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ソード・オブ・ナイツ  作者: ロドニー
傲慢の迷宮
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0話 「SON」

過去のモンスターハンタと似寄った個所もあります。

プレイヤー100万人突破の全世界リアルタイムVRMMORPG、『ソード・オブ・ナイツ』。

これにより日本は世界に注目を浴び、二回目の高度経済成長を迎える。


さらに言えば過去の倍、いや遥かにそれを上回る倍以上ほどの高度経済成長率。


日本はVRMMOの技術によりゲーム大国となった。


それでは『ソード・オブ・ナイツ』略称SONのルールを説明するとしよう。


SON、魔法などという概念は存在しない名前通りの剣の世界。

だが登場する武器は剣だけではない。

鎌、斧、刀、そして銃。武器の種類はアップデートにより増え続けている。


武器には必ず耐久値が存在するのは当然。

その耐久値は武器ごとに違うし、同じ武器でも違うものがある。

0になればその武器は世界から存在を消える仕様で、全く同じものを見つけるとなると何十年掛かることやら。


同様に必ず存在するのがグラムと呼ばれる武器固有の重さである。

軽すぎる武器は連続して続けやすいがガードがされやすい、重い武器はその逆である。


これに関しては自分にもっとも合う重さを探さなければならない。

重さは加算や減算がすることが可能であるので自分の重さはすぐに見つけられるだろう。


次は存在する物としない物があるがウェポンスキルと言われるこのゲームの醍醐味である。


同じ武器でもこのスキルにより、大きくその武器の価値が変わる。

ウェポンスキルは武器により持てる物が最初から決められている。


当然だが、弱い武器が強いスキルを持っているという事例はあまり見ない。

しかし、このスキルは付与が絶妙で、自分の欲しいスキルを持った武器をドロップするまで同じボスを倒し続けたりなど、嫌な経験を持ったプレイヤーは何人もこの世界にいるだろう。


次にプレイヤースキルである。


これは一定の条件を満たせば付与される。

プレイヤースキルがないと装備できない武器なども存在するのでこれも中々重要である。


プレイヤースキルには隠しスキルが存在するのでいつの間にか持っていたというケースがよく見られる。

さらにそのスキルが武器だった場合は自分だけがその武器を装備できたりするので、中々かっこいい。


このゲームの凄さの一つとして、システム演算は無理数で計算されている事だ。


それが意味するのはNPCのAI化やプレイヤーの動きの自由化。

つまり、機械的に不可能な動きなども可能なのだ。


だがステータスは存在するので、自分の素早さのステータスが低いのに速い動きをイメージしても、その動きは再現されないのだ。


だが逆にモンスターの動きもAIを意味するので倒すのが中々厳しい。

弱いモンスターはパターン演算だから攻略できるのだが、ボスは大抵AI行動なので予測不可能な場合が多い。


もう一つの醍醐味が偽装不可能なアバターだ。


この世界のアバターは現実世界の自分と99,9%類似して存在している。つまりおデブな場合はおデブなまま召喚されるのだ。


だが動きはあくまでステータスなので、おデブでも恐ろしく俊足な男だって存在する。

かなりムキムキな癖に凄く雑魚かったり、DQN的顔で女子と一緒に冒険してるけど死ぬ奴とか。


ちなみに顔を隠すことは可能である。体型は無理だけど。


それでは次にこの世界ゲームの莫大的目標を説明しよう。


このゲームの目的は七つの大罪迷宮と呼ばれる巨大迷宮を突破し、全ての迷宮をクリアした者だけが入れる楽園エデンと呼ばれる迷宮をクリアする事。


だが、恐ろしく難易度が高いために誰も七つの大罪迷宮をクリアした者は存在しない。

そこで付いたあだ名が『不可能な七大迷宮と幻影の迷宮』である。


当然だが迷宮ダンジョンは七つの大罪迷宮だけではない。小さい物から巨大な物までその数は日に日に増えている。

未発見の迷宮も未だ存在してるし、突破されいない迷宮や攻略中の迷宮だってある。


始まりの街は5つ存在していて、最初の拠点はそれらの5つから選ぶことが可能である。

街は全て特色が違うので最初も肝心である。


そして、欠かせない物が仲間パーティ友達フレンドそして結社ギルドである。


仲間パーティは知らない者同士でも組める気軽な物である、但し迷宮に入る際、仲間は4人までなのでそこは重要である。


次に友達フレンドである。


友達になれば、メッセージを送り連絡を取れるし、すぐに仲間を組めたりして便利である。


最後に結社ギルド

同じような目的や仲間意識を強く重んじる奴が入る物だ。

結社の利点としては迷宮攻略の際に5人では入れるようになる事、結社仲間ドウメイを組んで結社同士が組み合って迷宮がクリアできたりすることだ。


何より、結社同士は友達が増えやすいし、すぐに強くなれるのだ。

大きさや規模はその結社経験値を獲得すれば結社レベルが上がるのでその際に大きくなる。


最後にプレイヤーの説明だ。


プレイヤーには6つのステータスが存在している。


パワーガード素早さスピード持久力スタミナ体力ヒットポイントラッキーの6つである。

近日のアップデートでまた増えたりするという噂もあるが、今はこの6つである。


そしてプレイヤーにはキャラが存在している。


まずは人類ヒューマン


オールマイティーな型であり、もっとも多くのプレイヤーが使う無難な型である。強いて言うなら防が他と比べるともっとも尖っている。


次に森型エルフ


人類とは違って、素早さに少し尖った種族だが火力がやや劣るという点を持っている。

つまり、速い攻撃を重視するプレイヤーが使う型である。

そして、これを使うと面白い事に少し耳が尖る仕様があるので、これを使うと偽装率が少し上がって97%に減少するのだ。まぁどうでもいいけど。


次に野蛮型ドワーフ


こちらは人類とほぼ同じだが少し火力に尖る種族だが、森型とは表裏一体で素早さが下がるのだ。

重い一撃を得意とする、LAラストアタック向きのプレイヤー型だ。森型のような仕様はない。


次に獣型ビースト


森型と野蛮型の二つの利点を兼ね備えた獣の型だ。

だがこれら三つと比べると大きく防が下回っているので一発貰えば致命傷になり兼ねないのだ。

これを選択すると尻から尻尾が生えて頭に耳が生える。

つまり獣っ娘である。もふもふは犯罪らしい。


最後に手品師マジシャンである。


先程も述べたが魔法はない。

しかし、この型は他と比べると運がとてつもなく高いのだ。

だが、それ以外の能力が低いのでもっとも需要が低い型と呼ばれてる。


今はこれらの型しか存在しないがアップデートによりこれからも増える事だろう。


ちなみに、課金可能です。


「明日だ……」


俺は高鳴る胸を抑えつけようとしたが、目の前にある巨大なVRMMOカプセルを見てしまい、その興奮を抑えきれずに叫んだ。


明日から遂に、俺もこのSONの世界へ行くのだからこのような興奮があっても仕方ないだろう?

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