Sランクの魔物リヴァイアサン
「リ、リヴァイアサン……? 海の王様と呼ばれる、あの伝説の魔物ですか……?」
鈴たちは、町中にいた住人の一人(昨夜、王女を無言で威圧した職人さん)から、信じられない話を聞いていました。目の前の海に浮いている山のようなクラーケンの死骸。それを一撃で屠ったのは、さらに上位に君臨するSランクの魔物『リヴァイアサン』だというのです。
「……あ、あの。こういうことって、この町では……その……たまにあることなんですか?」
鈴がおそるおそる尋ねると、職人さんは感情を読み取らせない無表情のまま、ボソリと答えました。
「……一週間に……一回……くらいは……ある……。……リヴァイアサンは……執念深い……。……視界に入れば……同格の魔物だろうが……船だろうが……構わず……噛み砕く……。……ここは……静かだが……海は……地獄だ……」
「い、一週間に一回!? そんなの、のんびり海を眺めてる場合じゃないですニャ!!」
ミィアが毛を逆立てて叫びます。昨夜、鈴があんなに「綺麗な海だなぁ」とうっとり眺めていた水平線のすぐ下では、毎週のようにSランク級の怪獣大決戦が繰り広げられていたのです。
「……道理で、町の方々がこれほどまでに『人見知り』を極め、地下や堅牢な建物に籠もるようになったわけです。……外海がそれほど危険なら、他人を警戒するのも生存戦略の一つというわけですね」
ヒルダが納得したように頷きますが、フィオナ王女は別の意味で震えていました。
「……そんな恐ろしい魔物が近くにいるなんて。お姉様! 私が、私が盾となってリヴァイアサンの牙からお守りいたしますわ!!(普通の声量)」
「クゥ~~ン……」
カレンも、さすがにSランクの気配を感じ取ったのか、少しだけ身構えて鈴の前に立ちました。
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現在の状況
| 項目 | 内容 | 備考 |
| 今回の脅威 | Sランク魔物『リヴァイアサン』 | 姿は見えないが、近海をテリトリーにしている。 |
| ヒトミノジの日常| 週1回の怪獣決戦 | 住人が引きこもる最大の理由が判明。 |
| 鈴の心境 | 【震えが止まらない】 | 「せっかくのオーシャンビューが、デスビューになっちゃいましたぁ……」 |
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> 【レベルアップ!】
> 世界の理不尽なまでの「弱肉強食」を肌で感じ、自己防衛本能が極限まで活性化。
> レベルが 20上がりました!
> Lv.379 ⇒ 399
(ふ、ふぇぇ……。全然安心できませんぅ……っ!)




