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服部ひなさんは、厨二病が、治らないようです。  作者: ねこた まこと
7 文化祭だよ。全員集合。

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文化祭当日。第二家庭科室が俺達のクラスのメイド&執事喫茶になる。

普段は殺風景な第二家庭科室は、折り紙で作られた輪っかを繋げた飾りとカラフルなテーブルクロスで華やかな雰囲気になっている。

だけど黒板や後ろの資料なんかはそのままなので、喫茶店というより、小学校のお楽しみ会的な雰囲気だが、即撤去できる装飾のみ可というルールなので仕方ない。



それにしても、今日は一般には非公開なんだ。

一日目は暇だぜって、部活の先輩から聞いてた筈なんだが、なんなんだこの忙しさは!


「 ご主人様、お嬢様お帰りなさいませ」

「 一番、テーブル。チョコマフィン1 紅茶1 コーヒー1です」

「 お嬢様方、行ってらっしゃいませ~」

「 ご主人様、お嬢様。ご注文はお決まりになりましたでしょうか?」


生徒と先生達しか来ないのに、ひっきりなしに客が来るんだ。まあ理由は解るんだ。


「 ごっご主人様、コーヒーをお持ちしました。熱いのでお気をつけくださいませ~」


慣れない標準語で喋るひな。普段は、広島弁丸出しの話し方しかも、どこか高飛車なのに、今日は標準語の為か、可愛らしく見える。そのせいで、男子や独身の男性教師が沢山やってくるんだ。


でもそれだけじゃない。


「 音無くん。五番に行って注文聞いて!」

「へーい」


フロアリーダーの女子にそう言われて、五番テーブルへ向かった。


「 お嬢様方、お帰りなさいませ!ご注文はお決まりでしょうか?」


五番テーブルには、三人の女子生徒。セーラーカラーに付けられた校章の色からして、三年生だ。

三人の代表らしき人が注文をしてくる。



「 えっと、プレーンマフィン三つと紅茶一つ。コーヒー二つね」

「 ご注文を繰り返させて頂きます。プレーンマフィン三つ。紅茶が一つ。コーヒーが二つですね。少々お待ちくださいませ」


営業スタイルのままスッと一礼して去ると、『宣伝通り、桜野くんそっくりだったわね。格好いい』『 でしょ?でも彼女持ちなんだよねショック』というコソコソ内緒話が聞こえてきた。

俺は、厨房チームに向けてオーダー内容を伝えながら、ため息をついた。

文化祭のパンフレットに『 桜野くんそっくりな男子が、あなたをお出迎えします』なんて謳い文句載せちゃたもんだから、俺目当てに女子生徒。主に先輩がやってくるんだ。

お陰で、てんてこ舞だ。


五番テーブルを離れると、少し拗ねたような顔のひながいた。


「 どしたん?」

「 別に。仁が私以外の女の子と喋るのが気にいらんだけ」

「 仕方ないじゃろ、文化祭なんじゃけ」

「わかっとる。けど、なんか嫌なんよね」

「 それ言うたら、俺も一緒じゃし」

「 ほんま?」

「 うん、ほんま」

「 なら、当番済んだら、一緒に遊ぼうね」


と、指切りしたとこで、長谷川に『早く戻ってね』と言われてしまった。

そのあとも忙しいかったけど、当番以外の時間はひなと遊べると思うと、全然苦にならなかった俺だった。

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