Sランク魔物王都襲撃⁉️
「……ひ、ひぃぃぃ! た、大変です! 誰か、跳ね橋を上げろーーッ!! Sランク指定魔獣『リボンベアー』が襲来したぞーーー!!」
王都の正門が見えた瞬間、門番の絶叫が響き渡りました。
ガシャン! ガシャン! と音を立てて巨大な跳ね橋が跳ね上がり、城壁の上には弓を構えた兵士たちがズラリと並びます。
「ふぇっ!? な、なんで皆さん、そんなに怒ってるんですかぁぁ!?」
鈴は兵士たちの殺気立った視線に縮み上がり、慌ててリボンベアーの影に隠れました。
「無理もねぇ。Sランクが正面から歩いてくりゃ、誰だって戦争だと思うわな」
ガラムがため息をつきながら前に出ました。
「おい、静かにしろ! 俺だ、冒険者ギルドのアステリア支部、ガラムだ! このクマは爆炎娘……いや、この娘が手懐けてる。害はねぇ! それと、そこの森に転がってる連中を回収しろ!」
「ガ、ガラム殿!? 手懐けてるって、そんな馬鹿な……。それに、森に転がっている連中とは?」
兵士たちが恐る恐る確認に向かうと、そこにはリボンベアーにのされた100名の男たちが。彼らの顔を確認した隊長が、驚愕で声を裏返しました。
「……こ、これは……広域指名手配盗賊団『黒い霧』じゃないか!? 王国の騎士団が数十年かけても尻尾を掴めなかった、あの極悪非道な連中が……全員、完膚なきまでに叩き伏せられている……!」
「そいつを一人(一匹)でやったのが、このリボンベアーさんだ。……で、その後ろでガタガタ震えてるのが、リボンベアーさんの飼い主(?)だ」
ガラムが鈴を指差すと、城壁の上の兵士たち全員の視線が、鈴に集中しました。
「ひぎゃぁぁぁ! 見ないでくださいぃぃ!! この子は……この子は、さっき私がお水で綺麗に洗いましたから! 清潔ですから、入れてくださいぃぃ!!」
鈴の必死の(そして方向性のズレた)訴えに、門番たちは困惑します。
「せ、清潔……? いや、そういう問題では……」
「隊長、どうしますか? 伝説の盗賊団を一掃した恩人……いえ、恩熊(?)ですよ」
> 【絶世の人見知り】発動!!
> 対象:城壁の上の兵士、集まってきた野次馬(計200名以上)。
> 「伝説の盗賊団を捕らえた英雄」として、国中の視線を浴びる予感を検知。
> レベルアップは……あ、上がりすぎて怖くなってきたので、今回は精神ダメージのみ蓄積!
「……わ、分かりました。ガラム殿とヒルダ殿が同伴なら、入城を許可します……。ただし、そのクマさんが暴れないよう、しっかり監視してくださいよ!」
ゆっくりと跳ね橋が降りてきます。鈴はリボンベアーのモフモフの腕をギュッと掴み、生きた心地がしないまま、再び王都の土を踏むことになりました。
---
### 現在の状況:王都・正門通過
| 状況 | 内容 |
| 王都の反応 | 「伝説の盗賊を捕まえた少女と巨大クマ」の噂が、光の速さで広がり中。 |
| 鈴の心境 | 「洗いたてのクマさんなのに、どうしてあんなに怖がるんですかぁ……」 |
| リボンベアー| 鈴に洗ってもらったので上機嫌。尻尾が千切れんばかりに振れている。 |




