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最高の癒しとモフモフ

「ふにゃぁ……。最高です、このモフモフ……。世界平和の味がしますぅ……」


夜の帳が下り、森の中での野営が始まりました。

本来なら、凶悪な魔物たちがうごめく「迷いの森」の夜は恐怖そのもの。しかし、一行のキャンプ地は、かつてないほどの静寂と平穏に包まれていました。


それもそのはず。キャンプの中央で鈴が背中を預けている「リボンベアー」の存在が、周囲数キロメートルの魔物たちを恐怖で黙らせていたのです。


「……信じられん。野営で一回も魔物の気配を感じないなんてな。あいつがいるだけで、森中の魔物が全速力で逃げ出してやがる」


ガラムが焚き火を囲みながら、呆れたように笑いました。


ヒルダ「鈴殿、例の肉を……鈴殿?」


「……(すやすや、モフモフ……)」


鈴はヒルダの声も聞こえないほど、リボンベアーの白くて柔らかい毛並みに顔を埋めてうっとりしていました。極度の人見知りである彼女にとって、人間よりも温かくて喋らない最強のモフモフは、まさに「究極のシェルター」。周りの視線も、護送の重圧も、今の鈴には一切届きません。


「……ダメだニャ、ヒルダ。鈴は今、モフモフ・ハイの状態ニャ。僕が代わりにバッグから出すニャ」


ミィアが器用にマジックバッグから王宮直送の極上肉を取り出し、焚き火で焼き始めました。アステリアで手に入れた「特製ソース」の香ばしい匂いが辺りに漂います。


「ほら、鈴殿。お肉が焼けましたよ。リボンベアーの分も準備しました」


「あ……。は、はいっ! 食べます! リボンベアーさんも、はい、あーん……ですっ!」


鈴はリボンベアーの巨大な口に、特製ソースをたっぷり絡めたお肉を放り込みました。

クマは「ムギュ〜♪」と幸せそうな声を上げて、短い尻尾をパタパタと振っています。


---


### 現在の夜営の状況


| メンバー | 状況 |


| 桜井 鈴 | 【完全無欠の安心感】リボンベアーに顔を埋めて食事。周りが全く気にならない無敵状態。 |

| リボンベアー| 【美食の目覚め】王宮の肉と特製ソースに感動し、鈴への忠誠心がカンスト。 |

| ヒルダ| 【至福の夕食】「美味しい……こんなに美味しい外食(?)は初めてです……」と涙目。 |

| ガラム | 【驚愕】 「……俺、一応ギルドマスターなんだけどな……護衛がいらなすぎて暇だぜ」 |

| 黒幕ザルキス | 【虚無】目の前で繰り広げられる「最強クマと鈴のピクニック」を呆然と見つめる。 |


---


「……ニャ。鈴、良かったニャ。こんなにリラックスしてる鈴、初めて見たニャ」


ミィアが少しだけ嬉しそうに呟きました。

焚き火の明かりに照らされながら、鈴はリボンベアーの腕枕に包まれ、特製ソースのステーキを頬張ります。これ以上ないほど幸せな夜が更けていきました。



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