ!私はユウって言うんだ。この子はユラちゃんで、白い猫ちゃんはシロだよよろしくね!」
「よろしくお願いします。」
「にゃ~『よろしくね~』」
「私は『フィル』です。よろしくです」
「フィルちゃんか。いい名前だね。ところでお師匠さんってどこにいるの?」
「大通りの裏のお店にいるです。ついてくるです」
フィルちゃんは狭い路地に入って何回か曲がったら骨董品店?みたいなお店があった。こんな場所知らないと来れないなぁ。
年季が入っている店構えで、外には何も置かれていないから鍛冶屋だなんて想像はできない。
「ついたです」
私たちはお店に入った。
「おせぇぞフィル! 酒は買ってきたのか!?」
あ、この人ろくでもない人だ。
「はいです。遅れてすみませんです。これです」
フィルちゃんが大事に抱えていたのはまさかのお酒か。
この世界の男どもはどうしてこんなに酒癖が悪いんだろうね。
「フィルちゃんは悪くないです。私が引き留めたんです」
「あぁ? 客かあ? 商品触って壊しでもしたらただじゃおかねえからな」
うっわ態度悪!ユラちゃんなんでこんな人にフィルちゃん弟子になんかなったんだろう。
「あの~すみません。この子に合う武器や防具って何かありますか?」
「ッチ。まだガキじゃねえかよ」
私は悪態をつくこの男に金貨を投げつけてみた。
「この子に合う武器や防具って何かありますか?お金には困ってません」
「少しまってろ。。。」
そういって店の奥へ行った。お金の力は偉大だ。
しばらくして一つの箱を持ってきた。
その中には刃先から柄にかけてすべて真っ黒な短剣が入っていた。
業物だ。一目でわかった。別にそういう知識などはないが圧倒的な存在感がそこにある。
「素人にはもったいない業物だが、短剣なんて誰も買わねえ。ここで腐らせるよりは幾分マシだろう。金貨2枚で売ってやる」
200万ゴルドか。なかなかいい値段じゃないか!
「よし、買った!ところであなた名前は?」
「ウェルドンだ」
「ウェルドンさん。これはあなたが作ったもの?」
「あぁ。そうだ」
なんと!このおっさん只ものじゃないな。
「すごいですね!ほかにも防具とかも見繕ってもらってもいいですか?」
私達は満足のいく買い物ができた。隠れた名店だね。
フィルちゃんへの態度だけは気に食わないけどね
「あ、そうだ。こないだゴブリンを倒したときこれ拾ったんだけど修理とかできたりします?」
「こりゃだめだな。質の悪い鉄を使っていて錆が酷い。これなら新しいのを買った方がいい」
「そうですか。わかりましたありがとうございます。装備のメンテナンスとかってやってくれたりするんですか?」
「うちで買った装備なら割引価格でやってやるぞ」
「じゃあこれからお願いしますね。それとフィルちゃんをあまりいじめないでください。私怒りますからね」
幼女には無条件に優しいのは、ロリコンとかそういうのじゃないよ。たまたまダヨ。
装備はこんな感じだ。
私:鉄の剣(いかにも初期装備)、鎖帷子(服の下に着る鎖の防具)
ユラちゃん:漆黒の短剣(存在感強め)、バックラー(小型の盾で取り回しやすい)、皮鎧(軽くて丈夫で動きやすいやつ)
合計:230万ゴルドとちょっとだったが、命には変えられないね。
駆け出しとしては破格な装備だね。
「お姉ちゃん。こんなに高価なもの……ありがと」
少し困った顔をしているユラちゃん。たまりませんね。
「いいんだよ。ユラちゃんが大切だからだよ。フィルちゃんまた来るね!」
「はいです。また来てくださいです」
戦力を大幅にアップした私たちは店を後にした。
スキル何個か獲得しているのにまだ一回も使っていません。どのように使うのか楽しみです。
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