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隠れ家に温泉誕生❔

「ふにゃ……メタリィラビット……待ってくださいぃ……。そんなに速く動かれたら、捕まえられませんぅ……」


猫神様の隠れ家のリビングで、カレンの巨大なモフモフに埋もれてお昼寝をしていた鈴は、妙にリアルな夢を見ていました。夢の中の彼女は、かつて苦戦したあの超高速のウサギを追いかけて走り回っています。


「あぅ……逃げないで……。それに、カレンさんも泥だらけになっちゃう……。綺麗に、綺麗にしなきゃ……。【赤面爆炎シャイニング・フレア】……っ、あ、あと……お水……【清らかなる水】……っ!!」


寝言とともに、鈴の体から膨大な魔力が溢れ出しました。

恥ずかしさで発動する爆炎の熱量と、新たに習得した水を生成するスキルが、スキル共有中のカレンの【環境耐性】と混ざり合い、奇跡的な化学反応を起こします。


ドカァァァン!……という爆発音ではなく、シュンシュンと心地よい湯気が立ち込めました。


「ニャッ!? な、なんだニャ!? 部屋の中が急にサウナみたいになったニャ!」

「鈴殿、落ち着いて……っ! あら? これは……お湯?」


リビングの床から、鈴の魔力が結晶化したかのような、キラキラと輝く「聖水」の温泉がこんこんと湧き出し始めたのです。熱すぎず冷たすぎない、肌に吸い付くような最高の温度。それは瞬く間に広がり、隠れ家の一角に「究極の癒やし露天風呂(室内版)」を作り上げました。


---


一方その頃:アステリアへの街道


「 私とお姉様の再会を邪魔する気ですの!?」


街道では、突如現れたフォレストウルフの群れを、ガラムと騎士団が手際よく片付けていました。ガラムが立ち止まって剣の血を拭っていると、馬車から身を乗り出したフィオナ王女が焦れったそうに叫びます。


「ガラム! こんなところで時間を取られている暇はありませんわ! この先の『迷いの森』ルートを通りますわよ! あそこなら近道でしょう?」


「はぁ!? お前、正気かよ。あそこはSランクの魔獣がうろつく難所中の難所だぞ。騎士団を全滅させる気か!」


「何を仰いますの! お姉様はあの森を抜けて盗賊まで捕まえたのでしょう? ならば妹である私が通れないはずがありませんわ! 早く出しなさい、この鈍亀馬車!」


「断る。王命で預かってる身なんだ、わざわざ死にに行くような真似はさせられねぇ。おとなしく街道を進むぞ」


ガラムは頑として拒否しますが、フィオナ王女の瞳には「何が何でも最短距離でお姉様に会う」という執念の炎が灯っていました。


---


現在の状況


| 陣営 | 状態 | 備考 |


| 鈴&カレン | 【温泉満喫中】| 寝ぼけて作った温泉の効能で、さらにレベルが上がりそうな予感。 |

| 王女 | 【爆発寸前】 | 近道したい王女 vs 安全第一のガラム。一触即発の口論中。 |

| ヒルダ&ミィア | 【困惑】| 「隠れ家の中に温泉……。もう、驚くのは諦めました(ヒルダ)」 |


---


「……ふにゃぁ。……極楽ですぅ……」


夢の中でカレンを洗い終えた(つもりの)鈴は、現実に湧き出た温泉の湯気に包まれ、さらに深い眠りへと落ちていくのでした。



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