異世界で遭遇
〇1章の8〇
翌日、俺は昨日見えた光を探しに湖岸にやって来た。
湖岸の草は踏み倒されているところがあり、人がいたような気配を感じる気もする。
踏み倒されている草は森の方へと繋がっていた、よしこれを辿れば人の住んでいる所に出るかもしれんな。
1時間以上歩いただろうか、途中で落ちてたドングリみたいな赤い木の実や鈴蘭のように成った野いちごを摘み食いしながらだから、全然進んでいないのかもしれないがまだまだ森は深いようだ。
更に1時間歩いた。
おかしいな?さっき見た野いちごの群生がまたある。
俺が下の方を食べるから見間違えることはない、まさか迷子になったか?いや、俺は倒れた草に沿って歩いているのだから迷いなんて、、、ま、まさか!この道を作ったやつが迷子なのか?
さっきは右手に見た野いちごが左手にあるってことは、湖に引き返しているじゃないか!?
更に1時間、湖岸に到着した!
え?何で?何でこうなった??
この道を作った主はどこにいるんだ!
文句を言ってやりたい!
とりあえず今日はもう疲れたから、小島に帰ろう。
小島に辿りついた俺が見たのは、俺の住処に飾ってあった宝石鯉の鱗を掴んで泣いている人であった。