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鈴大暴走と事件の終幕⁉️

「……ひっ! な、なんですか……あの人……!? 怖い、怖すぎますぅぅ!!」


大広間の中心で魔力のコアを守っていたのは、黒幕が自身の魔力を削り、怨念を凝縮して作り出した『黒幕の分身』でした。人の形を保てぬほど歪み、全身に浮かび上がった無数の「赤い目」が、獲物を見定るように鈴をじっと凝視しています。


さらに背後には、鈴の強さに圧倒されつつも「伝説の瞬間」を目に焼き付けようとする王女、そして駆けつけた数人の近衛騎士たちの視線が、針のように鈴に刺さっていました。


(怖い、あんなに不気味な目がいっぱい……! それに後ろからも、みんなが見てる……! 見ないで、そんなに大勢で私を見ないでぇぇぇぇ!!)


> 【絶世の人見知り】最終防衛本能・強制解放!!

> 【MP 999】全リミッター解除!!

> 獲得済み全スキルを同時・無意識に発動します!!


「来ないでぇぇ! あっち行ってぇぇぇ!!」


ドォォォォォォォンッ!!!!!


鈴が絶叫した瞬間、【赤面爆炎】の超高熱と【強制静寂】の衝撃波、さらには【拒絶の波長】が混ざり合った「不可視の嵐」が炸裂しました。


黒幕の分身は、嘲笑の言葉を吐き出す暇さえありませんでした。鈴の放った「全方位への拒絶」は、分身を魔力の粒子レベルまで分解し、背後のコアごと木端微塵に粉砕。地下空間の壁すらもドロドロに溶かすほどの威力を発揮しました。


しかし、鈴はパニックで目をつぶっているため、敵を倒したことに気づきません。


「まだ見てる! 怖い目がまだこっちを見てるんですぅぅ!!(幻覚)」


空中で【蒼白の飛翔】が暴走し、鈴の体は地下の天井を突き破らんばかりに跳ね回ります。


「ニャーーーッ!! 鈴、落ち着くニャ!!」


ミィアが神速で空中の鈴をキャッチし、その胸元に飛び込みました。


「鈴! 鈴、もういないニャ! 怖い目は全部、鈴が消し飛ばしちゃったニャ!」


「……え? ……ミィ、ア……さん……?」


ミィアに頬をペシペシと叩かれ、鈴はようやく目を開けました。そこには、綺麗さっぱり消滅した敵と、呆然と立ち尽くす王女や騎士たちの姿がありました。


> 【絶世の人見知り】極限突破!!

> 対象:黒幕の分身、王女、および近衛騎士団。

> 「数百の視線に晒されながらの公開処刑」という最大級の羞恥を検知。

> レベルが 10 上がりました!


---


### 現在のステータス(王都地下・最深部)


| 項目 | 数値 | 状態 / 備考 |


| 名前| 桜井 鈴 | 【精神的脱殻状態】 |

| レベル | 108 / 999 | (+10 Up / ついに100突破) |

| MP| 0/ 999 | (完全枯渇) |

| 精神状態 | (恥ずかしすぎて魂が抜けた) |


---


「……あ。……あ、あああ……。私……また、派手に……やっちゃったんですか……?」



ヒルダは崩落した壁を見つめ、もはや笑うしかありませんでした。


一方、アステリアの街で。

「――ガハッ!!」

黒幕の本人が、椅子から転げ落ちて大量の血を吐きました。


「……信じられん……! 僕の分身が、一瞬で……? 魔法の基礎も知らないはずの、あの『娘』に……恐怖だけで、存在を消されたというのか……っ!?」


黒幕のプライドは粉々になり、彼の水晶玉には、レベル100を超えて「もはや人ではない領域」に到達した鈴の数値が、赤く点滅し続けていました。


---


【今回の戦果】


レベル:98 → 108(ついに三桁、英雄・賢者の域を突破)

MP:0(魔法がしばらく使えない代わりに、鈴が非常に静か)。







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