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服部ひなさんは、厨二病が、治らないようです。  作者: ねこた まこと
6 仁くんとひなさんの夏休み

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5



ひなとのデートの翌日。今日も部活休みだし、暇なんで朝からゲームに勤しんでいた。実家にいた頃はこんな事できなかったな。雫に襲撃され容赦なく部屋から引き釣り出され、買い物に荷物持ちとして扱き使われるか、生理痛が酷いから代わりに宿題やらされるとかだとだったもんな。


今は朝からだらだらしようが、ゲームしまくろうが、何も言われない。


「 目が疲れた」


ゲームに一区切りついたし、何より腹がへった。脇に転がしてたスマホを見ると、11時半だ。

一階のキッチンへ向かい冷蔵庫を開けようとしてるところに、ピンポンとインタホンが鳴った。


――誰だよ? こっちは腹がへってるのに。


チッと舌打ちし、玄関に向かう。インタホンで相手を確かめると、難しい顔したひなだった。

何か肩から担いでる。ひなの部活は、手芸部だからこんなに沢山の荷物はないはず。

「 いきなりゴメン。部活帰りに渉くん見つけたんよ」


ひながグイッと肩から下ろしたのは、渉だった。魂が抜けきっていて、屍のようになってる。


「 おーい、渉。生きとる?」

「 ……生きてます。だけど死にそうです」

「 どういう事か知らんけど、まあ上がれ」

「わかった よいしょ」


ひなは、自力で動けなさそうな渉をおんぶして歩く。

渉なら抵抗しそうだが、それすらする気がないらしい。グデッとひなに体をあずけてる。

ちなみにひなが男である渉を軽々とおんぶ出来るのは、吸血鬼として性質に怪力があるお陰だ。


―――


俺の部屋の真ん中に、渉を座らせ事情聴取を始めた。



「で、どうしたん?」

「 それがですね。七月中に課題を終わらせるという真央との約束を守れなかったんです」

「 ほうそれで?」

「 今日中に終わらせないと、別れると言われました」

「はあ」

「また?!」


呆れてる俺の脇で、ひなが額の血管を浮かせてるよ。マジギレしそうな感じだ。


「 あんたねー。宿題関係4回目じゃろ!

中1の頃は、部活に力入れすぎて、一個も宿題進まんくてお兄さんに部活禁止言い渡されて、真央に泣きついたんじゃろ。中2中3と夏休みに限って同じような事したじゃん。そりゃ真央もキレるわ」


なんだそりゃ自業自得にも程がある。

こいつ頭悪くないんだよな。むしろいい方だと思う。学校の試験でも、学年トップ10に名前を連ねてる。

ただ試験勉強とか大量の課題とかコツコツやらなきゃいけないものは真面目に取り組まないんだよ。


「 そこでお二人にお願があります。学年一位の仁さまと二位であるひなさまのお力を貸して頂きたいのです」


土下座する渉。知るかよってつっぱねたいけど、渉には色々世話になってるから引き受けてやるか。


「仕方ないな。 わからん所は教えてあげる」


ひなも俺と同じ考えに至ったのか、ため息混じりにそう言う。

俺も承諾した所で、すり寄る渉を離して、課題をやらせた。


「あっきれた。本当に終わらせたよ」


渉の前には、山となったプリント類が積み重なってた。

各教科の先生が、問題集代りにと大量のプリントを用意してた物が、ほとんど手付かずだった。普通なら1日で終わらせるということは不可能だが、渉は異様な集中力をはっきさせ、終わらせてしまったのだ。


そのあと、渉は長谷川の家へ行き課題を終わらせた事を報告し別れる宣言を取り消してもらったらしい。






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