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服部ひなさんは、厨二病が、治らないようです。  作者: ねこた まこと
ひなさん、厨二病がなおる??代わりにイチャイチャ病になりました。

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お待たせしました。

ひなさん、厨二病がなおる??代わりにイチャイチャ病になりました。1


バレンタインから数日たったある日。

熱が出たんで、朝陽兄さんに「特別に俺が診てやるからありがたく思え」というお言葉の元、引きずられるように朝陽兄さんの務め先の病院までやって来た俺は、丁寧とは言いがたい診察を受けたところだ。



「 熱は38℃ あるけど、検査の結果インフルエンザはマイナスじゃけぇ、ただの風邪じゃ。薬もらったら、はよ帰れ」


そう言いながら、しっしっと朝陽兄さんは、俺を追っ払う。

野良犬じゃないんじゃけ!といつもなら抗議したいけど、そんな元気すらない。

俺は、看護師さんから荷物を受け取り、頭を下げてから診察室をあとにした。

会計を済ませ、病院の側にある薬局で薬をもらって外に出ると、ひなが心配そうな顔で俺を待っていた。


「 仁、大丈夫?」

と声をかけてくれるけど、なんでひながいるんだ?確かにメールで風邪である事は伝えてたけどさ、今はまだ午前中だから学校にいる筈。現に着てるボア付のパーカーの下はセーラー服だ。

俺が訝しんでると、ひなは、ばつが悪そうな顔で説明してくれた。


「 学校サボッた。て言うか、真央や渉くんから、仁が心配なら仁の所行って来いって、追い出されたんよ」

「そうなん」


俺の為に、学校サボるという事はあまりしてほしくない。だけど、俺も逆の立場なら同じ事してるだろうな。

しかし婚約というか付き合う前のひなに同じ事をされたなら、真っ先に魔法でイタズラされないか警戒しただろう。

でも今のひなは、きちんと俺の心配をしてくれてるみたいで、帰るのにわざわざタクシーの手配してくれてる。

そこまでされると逆に申し訳ないな。


しばらくして病院の前に、タクシーがやって来た。ひなに促されるままタクシーに乗る。ひなが俺の隣に座った。熱でボォーとしてる俺の代わりにひなが、運転手さんとやり取りしてくれる。


「 どちらまで?」

「 中島中学校近くの中島台団地まで、お願いします」

「 あいよ。中島台ね」


タクシーは、ゆっくりと走り始めた。俺は、ひながいる安心感からか、タクシーに乗ってものの数秒で眠りについてしまった。



「 仁ー、起きんさい。仁 」

「 んー、着いたん?」


ひなに揺すり起こされて目が覚めた。だけど、38℃も熱がある身体じゃ思ったように動けないな。自分じゃ真っ直ぐ立とうとしてるつもりでも、フラフラと身体がふらつくんだ。

見かねた運転手さんが、手を貸そうかって言ってくれるけど、ひなが丁重に断った。その代わりにひなが、俺を半ば背負うようにしてタクシーから下りる。

普段ひなは、怪力である事を気にしてるけど、こういう時ものすごい頼もしいな。俺は、こうしてひなの手を借りて、自室のベッドまで戻った。




「 サンキュー。ひな」

「 お礼言われる程の事しとらんよ。私は、仁の将来の奥さんじゃもん。奥さんが旦那さんの心配するんは当たり前じゃろ?」

「 うんまあ、そうですね」



思わず敬語で返してしまったよ。 熱がある俺が言うのも変だけど、ひなのやつ熱があるんじゃなかろうか? なんかデレるような事ばかり言うし、そもそもこの前のバレンタインも、乙女な事してたしな。

まぁいいか。別に実害あるわけじゃないし。いつもの厨二病によるヘンテコな行動されるよりいいか。

そう思いながら、俺は眠りについたのだった。


その後もひなは、結局、俺の側から離れなかった。

俺が寝てる間もお粥を作ったり、俺が起きたら、かいた汗をタオルで拭いてくれたりと、かいがいしく世話をしてくれたんだ。


この日を境にじゃないけど、ひなは俺の世話を今まで以上に焼くようになったのだった。





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