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快適のひきこもりとお姉さまに会いたい王女様

王女様 アステリアへと続く街道:休憩中


「……はぁ、はぁ。お父様ったら、馬車の速度を制限するなんて、意地悪すぎますわ!」


王都からアステリアへと続く開けた街道。そこには、豪華な装飾が施された王家の馬車と、それを守るように配置された騎士団、そして先頭で不機嫌そうに腕を組むガラムの姿がありました。


「いい加減にしろ、王女様。馬を休ませねぇとアステリアに着く前に潰れちまうぞ。……ったく、どいつもこいつも勝手な真似ばっかりしやがって」


ガラムは、以前鈴と出会った時と同じような「面倒事の予感」に頭を抱えていました。一方の王女は、休憩中もじっとしていられず、遠くに霞むアステリアの街を睨みつけています。


「ふふ、お姉様……。伝説の盗賊を捕まえたというお噂、しっかり届いておりますわよ。きっと今頃、可愛いクマさんと優雅にティータイムを楽しんでいらっしゃるのでしょう? 私もすぐに混ぜていただきますわ!」


王女の背後には、鈴への並々ならぬ執念(愛)のオーラが渦巻いていました。


---


一方、猫神様の隠れ家(ダンジョン内)


外界の喧騒から完全に遮断された静かなリビング。鈴はカレンと繋がった新しい感覚に、ようやく慣れてきたところでした。


「ふにゃぁ……。なんだか、カレンさんの心がポカポカ伝わってきますぅ……。あ、カレンさん、今の温度、暑くないですか?」


鈴がそう問いかけると、カレンは「クゥ~♪」と心地よさそうに喉を鳴らしました。

共有された【極寒耐性】や【酷暑耐性】のおかげで、鈴の周りの空気は常に「最も過ごしやすい温度」に自動調整されるようになっていました。もはや歩くエアコン状態です。


「……素晴らしいですね。鈴殿、その耐性能力があれば、どんな過酷な迷宮でも自宅のようにくつろげるでしょう。……そしてこの【愛しき収集】の力……」


ヒルダは、カレンが身につけているリボンの山を改めて確認しました。


「可愛いリボンの数に応じてステータスが上がる。……鈴殿、今のカレンは王宮の宝物庫にあるリボンを大量に持っています。もし今、何者かがこの隠れ家を襲ったとしても……」


「ニャー。相手が魔王だろうが軍隊だろうが、カレンのデコピン一発で消し飛ぶニャ。……っていうか、鈴。さっきから鈴の魔力もカレンに流れ込んで、毛並みが神々しく光り始めてるニャ」


カレンの真っ白な毛並みは、鈴の膨大な魔力と共鳴し、宝石のような輝きを放ち始めていました。レベル319の鈴と、Sランクを超越したカレン。この「一人と一匹」は、もはやこの世界のパワーバランスを根底から覆す存在になっていました。


「えへへ……。カレンさんが強くて快適なら、それでいいんです。……さて、ミィアさん、ヒルダさん。お肉も食べたし、今日はもう、カレンさんを枕にしてお昼寝しませんか……?」


鈴は、外界で自分を追ってくる王女一行の存在など微塵も気づかず、カレンの最強のモフモフに包まれてウトウトし始めるのでした。


---


現在の状況


| 陣営 | 状態 | 備考 |


| 鈴&カレン | 【超・快適】| スキル共有により、隠れ家が究極の癒やし空間に。 |

| 王女一行 | 【移動中】 | ガラムに止められつつも、アステリアへ猛進中。 |

| ヒルダ&ミィア| 【見守り】 | 「この平穏が長く続くといいのですが……」と悟り顔。 |



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