万能すぎる結界⁉️
「……にゃ、 こっちに来るニャ!!」
ミィアの悲鳴と同時に、海面が爆発したかのように跳ね上がりました。巨大な城壁のような青黒い鱗、空を覆い尽くさんばかりの巨体――Sランク魔物『リヴァイアサン』が、鈴のパステルカラーの結界を「光る巨大な獲物」と誤認し、猛スピードで突撃してきたのです!
ドゴォォォォォン!!!!!
凄まじい衝撃波がヒトミノジを揺らしました。しかし、次の瞬間、信じられない光景が広がります。
「……えっ?」
最強の牙で結界を噛み砕こうとしたリヴァイアサンでしたが、レベル399に達した鈴の【絶対不可侵の聖域】は、物理法則を無視するほどの硬度を誇っていました。巨体は結界の表面でボヨンッとゴム毬のように跳ね返され、そのまま慣性で数百メートル上空まで宙を舞ったのです!
「グ、ギョェェェェ……ッ!?」
巨体が海面に叩きつけられ、リヴァイアサンは自らの突進の衝撃と、結界のカウンターダメージで、あの伝説の魔物が白目を剥いて痙攣しています。
「……う、嘘でしょう……? あのリヴァイアサンが、鈴の『結界』にぶつかって大ダメージを受けているなんて……」
「リ、リヴァイアサンが……空を飛んで、のびてますわ……。お姉様の結界、神の領域ですわね……っ!」
ヒルダもフィオナも、そして窓から見ていたヒトミノジの住人たちも、開いた口が塞がりません。
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結界の再利用案?
呆然とする中、冷静さを取り戻したヒルダが鈴の肩を掴みました。
「鈴殿! 今です! あのリヴァイアサンが怯んでいる隙に、あの結界を……あのパステルカラーの壁を、リヴァイアサンの周囲にギュッと展開できませんか!? そうすれば、自重と圧迫でそのまま倒せるかもしれません!」
「ふぇっ!? む、無理ですよぉ!!」
鈴は涙目で首をブンブンと横に振りました。
「この結界、私が『恥ずかしいから誰も来ないで!』ってパニックになった時に勝手に出たもので……位置を指定して飛ばすなんて、そんな器用なこと、私にはできませんぅ……っ!」
「そ、そんなぁ……。あんなに強力なものを、無意識の時しか出せないニャ……」
ミィアがガックリと肩を落としました。鈴にとって、結界は「攻撃手段」ではなく、あくまで「究極の引きこもりシェルター」。狙って敵を閉じ込めるなんて、彼女の平和主義(と人見知り)な性格には難易度が高すぎたのです。
> 【レベルアップ!】
> Sランク魔物の猛攻を「ただ立っているだけ」で完封し、カウンターで瀕死に追い込んだ功績により、レベルが 20 上がりました。
> Lv.399 ⇒ 419
現在の状況
| 対象 | 状態 | 備考 |
| リヴァイアサン | 【瀕死・大混乱】| 結界に激突して自分に大ダメージ。海面でぷかぷか浮いている。 |
| 桜井 鈴 | Lv.419| 自分の強さが怖くて震えが止まらない。 |
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「……あ、あの。リヴァイアサンさん、まだ生きてますよね……? こっちに来ないなら、放っておいてもいいでしょうか……?」
鈴が震える声で尋ねたその時、リヴァイアサンが最後の手出しとばかりに、尻尾で海面を大きく叩きつけました!




