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亀ぐらし  作者: 法然海老
7/8

異世界の生活

〇1章の7〇


小島で暮らし始めて2週間ぐらいたっただろうか。大体ここらを把握できたと思う。


この湖はとてつもなく大きい事が分かっている。

今住んでいる島もまだ湖の真ん中よりは程遠いのだ。

湖の周りは草原と森になっている。

草原より森である方が多いが、まだ1部しか見れていないのだからもしかしたらもっと違う地形のところもあるかもしれない。


湖の朝は、大体霧が出ているようだ。

霧と言ってもそこまで深くない、周りのものがぼんやりとするような霧だ。


そんな朝の朝食は、フレッシュな野草サラダ~霧仕立て~、程よい歯ごたえとその新鮮さに病みつきになるでしょう!ただの野草ですね。

島に生えているものです。

島のそこらじゅうに生えていて毎食食べても尽きることはないと思う。


昼は湖の中に潜ったり、日向ぼっこをしたりしている。


湖の中には色々な生き物がいる。

四本のハサミを持つエビや、色とりどりの宝石のような鱗を持つ鯉のような魚。

他にも、蒼いタコツボみたいな殻を背負ったタニシ、やたらと泳ぎの上手い銀色のカエルなど様々だ。


我が兄弟には、あれ以降出会えていない。

亀はいることにはいるのだが青と黄色のストライプ柄なのだ。

緑と黄色の一般的な亀である我らとは程遠いな。


お腹が空いたらエビを捕まえて食べ、この間は死んでいた宝石鯉の鱗を何枚か持ち帰り住処に飾ったりもした。

我が住処もなかなか立派になってきたな。


夜だ。

日が沈んだら寝るようにしているが、この間夜ふかしをした時は何もかも飲み尽くすような闇に煌めく数多の星々と、湖の上に星空を描くように飛び回る光る虫達。

美しかった。

人生で一番感動したかもしれない。


まぁまだまだこの湖は広く、全部を知るのは無謀であろう。

それにそろそろ寂しくもなってきた。

明日からは周りの森に人の痕跡がないか調べてみるのもいいかもしれない。

そう思いつつ夜の風景を眺めていたら、湖の岸辺から明らかに星とも虫とも違う光が見えた。

しかも移動している!人か?!

あの方向は森であったはずだ。

森を抜けたら村かなんかがあるのだろうか?


しばらくしたら光るは消えていったが、俺の胸の高鳴りは最高潮だ。今日はよく眠れないな。


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