異世界へ転生
初投稿になります。色々おかしい点もあるでしょうがよろしくお願いします。
〇1章の1〇
俺はいま湖の中にいる。
ていうか住んでいる。
どこかの民族みたいに湖の上に家を建てているわけじゃないぜ?
何だって俺は亀なんだからな。
俺は今は亀だがほんの二日前までは人間だった。
じゃあ何で今亀なんだって?
分かってんだろ?転生ってヤツだよ。
人間だった頃の俺は高校生だった。
数ヶ月後に大学受験を控えていて毎日勉強を頑張っていた。、、、いや、休み休み頑張っていた。まぁそれはいい、つまりその辺にいる一般的な高校生だった。
//二日前//
いつもの様に学校に行き、友達と勉強したり飯食ったりしていたんだが問題はこの後だ。
学校からの帰り道、俺は近道をしようと公園を突っ切ることにした。その公園はタチの悪い不良共がたむろしている事で有名なのだが、この時の俺はそんなことより大事なことがあった。
大事なこと、、
それはトイレで大用を足す事だ。
そんな事かと馬鹿にしたやつには、声を大にして言いたい。
「家のトイレでしかウ〇コを出すことが出来ない奴もこの世にいるんだ!」と、俺はそういう人間だった。
だが、ここで急いでいる時のテンプレのように不良に絡まれていヤツを見ることになった。
嘘です、俺が絡まれました。
どの時代にも不良という輩はいるもんだが、自分が絡まれるとは思いもしなかった。
「おい!お前ちょっと待てよ!!」
あー嫌だな、誰か不良に絡まれてるよ。
「おい!お前だよ!」
うわ!えっ?俺かよ。
勘弁してくれ、早く帰りたいんだよ。
「な、なんですか?」
「ちょっとさ〜、俺たちと一緒にあそびにいかね?」
「お金無くなっちゃったからさ〜勿論いいよな?」
良く無いよ。何言ってんだこいつら怖いわー
「えっ、いや、あの俺早く家に帰んなくちゃ行けないんで勘弁してください。」
「あっそ、じゃあ財布だけ置いて行けば帰っていいよ?」
「うわ、中やん鬼畜w」
「いい考えだろ?お前は早く帰りたい、俺たちは金が欲しい、win-winだろ?」
いや、全然俺損してんじゃん。
普通に帰らしてくださいよ。
そろそろ俺の肛門括約筋が限界だよ!
「いや、今日財布持ってないんですんません。」
「あア゛?嘘ついてんじゃねぇよ!!なら鞄の中見してみろや!」
今日鞄に俺の全財産入ってんだが?
やばい、やばい、ヤバイ!
これは逃げるしかないな!
「おい!!逃げんなや!!」
「追え!!」
インドア派の俺が脳筋の奴らに勝てるわけなく、あっさりと捕まり鞄を取られました。
「こいつ、やっぱり財布持ってたぜ!」
「まじか!嘘つきはドロボウの始まりってならな分かったかな~?w」
泥棒はお前らだろ!
俺の全財産だぞ!!
「ちょっ!やめてくださいよ!」
「口ごたえしてんじゃねぇよ!」
ボコッ!
1人の不良が俺の腹に蹴りを入れた。
激痛と共に俺は腹から込み上げたものに耐えきれず、前のめり体勢を崩した。
「う、、おぇえ」
「汚ぇw」
「こいつ吐きやがったw」
笑ってんじゃねぇよ!
クソなんか涙出てきた。
「うわ、こいつ泣いてやがるww」
「おいこいつ、5千円しか持ってねぇんだけど!」
「マジかよ?しょぼすぎw」
「うぅ、、か、返せよ」
「ハァ?いや嫌だけど?!」
ふざけんなよ!
ここで、俺は俺を押さえつけてる手に噛み付いた。
「イテェえ!!クソこいつ噛みつきやがった!」
ドゴッ!
痛てぇ!また蹴りやがった!
「クソが!死ねよ!!」
ドカッバキッ!
「あ〜あ、またキレてるよアイツ」
「痛そ〜ww」
クソ痛てぇ!今の音骨折れたんじゃないか?!
俺は堪らず頭を庇うようにして亀のように蹲る。
「クソッ!クソが!!」
ボゴッドカッ!
「お〜いwそこまでにしてやれよw」
「ボコボコじゃんw」
俺の背中に幾度も足が振り下ろされ、遂に俺は糞を漏らした。
最悪だ。急がば回れと言うが本当にその通りだ。
不良共は笑っているし、身体のあちこちは酷く痛む。
恥ずかしさと痛みで燃え上がるように身体が熱い。
だが、段々と全ての感覚は薄れていき恥ずかしさも、痛みも、熱さもそして耳障りな不良共の声も聞こえなくなった。