19話 〜Sランク冒険者爆誕〜
アンちゃんはちょっとメスガキ感がり、腹パンしたくなる見た目です。
SS級クエストクリアしたし、一件落着!よし帰ろう!……と思ったが、日が暮れて来ている。今夜は野宿だね。
私が思ってたより時間経ってたわ。まぁしょうがない!!
「シロちゃん〜野宿するから水場何処にあるかわかる?」
「多分あっち〜」
「ホントかなぁ〜無かったらこちょこちょしちゃうよ〜」
「!? 妾こちょこちょされたいのじゃ!」
「!! お、お姉ちゃん!私もされたい……」
「2人とも冗談だからね?」
「なんじゃ、つまらないのぅ」
ユラちゃんが恥ずかしそうに俯いていたから、頬っぺたをむにむにしてあげる。
「もうお姉ちゃんったら〜」って甘え声で言ってて、とりあえず可愛かった。
「シロも〜」
「妾も!!」
こうなることは予想してたよ。アンちゃんには少し強めにグリグリしてあげたらおひょひょとかいいながら喜んでた……そのビジュアルでやめろよな全く。……まぁ何かに目覚めそうだ。何とは言わないけど。
私達は適当な水場に来てテントを広げた。野宿用に買っておいたものだ。備えあれば憂いなしとはまさにこの事よ!今度簡易的なお家を持ち運んでみよっかな?入るかしらんけど。
火打石で火をつけてアイテムボックスからご飯を出す。露天で大量購入した物だ。
「なんじゃ!! これ美味いぞ! 」
「アンちゃんは初めて食べるもの沢山あるもんね〜沢山食べてね?」
「妾、付いてきて本当に良かったのじゃ……グズん」
「ご主人〜アンちゃん泣かせた〜」
「いや、これはあれだよ! 嬉し涙って言うものでね、私は悪くない!!」
ユラちゃんが泣いているアンちゃんをあやしている。あぁ、幼女同士の触れ合い……なんて神秘的なんだ。
あれ?そう言えばアンちゃん年齢24歳だから私たちより年上お姉さん……。いや、精神年齢なら私の方が年上だし!前世含めて。
翌朝、私達は帰路に着く。私たちの速度なら馬車は必要なかった。片道3日弱の道のりをユラちゃんを抱えて3時間ほどで到着した。
報告しにすぐギルドに向かう。
「あのぅ……クエスト失敗しちゃいましたか??」
受付嬢のモカさんは上目遣いで私に問いかけてきた。
そうだよね。クエスト行ったの昨日だもんね。すぐ逃げ帰ってきたと思うよね。
「討伐は完了しました。 アント1匹もいませんよ!」
その言葉で外野のもの達がざわめき始める。
「ホントですか! 直ぐにギルド長に伝えてきます!!」
「うんうん。モカさん可愛いなぁ」
ぎゅっ
「ん??」
どうやらユラちゃんが少し拗ねている。
「ユラちゃんも可愛いよぉ! よしよし」
「妾もー!」
「シロも〜」
「シロちゃんよーしよし! 」
「えへへ〜ご主人好き〜」
「アンちゃんはグリグリグリグリ」
「あへあへぇ、おほぉおほぉおお」
アンちゃんが幼女に有るまじき表情をしている。すごい犯罪臭がする。……外ではやめよう。外ではね。
それからいつも通りギルマスのいる部屋に通される。
「お前達、本当にクイーンアントを倒したのか?」
「う、うん。そーだよ。」
「その割には挙動不審だなぁ」
「私には強力なスキルがあるから余裕だったよ!」
「おぅ。そうか……。」
なんかこの会話デジャブを感じるなぁ。本当はクイーンアントを仲間にしたんだけど、話がややこしくなるから伝えるのはやめた。
私、毎回ギルマスに隠し事して話してるなぁ。まぁいっか。
「ところでどんなスキル使ったんだ?」
「教えるわけないじゃん! 死にたいの!!?」
「冗談だ。.....そこの小さいのは何だ?」
そう言ってアンちゃんとシロちゃんを見る。
「私の新しい幼、……仲間だよ!」
「おぅ。そうか」
なんで引いてるんだよ!
「ところで、クイーンアント討伐の報酬聞いてなかったけどなに?」
「……白金貨100枚と辺境にある家だ」
「ひゃ、100枚……」
白金貨1枚で約1000万円程だから……10億ゴルド……。
しばらく放心状態になった後我に戻る。
どうやら多くの兵士と食料、治療具を用意する為、この金額になるのだとか。
実質シロちゃんだけで倒したから総額1億円がまるっと私達のものに……。いや、それ以上にシロちゃんが大金持ってたわ。まぁ、お金はいくらあっても困らないしいいか!
「クイーンアント及びアントの群れの消失が確認でき次第報酬を渡そう」
「わ、わかったよ」
「それとお前たちのギルドランクを上げさせてもらう。ほら最高位のSランクだ」
虹色のカードをこちらに押し付けようとしてくる。というか準備いいなこの人。
「えぇ、要らな〜い」
「スローライフ送りたいんだったよな? あぁ〜こんな功績を上げた人間、貴族様は黙っているかなぁー?良からぬことに巻き込まれる未来が見えるなぁ〜?」
「ギルドカード頂きます!」
ギルマスは頷いている。くそぅ嵌められた。
私はオリハルコンで装飾された虹色のギルドカードを手に入れた。これ売るだけで大金になりそう……ウラナイヨ?
何でもSランク冒険者は強すぎるが故に国家と同等な扱いを受けるらしい。これで権力争いから逃げれるね!ちなみにユラちゃんはBランクになった。
というか世界に4人しかいないURランクの人は何やらかしたの!?私もそのうち仲間入りとか嫌だよ……。
「でもギルマス、そんなすごいカードホイホイ発行できるの?」
「俺がこのギルド創設者の一族だからだ」
今サラッとすごいことカミングアウトしたよね?
「職権乱用! 権力乱用! ブーブー」
「逆に俺が認めた奴しかSランクになれない」
月に何件かSランク昇格希望者が居るらしいが、ここ何年かは1人も昇格できていとの事だ。
「私刺されないかなぁ。心配になってきたよ」
「クイーンアント討伐した猛者が何を言っている、この事は国の王にもいずれ、報告が行くだろう」
「ひぇ〜、怠そぅ。 まぁなんとかなるかな?」
そう言ってギルドの個室を後にする。
◯ ● ◯ ● ◯ ● ◯ ● ◯
私達は今、ギルドの隣にある解体屋に来ていた。
「うっ、やっぱりこの臭いは慣れないや」
「お姉ちゃん……だいじょぶ?」
「うん大丈夫だよ、ものだけ売ってスグ出ようね? あのぉ〜これ売りたいんですけど〜」
私はクイーンアントからもぎ取った5メートル程の前足に本を出した。
今回は爽やかなお兄さんが受付をしてくれた。
「クイーンアントの足2本ですね、素材は引き取らせていただいてもよろしいですか?」
「はい、お願いします」
蟻の足は食べる気にならないし、装備は私が好きなだけ作れるからモンスターの素材はもういらないかな?
まぁ、食べれそうなものだけ念の為に取っておくか。
「それでは、金貨30になります」
約3000万ゴルドだ。今回は直ぐに支払われた。
お金に困ったらアンちゃんの足もぎ取って売ればいいか。冗談だけど。
おい、アンちゃんなんでゾクゾクしてるんだよ!私声に出して言ってないよな!?
いやぁ私が転生してから1週間。とても濃い1週間だったなぁ。濃さで言うと前世の生きたぶんより何倍も濃い。
それから私たちは温泉付きの高級宿に向かう。
「1人分追加で〜」
そう言って受付に金貨10枚出す。1週間分の代金にチップを上乗せした額だ。
「いつもありがとうございます」
受付のお兄さんはニッコニコのホックホクだ。きっとお財布は温まっているんだろう。
さてと、久々に高級宿の浴場に行きますかぁ!
何事もなくみんなでお風呂に入る。
ユラちゃんの体を洗ったり、シロちゃんの胸を揉みしだいたり、アンちゃんに体の荒い方を教えたりした。その後はしっかりお湯に浸かって上がった。
「ゴクゴクゴク、プッハァ〜!! やっぱり風呂上がりにのむ乳製品は美味いね!」
露天に売ってた乳搾り(牛乳)をキンキンに冷やした物を飲んでいた。
「シロも〜シロにもちょ〜だい〜」
「妾も欲しいのじゃ!」
「もぉ〜しょうがないなぁ〜、ユラちゃんはどうする?」
「……ちょっと苦手だから……大丈夫」
少し残念そうにしていた。
「じゃあユラちゃんにはこっちだね! これはアイスクリームって言ってね、乳絞り、砂糖と卵で簡単に作れて美味しいんだよ! 食べてみて!」
「ありがとお姉ちゃん。……!! おいしぃ」
目がとろけている。
「良かった〜」
そう言い私はユラちゃんの頭を撫でる。この子、超可愛いんだから仕方ないね!
もちろん2人も物欲しそうにこちらを眺めているからあげたよ。
シロちゃんはアイスを舌でチビチビ舐めて食べていた。可愛いなおい。
アンちゃんは「美味いのじゃ!」ってひたすら言ってたよ。
そんなこんなあってあっという間に夜になり皆で寝ることに……。ベット4個有るのになんで私のところにみんな集まるんだよォーーー!!理性が……理性がァア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛。
とか言いながら一番最初に寝たのは私だったらしい。
主人公ゆうさんは何とか理性を保ってますね。私なら絶対に無理です。




