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怖い人からの強制依頼⁉️

「おい、ザルキス。大人しくしてろ。……ちょっと確かめたいことができた」


ガラムは囚人の縄を近くの柵に手際よく結びつけると、鋭い眼光を市場の方角へ向けました。先ほど感じた、空気がピリつくような凄まじいプレッシャー。それは彼のような超一流の戦士にしか感じ取れない、「強者」の波動でした。


一方、市場の調味料屋の前。


「……は、はい。この『魔塩の特製ソース』ですね。……あ、あの、これでお願いします……」


鈴は震える手で銅貨を差し出し、念願のタレを手に入れました。

(よかったぁ……。これで美味しいお肉が、もっと美味しく……! さあ、ヒルダさん、ミィアさん、今のうちに帰りましょ……)


「――おい、爆炎娘。こんなところで何してやがる」


「ひぎゃぁぁぁっ!?」


背後から降ってきた野太い声に、鈴の肩が跳ね上がりました。恐る恐る振り返ると、そこには眉間に深い皺を寄せたギルドマスター・ガラムが、仁王立ちでこちらを見下ろしていました。


「ガ、ガラムさん……! い、いや、あの、これは……その、お買い物で……」


「お買い物だぁ? お前、さっき王宮から『忽然と姿を消した』って連絡が魔法通信で回ってきて、あっちじゃ大騒ぎになってんだぞ」


「……っ!!(バレるの早すぎますぅぅ!!)」


ガラムは、鈴の纏う空気が以前会った時よりもさらに重く、鋭くなっていることに気づきました。レベル245。もはや彼ですら、その底が見えません。


> 【絶世の人見知り】発動!!

> 対象:ガラム、および周囲の冒険者たち(計10名)。

> 「ギルド最強の男にガッツリ捕捉された」という絶望感を検知。

> レベルが 6 上がりました!(Lv.245 → 251)


---


### 現在のステータス(アステリア・市場)


| キャラクター | レベル | 状態 / 備考 |


| 桜井 鈴 | 251 / 999 | (+6 Up / 逃亡失敗) |

| ヒルダ| 230 / 999 | (ガラムと視線を合わせ、苦笑い) |

| ガラム| ??? | (鈴の成長速度に内心冷や汗) |


---


「ちょうどいい。これから例の黒幕を連れて王都へ護送しに行くところだったんだ。……見ての通り、うちは人手不足でな。お前ら、手伝え。これはギルドマスター命令だ」


「えええええっ!? い、いやです! 私、おうちに帰って、お肉を……このタレで、お肉を食べなきゃいけないんですぅぅ!!」


「タレだぁ? そんなもん王都までの道中でいくらでも食わせてやるよ! ……おい、行くぞ!」


ガラムは鈴の首根っこを(実際には触れる前の【絶対拒絶】の膜ごと)掴むような勢いで、門の方へと引きずり始めました。


「う、うわぁぁぁん! せっかく買ったのにぃぃ! 焼きたてが食べたいんですぅぅ!!」


鈴の悲鳴が市場に響き渡ります。レベル251。世界を滅ぼせる力を持った少女は、今回もまた「ギルマスの強制依頼」という名の運命に引きずられていくのでした。



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