カレン初めての温泉
「ふぇ……ふぇええっ!? な、なんですかこれぇぇ!? お家の中にお池……じゃなくて、お風呂ができてますぅぅ!!」
目を覚ました鈴は、リビングに広がる湯気に大パニック。しかし、カレンが気持ちよさそうにそのお湯を前足でパチャパチャ叩いているのを見て、おそるおそる手を入れてみました。
「あ……。とっても、いい湯加減ですぅ……」
あまりの心地よさに、鈴、ミィア、ヒルダの三人(と一匹)で温泉に浸かってみることに。すると、驚くべき通知が脳内に響きます。
> 【神聖温泉:癒やしの極み】の効果が発動!
> 全員の最大体力が200アップ、さらに最大MPが恒常的に増加します!
> (※鈴はMPがカンストしているため、効果がありません)
「ニャ、ニャーーー! 体の芯から力がみなぎってくるニャ! 鈴、これ毎日入ったら僕、最強の猫になれる気がするニャ!」
「素晴らしい……。騎士団の過酷な訓練でもこれほど回復することはありません。鈴殿、あなたはまた一つ、伝説を作ってしまいましたね」
カレンは最初、大きな体を縮めて戸惑っていましたが、鈴に「大丈夫ですよ」と促されてお湯に浸かると、「ムギュ~~~♪」と幸せそうに目を細め、温泉の虜になっていました。
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一方その頃:迷いの森の入り口
「……嫌ですわ、ガラム! 早くお姉様の元へ――っ!? 今、悲鳴が聞こえませんでしたか!?」
街道で口論を続けていた王女一行の耳に、森の奥から鋭い悲鳴が届きました。
「あぁ、間違いねぇ。人間の悲鳴だ……。チッ、運がねぇな」
「見捨てるわけにはいきませんわ! 助けに行きますわよ、ガラム! 騎士団の皆さんも続きなさい!」
「おい、待て!……クソッ、あんな声を聞かされちゃ、行かねぇわけにはいかねぇか。分かった、森を突っ切るぞ! 全員、戦闘準備だ!」
ガラムはしぶしぶ承諾し、王女を護衛しながら森の奥へと駆け込みました。茂みをかき分けて進んだ先で彼らが目にしたのは、絶望的な光景でした。
「ひ、ひぃぃぃ! 助けてくれ! 誰か、誰かぁぁ!!」
そこには、20体を超えるゴブリンの群れに包囲され、ボロボロになって武器を落とした冒険者たちの姿がありました。しかも、群れの後ろにはさらに巨大な『ゴブリンキング』が不気味に鎮座しています。
「……あれは、Cランク冒険者パーティか。あの数相手じゃ、今の装備じゃ全滅確定だぞ」
「お黙りなさい! 私の目の前で国民が傷つくのを許すはずがありませんわ! ――王家の魔力、思い知らせてやりますわよ!!」
王女がドレスを翻し、杖を掲げて魔力を練り始めます。
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現在の状況
| 陣営 | 状態 | 備考 |
| 鈴一行| 【温泉バフ中】 | 最大体力が増え、カレンもピカピカに。 |
| 王女一行 | 【乱戦開始】 | ゴブリンの大群に囲まれた冒険者を救出中。 |
| 冒険者 | 【絶体絶命】 | 「死ぬ……」と思った瞬間に、豪華な馬車と王女様が登場。 |




