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旧友と弟子と、震えるジャガイモ

バドの家の扉が、遠慮のない勢いで開け放たれました。


「バド様! 失礼……って、やっぱりここでしたか。この村で一番『異常な魔力』が渦巻いている場所は!」


大剣を背負ったヒルダが、黄金の鎧を鳴らして入ってきます。その隣では、ミィアがクンクンと鼻を鳴らしながら部屋中を見渡していました。


「ニャ……。バドの爺ちゃん、久しぶりだニャ。でも、隠し事はナシだニャ。この部屋、さっきから『変な魔力の匂い』がプンプンするニャ!」


鈴はバドの背後に隠れ、彼のローブの裾を握りしめてガタガタと震えています。まさに「震えるジャガイモ」状態です。


「これこれ、騒々しいわい。相変わらず礼儀の欠片もない連中じゃな、ヒルダ、ミィアよ」


バドは平然と茶をすすりながら、背後の鈴を指し示しました。


「……紹介しよう。この子はワシが最近拾った『一番弟子』の鈴じゃ。少々……いや、かなり内気でな。お前さんたちのような野蛮なオーラを放つ輩には、まだ慣れておらんのじゃよ」


「……弟子? バド様が、人を?」


ヒルダが怪訝そうな顔で鈴をのぞき込みます。鈴は「ヒッ」と短い悲鳴を上げ、バドの背中に顔を埋めました。


> 【絶世の人見知り】発動!!

> 対象:ヒルダ(Lv.200)、ミィア(Lv.50)

> 知り合いの「知り合い」という最も緊張するシチュエーションを検知。

> レベルが 1 上がりました!

> 新たな能力【縮地の一歩(コミュ障・ステップ)】を獲得しました!


---


現在のステータス(極限緊張状態)


| 項目 | 数値 | 状態 / 備考 |


| 名前| 桜井 鈴 | 【パニック寸前】|

| レベル | 17 / | (+1 Up) |

| HP | 195 / 210 | ほぼ全快 |

| MP | 230/ 300 | 回復中 |

| 防御力 | 20 | (緊張補正) |

| 速度| 35 | (緊張補正) |

| スキル能力 | 【絶世の人見知り (Lv.1)】 | 【縮地の一歩】(New!) |


---


「嘘だニャ。この子、さっき森で僕たちの前から爆速で逃げ去った『怪異』と同じ気配だニャ!」


ミィアが鋭い爪を立てて一歩踏み込みます。

「さあ、正体を現すニャ! どこの国のスパイか、はたまた化け猫の類かニャ!?」


「あ……あ……ぅ……っ!」


「他人」からの追及、そして「疑われている」という恐怖。

鈴の頭の中で何かがパチンと弾けました。


「……な、な……っ」

「ん? 何か言ったかニャ?」


「……な、なんでもないですぅぅぅ!! 話しかけないでぇぇぇ!!」


ドンッ!!


鈴が叫んだ瞬間、新スキル【縮地の一歩】が無意識に発動しました。

目にも留まらぬ速さでバドの背後から「テレポート」したかのように移動した鈴は、部屋の隅にある大きな木箱の中に飛び込み、蓋を自ら閉めて内側から鍵をかけました。


静まり返る室内。

バドは溜息をつき、ヒルダとミィアは呆然と木箱を見つめています。


「……今の動き、見えたか? ヒルダ」

「……いいえ。私の反射神経を置き去りにしたわ。バド様、あの弟子……一体何者なんです?」


「言ったろう、『人見知り』の子じゃ。……さて、お前さんたち。この子をこれ以上怖がらせるなら、ワシにも考えがあるぞ?」


バドの瞳に鋭い光が宿り、伝説の賢者の威圧感が部屋を満たしました。


---


【今回の獲得能力】


【縮地の一歩(コミュ障・ステップ)】:視線を向

けられた際、その視界から外れる最短距離へ瞬時に移動する。逃走に特化した超高速移動。





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