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海域の主の死骸

翌朝、ヒトミノジの別荘に差し込む爽やかな朝日を浴びて、鈴たちは心地よい眠りの中にいました。


しかし、その静寂は突如として破られました。


――ズズズーン!! ドォォォォォン!!


「ふにゃぁぁ!? じ、地震ですかぁぁ!?」


ベッドから転げ落ちた鈴をはじめ、カレン、ヒルダ、ミィア、そして隣の客室で寝ていたフィオナ王女も、驚いて飛び起きました。窓がガタガタと震え、海の向こうから空気を揺らすような凄まじい衝撃波が押し寄せたのです。


「今の音、ただ事じゃないニャ! 海の方だニャ!」


一行は急いでベランダへと駆け出しました。そこには、目を疑うような光景が広がっていました。


---


海上に浮かぶ「山」のような影


ヒトミノジの美しい水平線のすぐ近くに、島と見まがうほどの巨体が浮かんでいました。それは、この海域の主とも呼ばれる超大型の海洋魔物、『グレート・クラーケン・タイタン』の死骸でした。


「な、なんですの、あれ……。あんな巨大な魔物が、なぜヒトミノジのすぐそばで……」


フィオナが絶句するのも無理はありません。その魔物は、レベル200クラスの騎士団が総出でかかっても倒せるかどうかという伝説級の怪物です。しかし、その巨体は無惨にも一刀両断されており、海を真っ赤に染めながら力なく漂っていました。


「……信じられません。あの強固な外殻を、あんなに鮮やかに断ち切るなんて……」


ヒルダが鋭い目で海面を走査しますが、そこには波紋が広がるだけで、それを倒したはずの何者かの姿は、影も形も見当たりません。


「……鈴、カレン、警戒してニャ。誰かがこの近くにいる……それも、とてつもなく強い奴だニャ」


鈴はカレンの首筋をぎゅっと掴み、冷や汗を流しながら、静まり返った海を見つめました。


「……私の、結界の中にいても……今の衝撃が伝わってくるなんて……。一体、誰がこんなことを……?」


> 【レベルアップのお知らせ】

> 伝説級魔物の死という、世界のパワーバランスの激変を間近で目撃した衝撃により、レベルが 20上がりました。

> Lv.359 ⇒ 379


(ふ、ふぇぇ……。こんな怖いものを見てレベルが上がるなんて、ちっとも嬉しくないですぅ……っ)


---


現在の状況


| 場所 | 状況 | 備考 |


| ヒトミノジ沖 | 【伝説級魔物の死骸】 | 何者かによって瞬殺されている。 |

| 鈴一行| 【警戒・最大】| ベランダから正体不明の「何か」を捜索中。 |

| 結界 | 【パステルカラー継続】 | 物理的な衝撃は防いだが、精神的な威圧感までは防げず。 |


---



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