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ギルマスガラムは有名人❔

「ふぅ……。温泉、最高でしたニャ……。毛並みがふわっふわだニャ」

「ええ、身も心も軽くなりました。鈴殿、私たちは一度アステリアの街へ戻り、ギルドへの報告と買い出しを済ませてきます。カレン殿とゆっくり休んでいてください」


温泉のバフ効果で心身ともに絶好調になったミィアとヒルダは、鈴に見送られて隠れ家を後にしました。


---


一方その頃:迷いの森


「おらぁぁ!! どけぇ、雑魚共ッ!!」


森の開けた場所では、ガラムの大剣が暴風のように吹き荒れていました。


「王女は騎士団と一緒に取り巻きのゴブリンを片付けろ! あのデカブツ……『ゴブリンキング』は俺が一人で仕留める!」


「承知いたしましたわ! 皆さん、お姉様の妹であるこの私に、不細工な魔物を近づけさせないでくださいまし! 【光の鉄槌シャイニング・ジャッジ】!!」


王女の魔法と、鍛え上げられた騎士団の連携。混乱していたゴブリンたちが次々と倒されていく中、ガラムは一直線にキングへと踏み込みました。


「グガァァッ!?」


キングが棍棒を振り下ろすより速く、ガラムの重い一撃がその巨体を両断。咆哮すら上げさせぬ、まさに圧倒的な力。数秒後には、かつての森の主が物言わぬ肉塊へと変わっていました。


「……ふぅ。やれやれ、準備運動にもならねぇな」


ガラムが剣を肩に担いで戻ると、王女たちも周囲の掃討を終え、助け出された冒険者たちと合流していました。


「……あ、あの……。助けていただいて、ありがとうございます……。ところで、そちらの凄い剣の御方は……。どこかで、お見かけしたような……」


震える足で立ち上がった冒険者が、ガラムの顔をまじまじと見つめます。すると、フィオナ王女が誇らしげに胸を張りました。


「ふふ、驚くのも無理はありませんわ。彼はギルドマスターになる前、この界隈では知らぬ者のいない元Aランク冒険者。数々の魔物を倒し難事件を解決した強者ですのよ」


「ええっ!? Aランク!? 道理でキングをあんなに簡単に……!」


「おい、余計なことを喋るんじゃねぇって言っただろ! 俺はもう引退した身なんだ、過去を掘り返すんじゃねぇ!」


「あら、事実ではありませんか。凄いものは凄いと言わねばなりませんわ!」


ガラムは不機嫌そうに顔を背けますが、王女様のマシンガントークは止まりません。助けられた冒険者たちは、伝説の男と王女様の掛け合いに、呆然としながらも命を繋いだ幸運を噛み締めていました。


---


現在の状況


| 陣営 | 状態 | 備考 |


| 鈴&カレン| 【温泉でうっとり】 | 二人っきりでまったり。温泉の蒸気でさらに神聖度アップ。 |

| 王女&ガラム| 【冒険者救出完了】| 冒険者のサイン攻めに遭いそうなガラムと、機嫌の良い王女。 |

| ヒルダ&ミィア | 【アステリアへ】 | 王女一行がすぐそこまで来ているとは知らず、街へ。 |


---


「……さあ、ガラム! 休憩は終わりですわ! お姉様が、そしてあの可愛いクマさんが私を待っていますのよ! 早くアステリアへ案内しなさいな!」


「……ああ、分かったよ。どうせ止めても聞かねぇんだろ……」


ガラムが諦めて歩き出したその時、森の空気が「ある異変」に震え始めました。



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