異世界の古木
〇1章の6〇
朝を迎えました。
穴ぐらで食料の残りを食べた俺は、昨日見た古木を更に探索するために、また小島へ向かった。
少し霧が出ていたが、まだまだ大丈夫な範囲だ。
でももっと霧が出たら危ないかな?
早めに着くように急ごう!
無事に小島に着きました。
霧は収まり朝日が眩しい。
古木は悠然とそこに佇んでいた。
俺もこんな大きな男になりたいものだ。
さて、一見普通の木のようだがこんな所にぽつんと生えているのだ。
ラノベ的に考えれば、これが聖樹なり神樹なり特別な役割を果たすものだろう。
なんか神聖な雰囲気も感じられる気がする。
それを証明出来る何かが見つかんないかな?
はい、もうお昼でしょうか?
全然見つかんねぇわ。
いやね、土を掘り返したり落ちてた葉を噛んでみたり色々しましたよ。
何も分かんなかったす。
あぁ!鑑定とか特殊技能があれば!
モンスターでもないただの亀に転生が1番辛いんじゃないか?
無いものを言っても仕方ないか、、、
そう言えばモンスターにも会ってないんだよな。
もしかしたらこの世界、ファンタジーではないのか?
いやいやいや!
え?そうなの?そういう事?
まじかぁ〜?!
いや、まだ決まったわけでもないしもしかしたらこの辺りにモンスターが居ないだけで、他のとこにはわんさかいるのかもしれない。
そうだよ!
どうせモンスターにあっても何も出来ずに食べられてしまうだろう!
なら、会わないでいるのが1番幸運なんだろうな!
逃げた気もするが気のせいだろう。
そうだ!
土を掘ってる時に気がついたが、ここの土は落ち葉が積み重なってフカフカなのだ。
今日からここを住処にしよう!
寝る所は、土を掘ったり積み重ねたりして作ろう。
うん!楽しみになってきた!
今日の午後は、住処作りに精を出そう!
出来ました!
落ちてた枝も使い強度も十分ですね。
我が住処はドーム状となっていて中は下に掘り下げられている。
縦穴式住居みたいな感じですね。
もうすっかり日もくれてしまった。
食事どうしようかな?
生えてる草食べれないかな?
食べてみました。
味はまぁ苦味があるが食べれなくはない。
亀だから食べれたのかもしれない。
今日はもう寝よう。
新しい住処の寝心地は如何かな?