表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

20/50

メタリィラビットの群れ⁉️

翌朝、鈴は新調した『獄炎鳥の羽衣』を深く羽織り、幽霊のような足取りで街の東門を出ました。目的地は、メタリィラビットの目撃が相次いでいる「静寂の平原」です。


「鈴殿、大丈夫ですよ。我々が周囲を固めます」


ヒルダとミィアに励まされ、鈴は「……うぅ、頑張ります……。早く終わらせて、お部屋に帰るんだ……」と、自分に言い聞かせていました。


ところが、目的地に到着した一行は、その光景に言葉を失いました。


「な……なんですか、これ……。銀色の、絨毯……?」


そこには、数匹どころではない、100匹を優に超えるメタリィラビットが、地平線を埋め尽くすように密集し、無機質な赤い瞳を一斉にこちらへ向けていたのです。


「馬鹿な……! メタリィラビットは本来、単独行動を好み、決して群れる魔物ではないはずなのに……! 一体何が起きているというのですか!?」


ヒルダが驚愕し、剣を構えます。しかし、100匹以上の魔物に一斉に凝視された鈴の「人見知りセンサー」は、すでに警報を通り越して火を噴き始めていました。


(う、ウサギ……ウサギがいっぱい……! 全員がこっちを見てる……! 200個以上の赤い目が、私を、私だけを見てるぅぅぅ!!)


> 【絶世の人見知り】限界突破オーバーリミット!!

> 対象:メタリィラビットの群れ(約100匹以上)

> 「非人間による集団凝視」という未知の恐怖を検知。

> レベルが 10 上がりました!

> 新たな能力【蒼白の飛翔スカイ・パニック】を獲得しました!


---


現在のステータス(平原にて)


| 項目 | 数値 | 状態 / 備考 |


| 名前| 桜井 鈴 | 【現実逃避:浮遊】 |

| レベル| 74 / 999 | (+10 Up / 70代突入) |

| HP | 2200 | |

| MP | 4800 | (もはや賢者級) |

| 速度| 200 | (上昇気流補正:) |

| スキル能力 | 【絶世の人見知り (Lv.1)】 | 【蒼白の飛翔】**(New!)今までに獲得した能力 |


---


(囲まれた……逃げ場がない……! 前も、後ろも、横もウサギだらけ……! それなら、上に行くしかないじゃないですかぁぁぁ!!)


鈴が半泣きで叫びながら地面を蹴った瞬間、彼女の羞恥心と恐怖が「上昇魔力」へと変換されました。

ドォォォォン! という爆発音とともに、鈴の体は重力を無視して垂直に急上昇。高度30メートルまで一気に飛び上がったのです。


「ニャ!? 鈴が飛んだニャ!!」

「空中にまで逃走経路を確保するとは……。鈴殿、どこまで『拒絶』の力を高めるつもりですか!」


空中に浮かんだ鈴。しかし、下を見れば相変わらず100匹以上のウサギたちが、首を真上に向けて彼女をじっと見つめています。


(上に来ても見てるぅぅぅ! 恥ずかしい、空中に一人で浮いてるなんて、目立ちすぎて死んじゃいますぅぅ!!)


空中という「一番目立つ場所」に来てしまったことで、鈴の『赤面爆炎』がさらにヒートアップ。

上空で真っ赤に発光する鈴は、まるで平原を照らす「第2の太陽」のようになっていました。


---


【今回の獲得能力】


【蒼白の飛翔スカイ・パニック】:周囲を囲まれ、地上の逃げ場がなくなった時に発動。魔力を噴射して飛行・浮遊する。ただし、空中は遮蔽物がないため、鈴の精神的ダメージはさらに加速する。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ