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やらかした❓な王女様

「お姉様! 素晴らしい瞬間ですわ! この、住人の方々とカレン様、そしてお姉様の尊い笑顔……! これを、永遠の記録として残さねばなりませんわ!」


フィオナ王女は、パーティーの盛り上がりが最高潮に達した時、懐からジャラジャラと奇妙な形の魔道具を取り出しました。それは、セントシャイアの国宝級の技師が作った、【真実を写す魔鏡フォト・マギカ】という、一瞬の光景をそのまま紙に定着させることができる超高級魔道具でした。


「さあ、お姉様! 最高の笑顔をお願いいたしますわ! ……『リボーン!』ですわよ!!」


カシャッ! パシャッ! クルクルクル……


魔道具が眩い光を放ち、次々とパーティーの様子が写し出されていきます。




パーティー会場:別荘のベランダ


「ニャッ!? なんだニャ、今の光は! まぶしいニャ!」

「フィオナ王女殿下、それは……もしや、アステリアに数台しかないという……?」


ミィアが目を回し、ヒルダが驚愕する中、フィオナは慣れた手つきで魔道具を操り、鈴に詰め寄りました。


「お姉様! 次はカレン様と一緒に、このリボンクッキーを持って……! はい、ポーズですわ!!」


「ふぇっ!? え、えぇ……っ? し、写真……ですかぁ……? 私、そういうの、とっても恥ずかしいですぅ……っ!!」


鈴は顔を真っ赤にして、カレンのモフモフに顔を埋めようとしましたが、フィオナの執念(と魔道具の性能)がそれを許しません。




数分後:フィオナの「お宝」完成


「……素晴らしい……! これぞ、世界一の至宝ですわ……!!」


フィオナの手元には、魔法で現像された数枚の「写真(真実を写す紙)」がありました。そこには、


1. カレンのモフモフから、顔を真っ赤にしておずおずと覗き込む鈴(Lv.439の恥ずかしさ)。

2. リボンクッキーを手に、照れくさそうに微笑む鈴と、ドヤ顔のカレン。

3. 住人の子供たちにリボンを触らせてあげている、優しい鈴(の横顔)。


が、信じられないほどの高画質で写し出されていたのです。


「この写真は、私の『最重要お宝』として、黄金宮殿の……いえ、私の寝室の金庫に厳重に保管いたしますわ! 毎日、朝昼晩と拝ませていただきますわね(普通の声量)」


フィオナは、写真を胸に抱きしめ、うっとりと陶酔しきっています。


---


一方その頃:鈴の心境


「……ひ、ひぎゃぁぁぁ……! わた、私の恥ずかしい姿が、紙に残っちゃったですぅ……っ! 王女様の寝室に飾られるなんて、そんなの、羞恥心でまたレベルが上がっちゃいますぅぅ!!」


鈴は、別荘の隅っこでカレンにしがみつき、限界突破の恥ずかしさに震えていました。人見知りの彼女にとって、「自分の写真が他人の手に渡る」というのは、リヴァイアサンに襲われるのと同等、あるいはそれ以上の精神的ダメージだったのです。


> 【レベルアップのお知らせ】

> 自身の写真が撮影され、それが「お宝」として崇められるという究極の精神的試練(羞恥心)を乗り越えた(現在進行形)功績により、レベルが 10 上がりました。

> Lv.439 ⇒ 449


(ふ、ふぇぇ……。レベル450目前ですけど、全然嬉しくないですぅ……。あの魔道具、今すぐ結界で封印してしまいたいですぅ……っ!!)


---


現在の状況


| 登場人物 | 状態 | 備考 |


| 桜井 鈴| Lv.449 | 【羞恥心・最大】自分の写真がこの世に残ったことに絶望中。 |

| フィオナ王女 | 【幸福・最大】 | 人生最高の「お宝」を手に入れ、歓喜に震えている。 |

| カレン | 【なだめ中】 | 震える鈴を「よしよし」と優しく抱きしめている。 |

| 写真 | 【国宝級】 | 鈴の「可愛さ」と「恥ずかしさ」が完璧に記録されている。 |



「……お、お姉様? なぜそんなに震えていらっしゃるのですか? ……もしや、私とのツーショット写真が撮れなかったから、寂しかったのですわね!? すぐに、すぐに撮影いたしますわ!!(普通の声量)」


フィオナのさらなる追撃に、鈴は「ひぅ……っ!」と短い悲鳴を上げ、カレンのモフモフの海へと完全に沈んでいくのでした。



昨日投稿

忘れていたので

今日は昨日の分と今日の分の

2話投稿します

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