男同士の密談・・・?
四話目…
ちゃんと続くかしょっぱなから不安になっています。
でもちゃんと話の構成は決めているので、多分大丈夫でしょう!
雨が多きなってきてジメジメしますが、四話始まります!
静かな屋上。その屋上の給水タンクについているはしごを登れば、その上に来れる。
そこが、この「愁千学園」で一番高い場所だ。いつもそこにいて、先生たちですら見つけることを困難としている少年が今日もその場に来ている。
それが佐原孝明だ。
そして、いつも不機嫌で何を言っても言うことを聞かない彼と、いつも一緒にいる男子生徒がいる。その生徒は女子生徒から絶大な人気を誇っている存在。だが、そんな彼にも苦手なものはあった。人間誰しも苦手なものは存在する。
「はぁはぁ…やっと見つけたぞ孝明」
「うるせぇ、おせぇんだよ」
「おまっ、それを今の今まで苦手なものと戦ってきた俺に言うことか」
「知らんわ、んなもん」
「ちっ、こういうときだけ関西弁使いやがって」
「仕方あらへん。勝手に出ちまうんだからな」
関西弁の混ざった会話。端から見たら奇妙かもしれないが、それが彼らにとっての普通の会話。そして屋上に息を切らして現れた男子生徒。
保山浩一。
彼は孝明の一番の理解者と言ってもいい人間だ。唯一彼とまともに話ができるのが浩一だった。
「お前の女に対する恐怖ってのがわかんねぇ」
「人それぞれって言うだろうが。そういやお前、今日クラス一緒で授業中探しに来た女子生徒に見つかったんだってな」
「……どこでそれ知った」
「噂」
「ったく、この学校変なことが噂になりすぎやないか?」
それなりに大きい学校だが、噂が回るには一日もいらない。それに、校則がほとんど自由のためかおかしな噂が回っている。果たしてそれが校則の自由と関係あるのかと聞かれれば、どうしようもないが。
「で、その噂流したの誰だ?」
「先生らだってよ」
「この学校ホント自由だな」
「確かに」
二人で静かに笑いあう。彼らの目の前には平凡な街並みが広がっている。一番高いとことなので少し海も見えている。
そういえばと、浩一が思い出したように聞いてくる。
「お前探し当てたある意味不幸な女子生徒って誰だ?」
「水色パンツ」
「……は?」
「だから、水色パンツって言っとるがな」
「名前聞いたのになんでそうなんだよ」
呆れ顔で返された。それに少しイラッと来た。
「お前…今から女ども呼んでやるよ」
「え」
「好きだろ?お前……逃げるほどな」
悪戯っぽい顔をして、ニヤリと笑う。それに浩一は真っ青になった。
「待てっ! 俺が女嫌いっての知ってるだろ!?」
「あぁ、知ってるさ。女に大人気の保山浩一様は、女性恐怖症で女が大っ嫌いだってな」
「てめぇだって狭いところ嫌いだろうが。餓鬼みたいに」
「喧嘩売ってんのかてめぇは」
「俺に売ってくれたのはてめぇだろうが。それを俺が買ってやったんだ。感謝しろよ」
バチバチと見えない火花が散る。そしてお互いに視線を外した。そしてため息。
「バカみたいやな」
「確かになぁ……それにしてもお前を探し当てた女…興味はねぇが気になる」
「…お前はそのネタから離れたらどうだ」
そしてその後、何度目か分からないため息をついた。
なんか文章構成がこんなかんじで変になってしまいましたが四話目です。
面白いと思ってくれればもうそれだけでお腹いっぱいです!
感想や指摘があったら教えてくださると嬉しいです。
ではこれで失礼します。