王様からの最高のプレゼントは神アイテム⁉️
王宮へと連れ戻された鈴は、もはや涙も枯れ果て、魂が抜けたような顔で王の前に立たされていました。王女は満足げに鈴の隣でニコニコしていますが、鈴の心境は「今すぐ地面に潜って消えたい」の一言に尽きます。
しかし、玉座から降りてきた国王は、意外にも温和な表情で鈴に語りかけました。
「鈴殿、娘のわがままに付き合ってくれたこと、心より感謝する。礼として、これを取っておいてほしい」
差し出されたのは、銀の刺繍が施された、シンプルながらも気品漂う小さなマジックポーチでした。
「それは我が王家に伝わる秘宝の一つ。【深淵の収納袋】だ。使用者のMPの総量に応じて、中に入れられる容量が変化する不思議な袋でな。……鈴殿、君ほどの魔力があれば、おそらく家の一軒や二軒、丸ごと入ってしまうかもしれん」
(えっ……お、お家が入る……?)
さらには、王は言葉を続けます。
「それとな、今回君たちが王都の地下で退治した魔物たちの素材だが、あれは全て君たちの好きにするが良い。特にキラーベアの爪は一級品だ。換金すれば、おそらく一生遊んで暮らせるほどの大金になるだろう」
「……い、一生……。……働かなくて、いい……?」
鈴の頭の中に、「マジックバッグにお家を入れて、一生働かずにひきこもる」という最高の未来予想図が描かれました。
> 【絶世の人見知り】発動!!
> 対象:国王、大臣、近衛騎士(計20名以上)。
> 「あまりに破格の褒美をもらい、全出席者の羨望を一身に浴びる」という状況を検知。
> レベルが 20 上がりました!
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### 現在のステータス(王宮・謁見の間)
| 項目 | 数値 | 状態 / 備考 |
| 名前 | 桜井 鈴 | 【ひきこもりへの希望】 |
| レベル| 209 / 999 | (+20 Up / ついに200突破!) |
| MP | 999/ 999 | (喜びで完全回復・カンスト) |
| アイテム | 【深淵の収納袋】| (MP 999なら容量は無限に近い) |
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「ニャーー! 鈴、やったニャ! これで美味しいお魚を一生分買い溜めできるニャ!」
「すごいです、鈴殿! これで我々の旅……いえ、あなたの『安住の地』も盤石ですね!」
ヒルダも自分のことのように喜びます。鈴は王様から受け取ったバッグをぎゅっと抱きしめ、心の中で(ありがとう、王様……!)と、この日初めて王宮の人々に感謝しました。
「ふふ、お姉様。お金もバッグも手に入れたことですし……次は『お姉様の別荘』をどこに建てるか、わたくしと一緒に考えましょうね!」
「……えっ。(また王女さまが介入してきた……)」




