表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
服部ひなさんは、厨二病が、治らないようです。  作者: ねこた まこと
8 秋から冬へ。寒いけど、二人はアツアツです。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/70

7


クリスマスが終わり、昨日、広島から帰った来たんだ。年末まで予定はない。

大掃除とかお正月の準備もしなくていい。

課題も広島にいる間に終わらせてしまった。だから今日は暇なんだ。

ただ昨日、行きと同様、美紀枝さんの車で帰るはずたった夕陽を、朝陽兄さんが引き留めたんで、夕陽がこの家にいるんだ。

夕陽がかまってって、言うかもしれないな。その時は、相手してやればいいって思ってたんだけどねぇ。


今の状況はいかがなモノかと思います。


リビングのこたつで、寛いでいるんですけど、夕陽が俺にくっついてくるんです。――正直、ある種の拷問ですよ。

油断してると、夕陽の胸に手とか当たりそうなんだ。男の子だった時なら問題ないけど、夕陽、今は女の子なんだ。

兄とはいえ、男に体をくっつけるなんてやっちゃ駄目だ。




「 ……夕陽さん、離れてくれませんかね?」

「 ん~」

「 ん~って、こまい子( 小さい 子)じゃないんじゃけ」

「 ん~ 」


不満そうな声を出しつつも、夕陽は離れてくれた。

それにしても、今日はいつになく、甘えてくるな。どうしてだ?

まぁいいか。夕陽もたまには、甘えたくなるんだろう。俺は、そう結論づけて、そのまま、こたつで寛いでいた。

だけど、ものの数分もしない内に、夕陽が、くっついてきたんだ。


「 だから、夕陽離れんさい」

「 ん~、頭痛い 。体温計どこ~?」

「 えっ、えっ? ちょっと待っとって」


ヤバい。頭痛は夕陽の病気のサインだ。

さっきも甘えてたんじゃなくて、体がダルくて、どうしようもなかったんだ。

もしかして、朝陽兄さんが夕陽を引き留めたのも関係あるのかな。

体温計を探しあて、夕陽に渡してやると、夕陽は自分で計った。




「 37℃ 」


体温計に表示された数字が、夕陽にとって、家で大人しくしてれば、良くなるレベルなのか、それとも入院を必要とするのか、俺にはわからない。

兄妹といっても、普段は離れて暮らしてる。正直わからない事だらけだ。

雫か晶ならわかるんだろうけどな。

とりあえず、朝陽兄さんに帰ってきて、貰うしかないな。


「 朝陽さんの言う通りじゃったか」

「 ひなさん。いつの間に」


さん付けで思わず呼んじゃったけど、なんでいるんだ?

ひなの手には、イレブンイレブンとドラッグストアのウオマツの袋が提げてある。


「 夕陽が熱出しとるかもしれんけぇ、様子見に行ってくれって、朝陽さんに言われてきてみゃ、妹の一大事にオタオタしよる仁がおるしねぇ」


と言いつつ、ひなは、ぐったりとこたつに身を預けてる夕陽を軽々と抱っこして、部屋へ連れていく。なんか遊び疲れた子を連れていくお母さんみたいだ。


「 ごめん。俺じゃなんもわからんけぇ」

「 そうでしょうよ。今日明日は、優さんも、瞳子さんもおらんのでしょ?じゃけぇ、夕陽を引き留めたんよ」


ひなは夕陽をパジャマに着替えさせ、ベッドに寝かせると、キッチンへ向かった。


「朝陽さんからの伝言。熱が37℃くらいなら、とりあえず様子みて。上がるようなら、すぐ連絡してくれって、まあ3時くらいまでには、帰るらしいよ」

「 わかった」


3時か。今は、お昼だから三時間くらいあるな。


「あと、ご飯はお粥だけしといてね。食べたがらなかったら、無理に食べさせんで、いいって。でも水分は取らせてね、ら。経口補水液とお粥、ここに置いとくけぇ」


ひなは、そう言って、イレブンイレブンとドラッグストアウオマツの袋を置いて、帰った。

正直なところ、ひなが来てくれたのは、ありがたい。

俺が料理しない事(というか出来ない事)を見越して、レトルトのお粥や経口補水液を用意してくれるし、俺がわからない事を適切に教えてくれたしな。


ひながいないと、俺は駄目なんだとつくづく思ったのだった。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ